三菱自動車は、ミニバン「デリカD:5」を一部改良し、4月25日から販売を開始しました。昨春発売した特別仕様車「アクティブギア」も継続して設定し販売します。
一体何が変わったのか、さっそく見比べてみましょう。
目次
エクステリア
フロント
↑変更前↓変更後
今回の一部改良では、フロントバンパープロテクター(アンダーカバー一体型)を採用することで、力強くアクティブなイメージのフロントフェイスとするとともに、歩行者との衝突時に脚部の損害を低減させる役割も担っています。さらに万一に備え、エンジンとボンネットの間に衝撃吸収スペースの確保をはじめ、フェンダーパネルの樹脂化や変形しやすいヒンジ構造など、歩行者の傷害低減をめざした配慮がなされています。
リア
↑変更前↓変更後
リア部の変更は特にありません。
デリカスペースギアから受け継いだワンボックスの形状はそのままに、現代風にアレンジされている洗練されたデザインは、デリカD:5発売の2007年から変わらなく続いており、ある意味完成されたデザインなのです。
インテリア
インテリア・搭載機能についても、今回は変化ありませんでした。
アウトランダーやアウトランダーPHEVに搭載されている「レーダークルーズコントロール」や「誤発進抑制機能」については、2018年末に発売が予想されている新型デリカに搭載されると思われます。
価格は240万8400円~405万5400円。
また、デリカ誕生50周年を記念したスペシャルサイトがオープンしています。CMも新たに展開され、走破性の高い唯一無二のミニバンであることを前面にアピールしたものとなっています。
▶デリカD:5「PLAY THE NATURE!2018」篇30秒 – MitsubishiMotorsTV
ジャスパー発売は5月17日
夏のアウトドアレジャーシーンに最適な特別仕様車「ジャスパー」を新たに設定し、5月17日から販売を開始します。
ジャスパーは、クリーンディーゼルエンジンを搭載する「D-パワーパッケージ(8人乗り)」をベースとしたアウトドア仕様の特別仕様車です。
アウトドアシーンで便利な撥水機能付き(スエード調人工皮革)グランリュクスシート、ダーククローム調塗装のアルミホイール、ジャスパーの名前の由来であるカナディアンロッキーの自然をイメージした広大な山並みや、鹿を描いたサイドストライプ&デカールをボディサイドに配し、アウトドアレジャーシーンに映えるデザインとなっています。その他「JASPER」のデカールをテールゲートに配置しています。
価格は357万0480~374万7600円。
ジャスパーは1989年発売の3代目デリカスターワゴン、1994年発売の4代目デリカスペースギアにも設定された歴史のあるアウトドアモデルです。
現行デリカ 買うなら今?
「現行」を買うなら当然「今」しかありませんが、デリカD:5のモデルチェンジは2018年内と思われ、この改良モデルは実質7カ月程度の販売と思われます。
さらにモデルチェンジとともにデザインはもちろんのこと、先進装備も一気にアップデートされるでしょうから、「古き良きデリカ」を購入できるのはこれがラストチャンスとも言えます。
新型に期待したいところですが、がっかりしても後戻りはできません。この辺りは慎重に見極めたいところですが、デリカが進むべき道は三菱自動車も理解しているはずです。アウトドア向け唯一のミニバンとしてこれからの50年を歩んでいけるようなものになると信じます。