2018年11月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
目次
乗用車ブランド通称名別順位
【今月の注目ポイント】
日産
※輸入車、軽自動車は含まれません。
販売台数合計
ランクインの数が多ければ多いほど、自然と合計販売台数も増えます。公開されている上位50車種のメーカー別合計台数を見てみましょう。
メーカー | 先月 | メーカー | 合計台数(上位50車種) | 傾向 |
トヨタ | 109,287 | トヨタ | 112,119 | +2,832 |
ホンダ | 29,471 | ホンダ | 31,164 | +1,693 |
日産 | 20,671 | 日産 | 22,520 | +1,849 |
マツダ | 9,619 | マツダ | 13,498 | +3,879 |
スバル | 9,583 | スバル | 8,645 | -938 |
スズキ | 7,844 | スズキ | 8,253 | -409 |
ダイハツ | 3,772 | ダイハツ | 2,725 | -1,047 |
三菱 | 983 | 三菱 | 2,193 | +1,210 |
レクサス | 0 | レクサス | 0 | – |
合計 | 191,230 | 合計 | 201,117 |
全体的に台数は先月に比べ増加しています。
しかしスズキ、スバル、ダイハツが台数を減らしています。三菱は先月に比べて大幅に台数を増やしました。
各社トップセールス
1 | トヨタ | アクア | 1位/50位 |
2 | 日産 | ノート | 3位/50位 |
3 | ホンダ | フィット | 6位/50位 |
4 | マツダ | CX-5 | 16位/50位 |
5 | スバル | インプレッサ | 18位/50位 |
6 | スズキ | ソリオ | 23位/50位 |
7 | ダイハツ | トール | 37位/50位 |
8 | 三菱 | デリカD5 | 41位/50位 |
9 | レクサス | – | -位/50位 |
ミニバン
上位50位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | シエンタ | 10,047 |
2 | トヨタ | ヴォクシー | 7,545 |
3 | 日産 | セレナ | 6,760 |
4 | ホンダ | フリード | 6,577 |
5 | トヨタ | アルファード | 5,601 |
6 | トヨタ | ノア | 4,798 |
7 | ホンダ | ステップワゴン | 4,200 |
8 | トヨタ | ヴェルファイア | 3,718 |
9 | トヨタ | エスクァイア | 3,270 |
10 | ホンダ | オデッセイ | 1,344 |
11 | 三菱 | デリカD5 | 1,135 |
12 | トヨタ | エスティマ | 756 |
ミニバンは50台中12台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。今年の1月から長いことミニバントップだったセレナは先月に続いて陥落です。
三菱は11月21日、来年2月発売予定の新型デリカを発表し、予約を開始しました。国内の売り上げで最も安定しているデリカのビッグマイナーチェンジですが、今後の勢いをさらに加速できるのかが気になるところです。
SUV
上位50位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 5,790 |
2 | マツダ | CX-5 | 5,193 |
3 | ホンダ | ヴェゼル | 4,247 |
4 | トヨタ | ハリアー | 3,840 |
5 | 日産 | エクストレイル | 3,183 |
6 | スバル | フォレスター | 3,053 |
7 | トヨタ | ランドクルーザー | 2,693 |
8 | ホンダ | CR-V | 2,155 |
9 | マツダ | CX-8 | 1,984 |
10 | スズキ | クロスビー | 1,971 |
11 | マツダ | CX-3 | 1,446 |
12 | 三菱 | アウトランダー | 1,058 |
SUVは50台中12台となりました。
マツダのCXシリーズは全てがランクインしていますが、マツダはCX-5など4車種計23万台のリコールを届け出ています。
CX-8 vs クロスビー vs エクリプスクロス
発売時期が割と近いマツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルである新型「CX-8」、スズキのクロスビー、そして三菱エクリプスクロスを比べてみましょう。
クラスもコンセプトも違いますが、新参者ということでそれぞれの販売台数を比べてみましょう。
CX-8 | クロスビー | エクリプスクロス | |
1月 | 2,938 | 2,442 | ー |
2月 | 3,032 | 2,905 | ー |
3月 | 4,342 | 3,751 | 4,996 |
4月 | 2,743 | 2,716 | 889 |
5月 | 2,484 | 3,149 | 807 |
6月 | 2,918 | 2,954 | 1,085 |
7月 | 2,028 | 2,376 | 852 |
8月 | 1,398 | 1,772 | 691 |
9月 | 2,477 | 2,699 | 847 |
10月 | 1,396 | 1,960 | ー |
11月 | 1,984 | 1,972 | ー |
合計 | 27,740 | 28,696 | 10,167 |
先月に引き続きエクリプスクロスがランク外でした。そろそろ限界と言ったところでしょうか・・・。
ですがエクリプスクロスはRJCカーオブザイヤーを受賞しています。
国内では2年ぶりの復活となったホンダCR-Vですが、ホンダのSUVといえばヴェゼルが好調ですが、そのひとつ上のランクとなると客層が大きく変わるようですね。今後に期待です。
まとめ
11月のビッグニュースと言えば何といっても「ゴーンショック」です。
日産自動車のカルロス・ゴーン会長の報酬を有価証券報告書に過少に記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部は、金融商品取引法違反の疑いでゴーン会長を逮捕しました。さらに取締役会で解職となり、今年最後のドタバタ劇となっています。
日産自動車で起きた完成検査不正の問題では、管理体制の杜撰さが浮き彫りとなり、大きなイメージダウンとなりました。そこへ追い打ちをかけるような今回の出来事です。さらにその後も検査不正が発覚するなど、一体どうなっているのかよくわからなくなってきました。