車の良さをアピールするためには、優秀な人材が必要です。
日産自動車にはそのプロフェッショナルが存在しています。その名も「ミス・フェアレディ」です。
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ミス・フェアレディとは
その名前は日産を代表するスポーツカー「フェアレディZ」の前身「フェアレディ」にちなんで命名されています。見た目の美しさはもちろん、礼儀作法や仕事に対する誇りを重んじ、徹底的に訓練されたPRのスペシャリストです。
出典:https://global.nissannews.com
1963年(昭和38年)、日産自動車の直営ショールーム「日産ギャラリー」の開業とともに創設されました。ミス・フェアレディは日産について熟知しており、会社役員の顔と名前、PRするクルマのスペックなどを全て頭にたたきこんでいます。また、国内のモーターショーや各種イベント会場でのナレーション、新型車発表会の司会、報道関係の取材対応など、顧客と日産を結ぶ架け橋として多岐にわたり活躍しています。
男女雇用機会均等法施行後には「日産PRスペシャリスト」を正式名としているものの、現在も「日産ミスフェアレディ」の名称はニュースリリースなどで公式に使われ続けています。
日産グローバル本社ギャラリーについて
日産グローバル本社ギャラリーは、日産自動車のブランド発信拠点。神奈川県横浜市の日産本社内にあり、2009年8月8日開設しました。
国内の最新モデルをはじめ、インフィニティラウンジやヘリテージゾーン、日産オリジナルグッズを販売する日産ブティック、飲み物などを提供するGALLERY CAFEなども併設しています。
さらに、新型車の情報や日産の企業情報をお客さまにご提供する他、さまざまなイベントの開催も行っています。
ミス・フェアレディは、新型車発売時期にオンラインで車の魅力を伝える「リモートプレゼンテーション」や、顧客の質問にオンラインで直接回答する「リモートトーク」を行っています。2021年度からは日産ブランドセンターオンラインプログラムを開始し、日産グローバル本社ギャラリーのみならず、日産ヘリテージコレクション(座間)や全国にある工場での工場見学などとオンラインで繋ぎ、より多角的に日産をPRするためのオンラインプログラムの配信も行っています。
雇用体制
ミスフェアレディは日産自動車の正社員ではなく、人材派遣会社「株式会社サピエント」の契約社員として勤務しています。
サピエントは、施設運営管理、サービス業務、イベント運営管理、人材育成・研修、コンサルティング業務、人材サービス、クルーズ事業を行っている企業。「日産ギャラリー」は施設運営管理事業のうちのひとつであり、採用から教育・研修、現場運営までの一元化の実現、日産PRスペシャリスト卒業生の雇用、日産販売会社への研修事業などのトータルサポート等の運営管理業務が委託されています。
「ミス」と言うように事実上女性限定となりますが、募集の段階では男女問わず応募ができるようです。
出典:https://www.sapient-inc.co.jp
他のメーカーは?
日産のほかにも、スバルには「スバルスターズ」というキャンペーンガールが存在し、SUBARU本社ショールームでプロモーション業務、モーターショーや新車発表会など、全国各地でのナレーションやMC業務などを行っています。採用は電通グループの広告制作会社である「株式会社 電通プロモーションプラス」。
ホンダには「ホンダスマイル」が存在し、Hondaウエルカムプラザ青山で車のPRに携わっています。こちらの採用は本田技研工業の広告代理店「株式会社ホンダコムテック」。
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何かとジェンダーにうるさい時代になっていますが、車をより魅力的に映えさせるためには、ゴツイ男性よりも美しい女性が必要です。
男臭い場面に花を添えると言う位置づけとしてはレースクイーンがありますが、性差別に関する議論から廃止される流れになっており、事実鈴鹿サーキットクイーンは2020年末を持って活動及び新規募集を終了しています。
本人が望んでいるのであれば外野が口を出すべきでは無いと考えますが、こうしたキャンペーンガールにおいても、そうした議論が巻き起こりそうな気がします。