2018年4月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
また、今月からランキングの掲載は取りやめ、注目のカテゴリーごとについてのみまとめることにしました。あしからず。
目次
乗用車ブランド通称名別順位
【今月の注目ポイント】
販売台数
※輸入車、軽自動車は含まれません。
メーカー別販売台数
販売台数上位50位の中に含まれる車種数をメーカー別で分類するとこのようになります。
メーカー | 2月 | 3月 | 4月 |
トヨタ | 21 | 23 | 21 |
ホンダ | 7 | 7 | 7 |
日産 | 6 | 6 | 5 |
マツダ | 4 | 5 | 4 |
スズキ | 3 | 3 | 4 |
スバル | 3 | 4 | 4 |
レクサス | 3 | 2 | 3 |
三菱 | 2 | 2 | 1 |
ダイハツ | 1 | 1 | 1 |
やはりトヨタが最も多いですね。この強さが弱まることはまずないでしょう。
また、トヨタ自動車が9日発表した2018年3月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期比36%増の2兆4939億円となり、過去最高を更新ました。これは日本企業最高額であり、販売台数が伸びたことに加え、米国の税制改革の影響で税負担が減ったことなどが理由です。
傘下のダイハツ工業、日野自動車を含むグループの世界販売台数は1044万台と前年に比べて1・9%増えており、1千万台の大台を超えるのは5年連続となります。このランキングからも納得がいきますね。
各社トップセールス
1 | トヨタ | アクア | 1位/50位 |
2 | 日産 | ノート | 3位/50位 |
3 | ホンダ | フィット | 6位/50位 |
4 | スズキ | ソリオ | 16位/50位 |
5 | スバル | インプレッサ | 18位/50位 |
6 | マツダ | デミオ | 24位/50位 |
7 | ダイハツ | トール | 32位/50位 |
8 | レクサス | NX300 | 39位/50位 |
9 | 三菱 | エクリプスクロス | 41位/50位 |
メーカー別ではスズキが4位と好成績です。このところソリオが好調ですが、ソリオのCMでおなじみアイドルグループ「TOKIO」の山口達也メンバー(46)が女子高生への強制わいせつの疑いで書類送検(起訴猶予)、ジャニーズ事務所との契約も解除となりました。
そのためTOKIOがCM出演する「ソリオ」の公式サイトからは、山口メンバーをはじめ、TOKIOの画像やコンテンツが削除されています。
また、YOUTUBEに投稿されているTOKIOバージョンのCMは、事件後再生回数が上昇しています。かわいそうになってくる・・・。
▶スズキ ソリオバンディッドハイブリッドCM(15秒)山口達也Ver. 2017.11 – いろいろCM
ミニバン
上位50位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | 日産 | セレナ | 6,143 |
2 | トヨタ | シエンタ | 6,103 |
3 | トヨタ | ヴォクシー | 5,831 |
4 | ホンダ | フリード | 5,542 |
5 | トヨタ | ノア | 4,789 |
6 | トヨタ | アルファード | 4,660 |
7 | ホンダ | ステップワゴン | 3,298 |
8 | トヨタ | エスクァイア | 2,894 |
9 | トヨタ | ベルファイア | 2,764 |
10 | ホンダ | オデッセイ | 948 |
11 | トヨタ | ハイエースワゴン | 825 |
12 | トヨタ | えエスティマ | 667 |
ミニバンは先月同様50台中12台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。やはりここでもラインナップの多いトヨタのミニバンが多くランクインしています。珍しくハイエースがランクインしています。
デリカD5は規制に適応するためのマイナーチェンジが行われ、4月25日から販売を開始しました。フルモデルチェンジ前のラストスパートです。
SUV
上位50位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 4,531 |
2 | ホンダ | ヴェゼル | 4,047 |
3 | トヨタ | ハリアー | 2,790 |
4 | マツダ | CX-8 | 2,743 |
5 | スズキ | クロスビー | 2,716 |
6 | 日産 | エクストレイル | 2,620 |
7 | トヨタ | ランドクルーザー | 2,618 |
8 | マツダ | CX-5 | 1,949 |
9 | スバル | フォレスター | 1,117 |
10 | レクサス | NX300 | 905 |
11 | 三菱 | エクリプスクロス | 889 |
12 | レクサス | NX300H | 738 |
SUVは50台中12台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。ミニバンと合わせると50台中24台と、まさに半数がSUVかミニバンとなっています。
CX-8 vs クロスビー vs エクリプスクロス
発売時期が割と近いマツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルである新型「CX-8」、スズキのクロスビー、そして三菱エクリプスクロスを比べてみましょう。
クラスもコンセプトも違いますが、新参者ということでそれぞれの販売台数を比べてみましょう。
CX-8 | クロスビー | エクリプスクロス | |
1月 | 2,938 | 2,442 | ー |
2月 | 3,032 | 2,905 | ー |
3月 | 4,342 | 3,751 | 4,996 |
4月 | 2,743 | 2,716 | 889 |
三菱自動車は新型SUV「エクリプスクロス」を2018年3月1日に国内で発売しており、3月の販売台数と比べて今月は大幅な減少となりました。
おそらく生産が追い付いていないのでしょう。しかしアウトランダーPHEVやデリカの感じからすると、最終的にこれくらいに落ち着くのかなとも思います。
ちなみに2017年12月から18年4月末まで約60カ国で約2万3千台を販売。19年3月までに販売先を92カ国に広げる予定となっています。まだ落ち着くのは早いぞ!
ホンダ
2013年にコンパクトSUVの「ヴェゼル」が発売され存在感が薄れたことで国内販売を終了した「CR-V」が2018年6月以降に日本国内に復活する予定となっています。ハイブリッドが採用される見込みで、加熱する国内SUV市場にさらなる勢いを付ける狙いです。
続々増える新型
SUVブームはとどまるところを知らず、今後も多くの新モデルが投入される予定です。
・トヨタ RAV4・・・2019年春日本発売予定
・スバル フォレスター・・・2018年8月頃日本発売予定
まとめ
TOKIOの件も無理やり自動車関係のニュースとしましたが、こういうことがあるので芸能人をCMに起用するのはリスキーなのです。この件でソリオの人気が落ちることはないかと思いますが、一歩間違えると企業イメージにも影響が出かねません。
また、自動車のCMはどういった車であるかを的確に限られた秒数の中で表現する必要があります。かといって専門的すぎても、詰め込み過ぎても、嘘八百でもいけません。芸能人を起用すればそれだけで「ある程度金かけてるな。儲かってそう。」と思いますが、はたして本当にメーカーが伝えたいことが伝わっているのでしょうか。
ここに個人的に選ぶ自動車のCMベスト10があります。是非ご覧になってください。