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【三菱】新型ASXが発表。国内導入が100%無い理由

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三菱自動車は2022年9月21日、アライアンスパートナーのルノー・キャプチャーをベースにした新型ASXを欧州で発表しました。

ASXといえば日本国内ではRVRという名で販売されていますが、今後RVRとして日本で販売される可能性はあるのでしょうか。

目次

ASXとは?

Cセグメントコンパクトクラスに該当するSUVである三菱・RVR。

1991年に発売された初代はスライドドアをもつRV風のトールワゴンでしたが、3代目からはオーソドックスなSUVとして2010年に販売を開始しています。2019年8月のマイナーチェンジにより現在のデザインに至ります。

初代RVR

この3代目の欧州仕様が「ASX」という名前で販売されています。ちなみにアメリカでは「アウトランダースポーツ」という名前になっています。

デザイン

外観

まずは外観から比較してみます。

RVR

2019年8月にマイナーチェンジしたことで大きく雰囲気を変えたRVRですが、2010年発売というモデルサイクルを考えると大いに頑張ったという印象。よりスタイリッシュで力強く、洗練されたデザインが自然にマッチしています。

新型ASX

OEMとして最低限の処理のみが施されており、ルノーのデザインが全面に出てきてしまっています。三菱のデザイン言語「ダイナミックシールド」をあしらったというフロントグリルは、これまでにないほど消極的なものになっています。

内装

RVR

インテリアは2010年時点とさほど変わっておらず古さが見えます。それを補うかのようにシートやヘッドライニング、センターコンソールのパターンを選択できるようになっています。

新型ASX

当然現行RVRと比較すれば先進的になっていますが、こちらもルノーそのもの。エンブレム類だけの変更にとどまります。

なぜルノーベース?

ルノー本社があるフランスにおける三菱のラインナップは小型車の「ミラージュ」、SUVの「エクリプスクロスPHEV」、ピックアップトラックの「L200(トライトン)」の3モデルのみとなっており、そこに今回の新型ASXが加わることになります。

そもそも三菱は欧州市場からの撤退を決定しており、シェアの高いASEAN市場に集中する一方で競争が激しく成長が見込めない欧州事業を段階的に縮小する予定でした。一体何をもってその方針を転換したのか詳細は不明ですが、新規開発や日本で生産して輸出するコストなどから諦めていた欧州市場が、現地生産のルノー車をベースにすることでもって活路が見出せたということかもしれません。(この方法自体が計画通りなのかもしれませんが)一昔前、マツダがフォード傘下だった時代にマツダ車をフォード車として日本で売っていたような感じでしょうか…。

ルノー・キャプチャーが選ばれたのは、既に欧州の環境性能に対応した豊富なパワートレインが容易に使用できるためだと考えられます。

国内販売はあるのか?

2022年現在の現行RVRは登場から10年以上が経過しており、設計の古さもあって販売は苦戦しています。

三菱自動車におけるSUVのラインナップには他にも「アウトランダーPHEV」「エクリプスクロス」があります。いずれもPHEVという強みを活かして存在感を増しており、通常であればRVRもPHEV化する流れになるのですが、似たようなSUVばかりになってはお互いに食い合ってしまいます。

アウトランダーPHEV

いずれにせよ、この新型ASXは欧州で販売するからこそメリットのあるモデルなのであって、国内投入される可能性はコストやラインナップの観点からゼロに等しいと個人的には思います。

次期RVRは?

このキャプチャーベースのASXが欧州限定だとした場合、日本国内およびその他地域向けのRVRはどうなるのでしょうか。

この新型ASXのようなレベルの低いOEMではそもそも売れないでしょうし、アウトランダー/エクストレイルのようにプラットフォームを共用しながらもデザインやパワートレインを変える大掛かりなものは開発費がかかります。その結果いい車が出来上がったとしても、アウトランダーやエクリプスクロスと共食いとなる可能性が高いです。

よって個人の考えにほかなりませんが、新規開発される可能性も考えにくくRVRは国内での販売を終了する可能性が高いと思われます。

出典:https://carsmeet.jp

その代わりといってはなんですが、タイで生産しているピックアップトラック「トライトン」の次期型が国内導入されることになります。この次期型ではPHEVもラインナップされると見られており、ライバルの少ないピックアップトラック市場で環境対応もでき、その上自社のラインナップと干渉しない等メリットが多くあります。

正直、似たようなSUVよりもよっぽど面白いと思います。トラックという特性上、使い勝手の悪さから多くの販売台数は望めませんが、三菱にとってはブランドイメージを大きく景気づける起爆剤となるでしょう。

出典:https://www.motor1.com

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