1998年に発売された「クラッシュ・バンディクー3」。
その正式な続編である「クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース」(英題: Crash Bandicoot 4: It’s About Time)が2020年10月に発売となります!
記念すべき待望の新作情報に加え、これまでのシリーズを振り返ってみたいと思います。
目次
クラッシュシリーズ これまでの歩み
「クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース」はシリーズの4作目という位置づけになります。そのため全体を通してストーリーにも繋がりがあります。
まずはこれまでに発売された、
・クラッシュ・バンディクー -1996年12月6日発売
・クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲! ー1997年12月18日発売
・クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周 -1998年12月17日発売
について簡単に紹介したいと思います。
①クラッシュバンディクー -1996年12月6日発売
(英題:Crash Bandicoot)
ストーリー
科学者ネオ・コルテックスとその参謀ニトラス・ブリオは、オーストラリア南部のとある島にやってきた。彼らは自然豊かな島を改造し、冷たい鉄の島に変えてしまった。さらに島の動物たちを洗脳することで自分の軍隊を作り、世界を征服しようとするが、洗脳光線が未完成であったため洗脳された動物たちはただ凶暴になるばかりであった。元々島の暴れん坊だったクラッシュ・バンディクーは洗脳光線によって逆に正義に目覚め、コルテックスの城から脱出することに成功する。しかしクラッシュの恋人タウナは囚われの身となってしまった。クラッシュは島の精霊アクアクとともにタウナを救い、コルテックスの野望を阻止するための冒険に出る。
引用:ja.wikipedia.org
ゲームシステム
点在する島々を巡ってステージを1つずつクリアしていく流れになります。スタートからゴール地点まで到達できるとステージクリアとなり、次のステージへ行くことができます。
また、本作はセーブの機能が独特で、特定のコースに存在するボーナスステージをクリアしないとセーブできないという仕組みでした。ステージも序盤から既に難しく、クラッシュシリーズの中で最も難易度が高いと言われています。
クラッシュバンディクー マップ画面(海外版)
ステージ
舞台がコルテックスに乗っ取られた南の島ということで、自然に取り囲まれたジャングルや川、遺跡といったステージが多くあります。ですがステージを進めるにつれ、コルテックスの研究施設といった近代的なステージも存在しています。
②クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲! ー1997年12月18日発売
(英題:Crash Bandicoot 2: Cortex Strikes Back)
ストーリー
クラッシュとの戦いに敗れたDr.ネオ・コルテックスは、地下の洞窟に落ち、強大な力を秘めた宝石「パワーストーン」を発見する。コルテックスはパワーストーンを利用して再び世界征服をしようと企む。一方、クラッシュの住むオーストラリア南東タスマニア地方の小島では、彼の妹、ココ・バンディクーが彼を特訓していた。彼は前作での恋人タウナにふられたことにガッカリし、「モテモテ・トレーニング」を始めたのである。その特訓により、クラッシュはボディ・プレスなどの新しい技を身につけた。
一年後、宇宙に浮かぶ「スペース・ステーション」でコルテックスは彼の新しい参謀エヌ・ジンと相談をしていた。コルテックスは洗脳光線「コルテックス・ヴォルテックス」で地球上の生物を洗脳し、奴隷にするという計画を進めていた。エヌ・ジンによれば、光線発射にはパワーが不足しており、パワーストーンがあと25個必要だと言う。
そこでコルテックスはクラッシュをワープルームに誘拐し、自分の立体映像を通して「地球を救うためにパワーストーンを集めて欲しい」と頼んだ。クラッシュは騙されていることにきづかないまま、新たな冒険を始める。
引用:ja.wikipedia.org
ゲームシステム
1作目のマップ形式と違い、今作からワープシステムが導入されました。各階層ごとに5つのステージへの入り口が設けられ、プレイヤーは順序関係なくステージを選べるようになっています。
違う階層へ行くには中央のエレベーターに乗って上下移動が可能です。
またセーブシステムも見直され、セーブエリアに行くことでいつでもセーブが可能になりました。
さらに、ステージ内にあるパワーストーンを獲得し、ゴールすることがステージクリアの要件となりました。
クラッシュバンディクー2 マップ画面(海外版)
ステージ
前作に引き続き、ジャングルや川、遺跡といった自然ステージに加え、雪山ステージや暗闇ステージなど、新たな要素が追加されています。またこの作から「乗り物」が登場し、ジェットスキーやジェットパックを使った新たなアクションが可能となっています。
クラッシュバンディクー2 ステージ全容
③クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周 -1998年12月17日発売
(英題:Crash Bandicoot: Warped)
ストーリー
クラッシュの活躍により、ネオ・コルテックスの野望は再び阻止された。しかしクラッシュの破壊した宇宙ステーションの残骸がとある神殿に墜落したことにより、遠い昔アクアクとの戦いで封印された邪悪な精霊「ウカウカ」を復活させてしまう。ネオ・コルテックスを操ったウカウカは「タイム・ネジネジマシーン」を使い、クラッシュ達のいない時代の地球へと行ってパワーストーンを手に入れようと企む。クラッシュ・ココ・アクアクはパワーストーンを守るため、タイム・ネジネジマシーンを使いウカウカとネオ・コルテックスに戦いを挑む。
引用:ja.wikipedia.org
ゲームシステム
システムは前作と大きく変わらず、ワープルームからステージへ行ける仕組みになっています。
クリアしたステージではタイムアタックに挑戦する事も可能であり、記録を更新すると成績に応じたトロフィーが貰えます。このトロフィーはダイヤ同様、完全攻略に必要な要素となっています。
さらに、各エリアのボスを倒すことでスーパーボディプレス、ダブルジャンプ、たつまきスピンアタック、リンゴバズーカ、スピードシューズといった新アクションを習得でき、この新アクションを活用したステージが登場するようになっています。
クラッシュバンディクー3 マップ画面(海外版)
ステージ
今作の舞台はこれまでと大きく違い、世界中がステージとなっています。中世ヨーロッパ、アメリカのハイウェイ、エジプトの古代遺跡、万里の長城などをモチーフとした多彩なステージが楽しめます。また今作はクラッシュの妹であるココを操作するステージが初めて登場しています。
「乗り物」もさらに充実し、飛行機、バイク、水上バイクなどを操作することが可能です。
世界中が舞台のクラッシュバンディクー3
☆クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり! -2017年8月3日発売
(英題:Crash Bandicoot N. Sane Trilogy)
「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」では、その名の通り初代プレイステーションで発売された上記のナンバリングタイトル3作品(クラッシュバンディクー1、2、3)をリマスターして1本に収録したものとなります。
基本設定はそのままに、それぞれの世界が最新技術により蘇りました。
解像度が大きく向上したことで、PS1の時代に比べて全体的に雰囲気が明るくなっているのが本作の特徴。「クラッシュバンディクーが現代のゲームならこうなる」というのを存分に感じることができる作品です。3作品を収録しているので、過去作をプレイしたことがない方はこれ一本やっておけばバッチリというわけです。
そして続編へ!
前作のクラッシュバンディクー3からおよそ22年の歳月を経て、正式な続編である「クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース」(英題: Crash Bandicoot 4: It’s About Time)が2020年10月2日に発売となります。対応プラットフォームはプレイステーション4とXbox One。
ちなみに日本語タイトルにある”マルチバース(multiverse)”とは、複数の宇宙の存在を仮定した多元宇宙論(たげんうちゅうろん)という理論物理学による論説のことです。難しい!
本作を開発するのはカリフォルニアのゲームスタジオToys for Bob。ゲームとしては、ノーティードッグが開発した最初の3作品の流れを引き継ぐ完全新作の正式ナンバリングタイトルとなります。
ストーリー
3のエンディングでネオ・コルテックスとウカウカとエヌ・トロピーはどこか遠くの星に漂着したわけですが、どうにかして脱出する方法を見つけたはいいものの、それによって宇宙の時間に穴を開けて多元宇宙(マルチバース)を露出させてしまうんですね。
というわけで、その宇宙のバランスを元に戻すためには、クラッシュとココが強力な4つのクアンタム(量子)マスクを再び集められるかにかかってくるというわけです。
「3」を100%でクリアすると真のエンディングを見ることができますが、その内容は「暴走したタイムマシンに吸い込まれ、赤ちゃんになったコルテックスとエヌ・トロピーがマグマの噴き出す大地でウカウカを奪い合っている」というものでした。
この状態から再び立て直すのですから、コルテックス恐るべしですね(笑)
ゲームシステム
▶『クラッシュ・バンディクー™4 とんでもマルチバース』予告動画 [JP] – Crash Bandicoot
クラッシュシリーズといえば、定番の横スクロールステージや、画面奥や手前に進んでいくような、シンプルかつダイナミックな操作が特徴です。本作ではそういった過去作のスピリットを受け継ぎつつ、ウォールラン(壁走り)やロープを使ったスイングジャンプといった新アクションを導入しています。
さらに主人公のクラッシュとココ以外にも新たなプレイアブルキャラクターが複数用意されており、そのなかには宿敵ネオ・コルテックスも含まれています。コルテックスには専用のステージが与えられ、光線銃を使用し障害物にビームを当てることで足場やジャンプ台を作り出せるようなアクションが存在するようです。
新キャラと、新たなギミックにも要注目です。
プロモーション映像内には、古代や未来のステージが見受けられることから、シリーズ2,3作目のようなワープ形式でステージに移動できると考えられます。
ステージ
本作はタイムトラベルや歴史改変を扱うことから、様々な時代の様々なステージが用意されています。
世界が舞台であった3で登場したような、恐竜が走りまわる白亜紀や古代遺跡、未来都市などをモチーフとした多彩なステージとなるようです。
キャラクター自身の能力もさることながら、シリーズには欠かせない「乗り物」の存在も気になるところです。
※既に存在する「4」?
日本国内では3の続編としてPS2の時代に「クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー」「クラッシュ・バンディクー5 え~っ クラッシュとコルテックスの野望?!?」がリリースされていますが、いずれも原題はナンバリングタイトルではなく、正式なシリーズ4作目ということはできないのです。
最新作は、ノーティドッグが開発した最初の3作品に立ち返るべく、続編である「4」の名を冠しているのです。
まとめ
クラッシュバンディクーシリーズの記憶を蘇らせたところで、今回の新作は非常に楽しみというほかありません。
このところ、リマスターの「ブッとび3段もり」や「クラッシュバンディクーレーシング」の新作が発売されるなど、ここへきてクラッシュの復活を感じさせていましたが、まさかシリーズの続編が出るとは予想外でした。これまでは「版権等の問題で復活は難しい」という漠然とした情報が頭にありましたが、そのあたりはクリアになったとみていいでしょう。
また、4が出ると言うことは反応次第では5が出てもおかしくありません。世界中のクラッシュファンが支持しますでしょうから、この流れは止められないはずです(笑)
1,2,3の中では個人的には3がベストですが、その流れで4がどのようなものになっているのか、まさしく「時」の流れで大きく進化したクラッシュくんを楽しもうと思います。
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