光岡自動車から、注目の新型車が発表されました。これまでヨーロピアンなデザインが多かった光岡ですが、今回はなんと「アメ車」をモチーフにしたようです。
その名も何と「ロックスター」。まずは50台限定で先行オーダーを受け付けています。
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新型オープンカー その名も「RockStar」
出典:www.mitsuoka-motors.com
エレガントで洗練されたデザインですね。光岡の車は他社の完成車をベースにしているためデザイン的に無理やり感がありますが、この車に関しては不自然なところが見受けられません。
カラーは以下の6色展開。全てアメリカの都市名というこだわりです。
・LOS ANGELS BLUE
・CHIKAGO RED
・NEW YORK BLACK
・CISCO ORANGE
・WASHINGTON WHITE
・ARIZONA YELLOW
価格は以下のようになっています。
S | S special package | S special package | |
車両本体価格(税込) | 4,688,200円 | 4,983,800円 | 5,183,600円 |
トランスミッションタイプ | 6MT | 6MT | 6EC-AT |
コンセプト
この車を世に出すにおいて、光岡は以下のようなコンセプトを掲げています。全ての車好きに訴えかけるようなメッセージとなっています。
熱くほとばしるような熱情を持っていてそれが何かのキッカケで爆発することが誰にでもある。どんな人もスターになってみたい気持ちはあるし、その輝きに憧れるもの。「クルマ離れ」は誰のせい? クルマをつまらないものにしてしまったのは作り手にも責任があるのではないだろうか。クルマには人をワクワクさせ惹きつける魔力があるはず。ある人は、日常から逃れ好きな場所へ行き、思い思いの時間を手に入れる。ある人は、底知れぬスピードとパワーを身にまとって、まるでヒーローに変身できる。ある人は、本当の自分を全て知っている相棒に癒され心を解放される。そこにある「自由」こそクルマの魅力ではないだろうか。
出典:www.mitsuoka-motors.com
コンセプト動画もアップされています。
▶Rock Star – 株式会社光岡自動車
ベース車は?
ロックスターのベース車両はマツダ ロードスター(ND型、現行モデル)のソフトトップ仕様車です。
出典:www.mazda.co.jp
デザインは大きく変更となっているものの、サイドのラインやドアの形状に面影を残していますね。ロックスターにはロードスター同様6MTと6ATがラインナップされ、エンジンはいずれも1.5リッター Skyactiv-Gが搭載されます。
サイズはそれほど変更されていませんが、複雑なボンネットの形状を再現するため、全長で360mm、幅で15mmボディサイズが拡大しています。
ロードスター | ロックスター | |
全長 (mm) | 3,915 | 4,355(+360) |
全幅 (mm) | 1,735 | 1,750(+25) |
全高 (mm) | 1,235 | 1,235 |
モチーフは?
1960年代のアメリカ車を思わせる独特の雰囲気を備えた強烈な個性を持つロックスターですが、モチーフは何なのでしょうか?
その答えは、シボレーコルベット2代目 C2型(1963年-1967年)です。
こちらはリトラクタブルヘッドライトですが、ロックスターの場合安全上の制限により外付けの丸目ヘッドライトとなっています。
サイズを比較してみると以下のようになります。全体的に一回り小さいのですが、それ以上に50年以上前のアメ車の方がサイズがでかいという事実に驚かされます。
コルベットC2 | ロックスター | |
全長(mm) | 4,448 | 4,355 |
全幅(mm) | 1,768 | 1,750 |
全高(mm) | 1,265 | 1,235 |
感想
光岡生誕50周年を記念した50台限定ということで、すぐに売り切れとなるでしょう。よく自動車においては、「ガワは古くて中身が最新のものが欲しい」といわれることがありますが、このロックスターはまさにそれを体現したものと言えるでしょう。日本の旧車をモチーフにすれば、なおさら魅力的になるでしょう。
光岡は存在こそ知られていますが、非上場の総従業員数380人ほどというとても小さな会社です。会社の規模の割には注目されることが多いと思いませんか?