ランドクルーザーを商用車に
UKトヨタはLCV(小型商用車)市場での競争力を高めるため、ランドクルーザーの商用版を発表しました。ショートとロングの2タイプからなり、756kgの積載能力と3トンのけん引力をもち、6月から販売される予定とのことです。
ショートモデル
ショートホイールベースのモデルは3ドアの長さ4,395mm、高さ1,830mmで、荷室容量は1,574L、積載能力は593kgとなっています。2.8L D-4Dエンジンが175馬力、420Nmのトルクを発揮し、6速MTが組み合わせられます。
ロングホイールベースのモデル5ドアの長さ4,849mm、高さは若干高く1,845mmで、荷室容量は2,216L、積載能力は756kgとなっています。ロングモデルはショートに比べトルクが30Nm多く発揮できます。
この2モデルはともにリアシートは設定されず、幅1,885mm、3トンのけん引力など多くの似た特徴を持ちます。水没可能高さはともに700mm、アプローチアングルも同じく31度となっています。インテリアとしては調節可能なヘッドレスト、エアコン、クルーズコントロール、6つのスピーカーが標準装備となります。安全装備としてはマルチテレインABS、牽引車コントロール、タイヤ圧警告システムが与えられます。
このランドクルーザー商用車は、UKトヨタの商用車ラインナップであるハイラックス、プロエースに新たに加わります。価格はショートモデルで税抜27,546ユーロ(約363万円)。ロングモデルで税抜28,409ユーロ(約374万円)となる予定です。※2018.5.1時点でのレートによる
ロングモデル
ロングモデル荷室
商用車なのでリアシートがありませんが、こういう安い設定のSUVも選択肢として欲しいところです。SUVの人気が高い昨今ですが、SUVの商用車は国内に存在しません。是非とも装備最低限、MTの廉価モデルを設定してほしいものです。
縮小する国内市場よりも海外に力を入れるのは自然なことであり、より魅力的な車が日本のメーカーであるにもかかわらず海外専売というのは良くある話です。
日本の自動車メーカー大手に対して思うのは、少なくとも国内で製造している海外向けの車両は多少高くても国内で購入できるように手配できないのかということです。トヨタはどちらかというと良くやっている方ですが、高くても欲しいという人は買うはずです。国内の規制に対応できないのであれば対応できる処置をし、その分価格を上乗せしてもいい。たとえ海外で200万円なのに国内500万円でも、欲しい人は買うはずです。
是非メーカーにはお願いしたいですね。