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【豆知識】マツダとテスラの意外な共通点「フランツ・ホルツハウゼン」

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自動車におけるエクステリアデザインは、第一印象を決めるうえで最も重要な要素と言えます。

よって各社いかに先進的で魅力的なデザインを世に送り出せるか試行錯誤し、アイデンティティを表現したデザイン言語を用いて、市場での存在感をアピールしています。そのためにはやはり、優秀なデザイナーが必要不可欠です。

目次

Franz von Holzhausen(フランツ・フォン・ホルツハウゼン)

Franz von Holzhausen(フランツ・フォン・ホルツハウゼン)(1968年5月10日~)はアメリカ コネチカット州出身のカーデザイナー。

1986年から1988年にかけてニューヨーク州にあるSyracuse University(シラキュース大学)で工学デザインを学び、卒業後は1988年から1992年にかけてカリフォルニア州にあるArt Center College of Design(アートセンターカレッジオブデザイン)にてカーデザイナーとしての技術を身につけます。日産自動車のチーフクリエイティブオフィサー中村史郎や、エンツォフェラーリをデザインした奥山清行など、数多くの有名カーデザイナーを輩出した有名大学です。

フォルクスワーゲン時代

卒業後、フランツは1992年にフォルクスワーゲンでデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、ジェイ・メイズ氏率いるプロジェクト「コンセプト ワン」に参加します。

フォルクスワーゲンの名車マイクロバスビートルを現代に蘇らせるこのプロジェクトにより、ニュービートルのコンセプトカーは1994年開催の北米国際自動車ショーにて「コンセプト ワン」として公開されました。

初代ビートルを彷彿とさせる特徴的なデザインは市販化を望む声が多く、その強い反応に後押しされ、フォルクスワーゲンはこの車を「ニュービートル」として1998年に発売を開始します。

この初代ビートルの特徴を多く取り入れた市販モデルは、カリフォルニア州シミバレーのデザインスタジオにて、ジェイ・メイズ氏、フリーマン・トーマス氏らとともにデザインされました。

一方のマイクロバスは2002年に公開されましたが、こちらのプロジェクトは2005年にキャンセルとなっています。

いずれにしても過去のモデルを現代風に蘇らせた面白いデザインが目を引きます。

GM時代

その後フランツは、2000年にデザインマネージャーとしてGMへ移ります。

サターンスカイやポンテアックソルスティス、シェビーSSなどのデザイン統括に携わりました。

サターン「スカイ」はGMのサターンブランドで発売していた2ドアのツーシーターオープンカー。コンセプトは2005年開催の北米国際自動車ショーにて公開され、翌年の2006年には市販モデルが公開。2007年に発売を開始し、2010年まで生産されていました。

Saturn Sky

ポンテアック「ソルスティス」はGMのポンテアックブランドで発売していた2ドアのツーシータースポーツカー。2004年開催の北米国際自動車ショーにて公開され、2006年から2010年まで生産されていました。その特徴的なデザインから、北米カーオブザイヤーや、カナダのデザインオブザイヤーにノミネートされるなどし、納車の遅れを謝罪するほどポンテアックブランドとしては大ヒットとなりました。

Pontiac Solstice

マツダ時代

そして2005年2月21日からマツダに移ったフランツは、米国カリフォルニア州にある北米マツダのデザインセンターで、デザインチーフとしてコンセプトカーなどのデザインを担当します。

フランツ監督の元、マツダは独自のデザイン言語である「流(ながれ)」を開発します。”静止しているときも動きを感じさせるような表現方法”をテーマとしたこのデザイン言語を元に、5つのコンセプトカー「流(ながれ)」、「流雅(りゅうが)」、「葉風(はかぜ)」、「大気(たいき)」、「風籟(ふうらい)」が製作されています。

流(2006年ロサンゼルスオートショーにて発表)

流雅(2007年北米国際自動車ショーで発表)

葉風(2007年ジュネーブモーターショーで発表)

大気(2007年の東京モーターショーで世界初公開)

風籟:2008年デトロイトモーターショーで発表

このデザイン言語は市販車としてはRX-8(2003年)、プレマシー(2010年)、アテンザ(2008)、デミオ(2007)のデザインに反映されるなど、一時代のマツダデザインを形作る大きな成功を収めました。

「マツダはデザインが良い」という現在のイメージは、彼によって形作られたと言っても過言ではありません。

テスラ時代

そして2010年、フランツはチーフデザイナーとして現在も在籍するテスラモーターズに移籍します。短期的にテスラのデザインが進む方向の舵取りを担い、テスラのワールドクラスなデザイン能力を構築するための責任者となりました。

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏はフランツについて、「テスラは素晴らしいデザインに、躍進的な技術と素晴らしいサービスが組み合わされている。これら3つのコンビネーションによって我々は素晴らしい会社になるだろう。フランツに与えられたミッションは、テスラを世界をリードする自動車デザインスタジオにすることだ。」と語っています。

テスラではモデルS、モデルX、モデル3、モデルY、ロードスターといったテスラの主要モデルにおけるデザインを担当し、市場におけるテスラの存在感を高めるのに大きな役割を果たしています。

Tesla model S

Tesla model X

さらに2020年の発売を目指し開発が進む大型EVトレーラーヘッド「Semi」のデザインもフランツの手によるものです。

Tesla Semi

モデル3ベースのモーターを4個リアアクスルに独立して搭載しており、0~96km/h加速は5秒と、同クラスのディーゼルトラックと比較して大幅な性能向上を可能にしています。

見るからに未来的なこの車は、他のメーカーにはない独創的なアイデアをデザインで表現した、まさにフランツにしかできない技だと言えます。彼が構築したテスラの未来的でクリーンなイメージがぴったりとマッチしています。

・・・・・・・・・・・

ここまでフランツ・フォン・ホルツハウゼンの経歴を簡単にまとめてきました。

カーデザイナーとして成功できるのはほんの一握りですが、彼も間違いなくその一人と言えます。世の中には数多くの車が世に出てきていますが、自分が手がけた製品が世に出るというだけでも凄いことですよね。

きっとこの先も魅力的な車を作りだしてくれることでしょう。はたまた、もし彼がテスラを去るとしたら、次は一体どこでどのようなデザインを見せてくれるのでしょう。気になりますね。

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