トヨタは、2018年3月28日(現地時間)から開催されたニューヨークオートショー2018で、5代目となる新型RAV4を世界初公開しました。
開発責任者へのインタビュー動画をご紹介。
目次
チーフエンジニアによる思い
▶リーフエンジニアに会場でインタビュー! 新型RAV4は走りも楽しいSUV – WEB CARトップ
会話内容を簡単にまとめてみました。
今回だいぶ変わった印象を受けますが、なぜ?
1994年発売の初代から数えて25年後の現在、次の25年を考えたときに、ここでSUVを再定義したいと思った。最近のSUVはカーライク(乗用車的)になり過ぎたので、「SUVってこうだったんだよね」というのをこの新型で表現したい。
走りの進化に関しては?
エンジン、プラットフォームはTNGA。現行のラブフォーはカローラの兄弟ですが、この新型はもうワンランク上のカムリの兄弟を考えた。そうすることで余裕ができる。それが一番大事。ギリギリの中で性能づくりするよりも多少余裕がある中で性能づくりした方が色んなことができる。
パワートレインは?
2.5Lガソリンとハイブリッドを用意。ハイブリッドの電動AWDはTNGAといいながらも、リアの「E-Four」※は新開発。リアのトルクをしっかり確保し、「リアの追従性」を極力狙っていった。
※E-Fourとは
ハイブリッドモデルには「新型E-Four」をトヨタ車として初めて採用します。「新型E-Four」は電気で駆動する後輪の全体トルクを従来型の1.3倍に増加させた上で、走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を実現します。
エコのためのではなく、ドライビングのためのハイブリッド?
SUVなので、あまりエコではなく、走って楽しいというほうがユーザーにも良いと思う。
日本へは?
2019年の春ごろに発売予定です。
激動のSUV市場
日本への発売は2019年の春ということで、およそ1年後となる予定です。3列シートSUVが人気と聞きますがこのRAV4に関しては乗車定員5名ということで、3列シートは設けられないと思われます。
初代は1994年に発売され人気を博しますが、1995年にホンダから低価格戦略に出たCR-Vが発売。さらには1997年にスバルからフォレスターも発売されたため苦戦しています。2代目は同時期にフルモデルチェンジしたホンダCR-Vや、日産エクストレイル等のライバルの登場、さらにはSUVブームの沈静化もありに再び苦戦を強いられ、3代目もぱっとせずヴァンガードを後継に発売中止となっていました。
日本での存在感・人気が無くなった「RAV4」ですが、SUVブームの中、再び日本での発売を決めたと考えられます。果たして逆風を巻き起こせるでしょうか。