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【2025】ジャパンモビリティショー 行ってきた

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2025年10月30日から11月9日にかけて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」に行ってきました。

本記事ではイベントの雰囲気を中心に、現地の写真を踏まえて気になったものをご紹介いたします。

目次

はじめに

JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)は、モビリティ産業に関する最新の技術やデザインについての情報を紹介する日本自動車工業会(JAMA)主催の見本市です。

従来の「東京モーターショー」から「ジャパンモビリティショー」へと名前を新たにし「みんながワクワクし、一緒に考え、未来を創り上げていく」という想いを込めて、「ワクワクする未来を、探しに行こう!」をテーマに、自動車業界の枠を越えて合計500社以上の企業・団体が出展しました。

2023年は2019年に開催された「第46回東京モーターショー」以来4年ぶりの開催となりましたが、2025年は無事開催となりました。

https://www.japan-mobility-show.com/

気になったモデル

日産

エルグランド

新型エルグランドが初公開です。間違いなく今回のモビリティショーで1位2位を争う注目車種です。それもそのはず、およそ16年に渡ってフルモデルチェンジせずに生産され続けていた3代目がようやく新型になるのです。個人的には「もったいぶった割には普通」というほかありません。この展示車両がどのようなグレードなのか分かりませんが、ショーカーとして展示するというのにホイールカバーはいただけません。無難にシュッとしたアルミホイールを履けば間違いないのですが、よりによって奇妙な見た目のカバーでは損をするだけです。こんな大事なお披露目の舞台に、相変わらず日産のセンスの無さがうかがえます。

外装はともかく問題はシンプルすぎる内装です。ルークスと同じ2本スポークのステアリングとあっては箔が付かないってもんです。このような高級ミニバンを求めるニーズを分かってないのでしょうか。とにかく、日産はこのエルグランドをヒットさせない限り後がありません。市場の評価は果たして…?

三菱

デリカD:5

デリカD:5のビッグマイナイーチェンジモデルです。フロントとリアのデザイン変更に加えホイールアーチモールを追加するなど、よりアウトドア・オフロードテイストを高めたデザインとなりました。さらに三菱独自4輪駆動技術S-AWCを搭載しドライブモードセレクターを追加設定。メーターもアナログから液晶に変更するなど大きく手が加えられています。

5代目である現行モデルは2007年に発売を開始。既に成熟の域に達しており、国内で最も売れているモデルというから驚きです。このままランドクルーザーのように作り続けても面白いかも?

エレバンスコンセプト

次期アウトランダーをイメージしたPHEVのコンセプトカー。牽引するトレーラーにはベッドなどを搭載し、出かけた先で電気を使って豊かな時間を過ごすことができます。まだ現実味の無い見た目をしていますが、少なくともEVではなくエンジンが残ることが分かって安心です。

また、デリカミニの人気キャラクター「デリ丸。」はもちろんフル活用。様々なグッズを展開し収益に貢献していました。イメージって大事です。

未来デリ丸。これもグッズ化されていた

まるでぬいぐるみショップ

スズキ

スズキセニアカーET10S

コンセプトでも車でもありませんが、スズキのセニアカーの初代である1985年製「ET10」が展示されていました。

セニアカーとはスズキが製造する「ハンドル形電動車いす」です。最新モデルではスピードが最高で時速6kmですが、初代は4.5km/hだったようです。S型はバーハンドル、D型はループハンドルで、展示のモデルはS型です。

ホンダ

SUPER ONEプロトタイプ

N-one eのホットバージョンというか、スポーツタイプです。往年のシティターボを彷彿とさせるブリスターフェンダーがワイドなスタンスを強調しています。EVの特性上、性能を上げるためにはバッテリーの大型化もしくはモーターの高出力化が必須です。制御のみで性能を上げることもできますが、やはりメカ的なグレードアップを期待したいところです。素直にカッコいいという印象です。

モビリティショーということもあり、ホンダジェットのレプリカやロケットなども置いてありました。自動車業界は今後車だけでは生き残れないと言いますが、ホンダは手広くやっており安心感が漂います。しかし飛行機やロケットに興味を持つ人は少ない様子でした。

ダイハツ

K-OPEN(コペン)コンセプト

今なお人気の軽オープンカー「コペン」のDNAを引き継ぐコンセプトモデル。初代コペンのような可愛らしいスタイルに電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を継承しています。しかしボディは大型化しFR駆動という代物です。2023年のジャパンモビリティショーに出展していた「ビジョンコペン」をさらに具体化したものです。

ビジョンコペン – 2023

トヨタとの関係性もあり、FRのプラットフォームを使用し軽自動車の枠を出て、コペンブランドをマツダ・ロードスターのような長年愛されるモデルへと生まれ変わらせようとしているのかもしれません。個人的には「軽自動車×電動ルーフ」こそコペンの持ち味だったと思うので大型化には賛成できませんが、2代目コペンのデザインをみて分かる通り、おそらく初代コペンのような低いデザインが軽自動車では様々な規制の上に不可能になったことが大きいと思います。今回のコンセプトカーも初代をオマージュしており、このデザインを採用するためには大型化がマストだったのではと推察します。

 

トヨタ

センチュリークーペ

こちらは今回モビリティショー最大の注目車種だったと言えます。何しろ見るための行列ができるほどですが、個人的にはセンチュリーのブランド化は反対です。これまで日本専売のセダンのみがトヨタの最上位モデルとして存在していましたが、海外にも展開するにあたってモデルを増やしています。なぜセンチュリーというモデルを安売りするのか理解に苦しみます。凛とたたずむ皇帝のような存在が霞むではありませんか。

最近のトヨタはランドクルーザーしかりクラウンしかり、長年育ててきたブランドをいともたやすく変えてしまっています。その先にあるのはモデルの乱立、納期の長期化、キャラクター性の喪失、いいことはありません。現にクラウンクロスオーバーはアメリカでも失敗しています。スポーツもエステートも街で見かけません、というよりクラウンを誰でもかれでも買えるような車にしてしまう意味は何なのでしょうか。センチュリーも同じ道をたどるのです。もしくは偏った富裕層にだけ売れて変なイメージが付くのがオチです。

トヨタは変なテコ入れしなくても売れるのだからセンチュリーには手を付けてほしくなかったですね。

ハイエースコンセプト

2004年から販売する200系ハイエースの後継となるハイエースコンセプトです。まだまだコンセプトの域を出ませんが、衝突安全性などの観点から従来のキャブオーバー型ではなくこのようなボンネット型に生まれ変わることになるのは間違いないでしょう。興味深いのはホイールです。一見するとコンセプト然としていますが、よく見ると鉄チンホイールにトリムリングを付けているだけです。量産でも採用されそうなアイデアですね。

トヨタ・ダイハツ・レクサス・センチュリーで1会場を独占していた

マツダ

VISION X-COUPE

魂動デザインをさらに進化させたクロスオーバークーペのコンセプト。2ローターのロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたPHEVシステムを搭載しています。ただし美しさやかっこよさは感じず、デザインは一昔前に退化したような印象を受けました。

VISION X-COMPACT

マツダ2(旧デミオ)の後継を彷彿とさせるコンパクトカーのコンセプトです。この頃SUVやミニバンばかりでセダンやコンパクトは淘汰されてきました。しかし誰もかれも大きな車に乗りたいわけではありませんから、これくらいの小柄な車は作り続けてほしいところです。高級路線を突っ走るマツダですから、こういうコンパクトな車こそ上手くまとめてくれると思うのですが…。

スバル

パフォーマンスE STIコンセプト

スバルのパフォーマンスシーンをEVの姿で表現したコンセプトモデル。ダイナミックなフェンダーやボディライン、空力形状などスバルのDNAを感じさせるデザインが特徴的です。スバルのブルーにゴールドのホイールという組み合わせはよく分かっていると言えます。そういえば2年前のモビリティショーにもいわゆるスバルが考えるEVスポーツカーが展示されていましたが、そのモデルとのつながりも特になく実車を開発してるという雰囲気はありません。

モビリティショーとはいえSDGsというの名のコストカットが激しく、今はほとんどのメーカーでカタログや冊子を配布していません。ところが国内メーカーでは珍しくスバルがちゃんとした冊子を配っていました(あとはレクサスくらい)。たくさんもらった冊子を家で見返すのが楽しみだったのですが、これも時代ですかね。

BYD

RACCO

中国の自動車メーカーBYDが軽自動車を作ってしまった。それがこのRACCOコンセプト。人気の軽ハイトワゴンでありながらEVという、日本にはないモデルを中国が先に出してしまったという現実に無力感すら覚えます。国内にもホンダ・N-van eや三菱・ミニキャブEVなどありますが、あくまで商用モデルであり、乗用モデルになるとコストの面から日本メーカーでは事業性が見いだせないのでしょう。そこをBYDなら自前で大量生産したバッテリーのおかげでクリアできてしまうというわけです。

見た目はシンプル。灰汁を抜いてきた。

コストの面だけではなく、恐るべきはその開発スピードです。2年前には影も形もなかった車がモビリティショーの舞台に市販間近という姿で鎮座しているのです。しかも日本専用モデルとしてです。対抗する日本メーカーはディーラーネットワークによるメンテ性や耐久性で勝負するしかないのです。ついに日本にも本格的に侵攻してきたBYD。さてどうなるか?

感想

SNSの発達もあってか、年々人が増えているような気がするのは気のせいでしょうか。

このところEVやPHEVといった電動車が主流となっていますが、ステージ上にあるコンセプトカーのパワートレインが何なのかあまり関心がなくなってきました。EVが本格的に普及していない現状が、コンセプトカーへ現実味を感じない要因ともなっているように感じ、EVであるだけで充電インフラや航続距離の問題がちらつき思考を停止してしまいます。そのため電動車と聞くだけでワクワクしないというか、退屈な感じがしてしまいます。スポーツカーは最悪でもHEVでMTを設定してほしいものです。

なぜMTに拘るのか、おそらくそれは自動車がもつ機械的な姿を失ってほしくないという気持ちなのかもしれません。

自動車が今後どのようになるかを考えたときに、「自動運転で好きなところへ行けるただの移動手段」として存在していることでしょう。その場合、古き良きガソリンのMT車などは最終的に「富裕層の遊び」になると考えられます。かつての馬がそうなったように、高級なガソリンをスポーツカーに給油し、専用のサーキットで楽しむという姿です。この世界の大衆に走る喜びなど存在しません

自動車の操作というのは運転免許が必要であり、これはエンジンという機械を適切に操作、操縦する資格を意味します。水温、油温、回転数、速度を確認しながらハンドル、レバーを操作し交通ルールに沿って動かすという、考えてみれば非常に高度な資格です。未来ではそのような操作をしない「自動運転に限る」という免許があるかもしれません。いや、自動運転の車に乗るだけなら免許すら必要ないでしょう。

若者の車離れといいますが、若者が欲しいと思えるような車を作ることを諦めているのではないでしょうか。その先に本当に我々は自動車の運転を楽しむことを辞めてしまうのでしょうか。車好きとして将来を憂います。

余談ですが今回は会場のビッグサイトまで車で行ってみました。9時に到着したものの駐車場には既に長蛇の列。あやうく停められないところでした。今後は潔く電車で行こうと思います笑

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