2018年7月発売を開始したスズキジムニー。
現在でも納車に時間がかかるなど大人気となっており、派生車が出るのではないかといった様々な噂も聞こえてきます。
しかし海外で、その一つが現実のものとなってしまいました。ジムニートラックが正式販売されているのです。
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正式販売(ニュージーランド限定)
可愛さとたくましさが人気のジムニー。しかし小型オフローダーとして完璧な一方で、荷物を運ぶという能力はさほどありません。
そこでスズキニュージーランドは、この問題を解決するためついに実行に移しました。ジムニーをトラックに改造し、正式に販売を始めたのです。
御覧の通り、車のリアは切り落とされ、小さな荷台が取り付けられています。
ジムニーJXグレードをベースに仕立てられ、デュアルセンサーブレーキサポートやハイビームアシストは標準装備となっています。ハロゲンヘッドライトや鉄ホイールとなりますが、雰囲気が抜群です。トランスミッションは5速MTのみ。
ジムニーと同様の1.5リットル4気筒ガソリンエンジンを搭載。テールライトもジムニーのものを流用しています。
インテリアも仕事仕様。ステアリングの革巻きはなく、タッチスクリーンもありません。ですがフロントシートの後ろにカーペットが敷かれているなど、その仕上がりに違和感はありません。
このジムニートラックは37,990ドル(約242万円※)で販売されています。これはエントリーレベルのシエラより12,000ドル(約76万円※)も高価で、より大きなピックアップと同等の価格になります。※記事作成時レート
コンセプト通り?
2019年1月11日から13日にかけて開催された東京モーターショー2019で、スズキは「ジムニーシエラ ピックアップスタイル」を出展していました。
このピックアップは使い勝手の良い荷台を装備し、DIYを楽しむライフスタイルに合わせたカスタマイズが特徴のコンセプトカーですが、実際のジムニートラックの方がプロポーションが良く見えます。
キャビンと荷台を明確に分けたことに加え、フロントシート後部にスペースを設けなかったことが要因と思います。
売れるのか?
価格を考えると、どう考えても割高になります。しかし狭い林道など、ジムニートラックが必要な場合はあるはず。ニュージーランドであれば広い農場用の移動車などで使える?
本当にピックアップトラックが必要ならば選ぶべきモデルではありませんが、このユニークさと希少性を考えると、「おもちゃ」としてついつい欲しくなる一台です。