2018年10月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
目次
乗用車ブランド通称名別順位
【今月の注目ポイント】
セレナ、スバル
※輸入車、軽自動車は含まれません。
メーカー別販売台数
販売台数上位50位の中に含まれる車種数をメーカー別で分類するとこのようになります。
メーカー | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
トヨタ | 21 | 21 | 21 | 21 | 21 | 19 | 22 |
ホンダ | 7 | 8 | 8 | 7 | 8 | 9 | 8 |
日産 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 6 | 4 |
マツダ | 4 | 5 | 6 | 5 | 5 | 5 | 6 |
スズキ | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 3 |
スバル | 4 | 2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 |
レクサス | 3 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
三菱 | 1 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 1 |
ダイハツ | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 |
やはりトヨタが最も多いですね。この強さが弱まることはまずないでしょう。
しかし大きく変動しています。
販売台数合計
ランクインの数が多ければ多いほど、自然と合計販売台数も増えます。公開されている上位50車種のメーカー別合計台数を見てみましょう。
メーカー | 先月 | メーカー | 合計台数(上位50車種) | 傾向 |
トヨタ | 104,862 | トヨタ | 109,287 | +4,425 |
ホンダ | 33,171 | ホンダ | 29,471 | -3,700 |
日産 | 32,853 | 日産 | 20,671 | -12,182 |
マツダ | 16,162 | マツダ | 9,619 | -6,543 |
スバル | 10,611 | スバル | 9,583 | -1,028 |
スズキ | 9,883 | スズキ | 7,844 | -2,039 |
三菱 | 3,817 | ダイハツ | 3,772 | +1,078 |
ダイハツ | 2,694 | 三菱 | 983 | -2,834 |
レクサス | 784 | レクサス | 0 | -784 |
合計 | 214,837 | 合計 | 191,230 |
全体的に台数は先月に比べ大きく減少しています。
トヨタ、ダイハツを除き全メーカーで大幅に台数を減らしています。レクサスはランク外となりました。
各社トップセールス
1 | トヨタ | アクア | 1位/50位 |
2 | 日産 | ノート | 2位/50位 |
3 | ホンダ | フリード | 7位/50位 |
4 | スバル | フォレスター | 20位/50位 |
5 | マツダ | デミオ | 25位/50位 |
6 | スズキ | ソリオ | 26位/50位 |
7 | ダイハツ | トール | 31位/50位 |
8 | 三菱 | デリカD5 | 44位/50位 |
9 | レクサス | – | -位/50位 |
ミニバン
上位50位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | シエンタ | 9,840 |
2 | トヨタ | ヴォクシー | 7,831 |
3 | ホンダ | フリード | 6,751 |
4 | 日産 | セレナ | 6,409 |
5 | トヨタ | アルファード | 5,8181 |
6 | トヨタ | ノア | 4,564 |
7 | ホンダ | ステップワゴン | 4,341 |
8 | トヨタ | ヴェルファイア | 3,788 |
9 | トヨタ | エスクァイア | 3,489 |
10 | ホンダ | オデッセイ | 1,312 |
11 | 三菱 | デリカD5 | 983 |
12 | トヨタ | エスティマ | 730 |
ミニバンは50台中12台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。今年の1月から長いことミニバントップだったセレナがついに陥落です。
SUV
上位50位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 6,678 |
2 | ホンダ | ヴェゼル | 5,757 |
3 | スバル | フォレスター | 5,154 |
4 | トヨタ | ハリアー | 5,045 |
5 | 日産 | エクストレイル | 5,018 |
6 | トヨタ | ランドクルーザー | 3,636 |
7 | スズキ | クロスビー | 2,699 |
8 | マツダ | CX-3 | 2,477 |
9 | マツダ | CX-8 | 2,183 |
10 | ホンダ | CR-V | 1,705 |
11 | マツダ | CX-5 | 1,509 |
SUVは50台中11台と、先月の14台に比べて減少しました。
マツダのCXシリーズは全てがランクインしていますが、マツダはCX-5など4車種計23万台のリコールを届け出ています。
CX-8 vs クロスビー vs エクリプスクロス
発売時期が割と近いマツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルである新型「CX-8」、スズキのクロスビー、そして三菱エクリプスクロスを比べてみましょう。
クラスもコンセプトも違いますが、新参者ということでそれぞれの販売台数を比べてみましょう。
CX-8 | クロスビー | エクリプスクロス | |
1月 | 2,938 | 2,442 | ー |
2月 | 3,032 | 2,905 | ー |
3月 | 4,342 | 3,751 | 4,996 |
4月 | 2,743 | 2,716 | 889 |
5月 | 2,484 | 3,149 | 807 |
6月 | 2,918 | 2,954 | 1,085 |
7月 | 2,028 | 2,376 | 852 |
8月 | 1,398 | 1,772 | 691 |
9月 | 2,477 | 2,699 | 847 |
10月 | 1,396 | 1,960 | ー |
合計 | 25,756 | 26,724 | 10,167 |
今月はエクリプスクロスがランク外でした。
国内では2年ぶりの復活となったホンダCR-Vですが、ホンダのSUVといえばヴェゼルが好調ですが、そのひとつ上のランクとなると客層が大きく変わるようですね。今後に期待です。
まとめ
2017年11月1日から2018年10月31日までに発表または発売され、年間の販売台数が500台以上見込まれている乗用車を対象として選別される今年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」のベスト10車種が発表されています。
その中には販売も好調なスバル フォレスターも含まれるのですが、終息しないリコール問題を考慮し、今年は辞退することになりました。
スバルは11月8日、完成検査に関わるリコールとして「レヴォーグ」「WRX」「インプレッサ」「XV」「フォレスター」「レガシィ」「エクシーガ」「BRZ」、トヨタ自動車に供給する「86」の9車種、計10万764台のリコールを国土交通省に届け出ています。
しかも不具合のあるバルブスプリングと呼ばれるエンジンの重要部品は、スバル独自の水平対向エンジンにおける配置上の問題から、交換には車からエンジンを丸ごと取り外し、一部を解体して交換しなければならないようで、1台あたりの改修作業に2日程度かかるとの見通しを明らかにしています。
全く終わりの見えない泥沼の様相を呈してきました。