10月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
※輸入車、軽自動車は含まれません。
順位 | 車種名 | メーカー | 販売台数 |
1 | アクア | トヨタ | 10,931 |
2 | プリウス | トヨタ | 10,014 |
3 | ヴォクシー | トヨタ | 7,417 |
4 | ルーミー | トヨタ | 7,090 |
5 | フリード | ホンダ | 7,060 |
6 | フィット | ホンダ | 7,020 |
7 | シエンタ | トヨタ | 6,692 |
8 | カローラ | トヨタ | 6,505 |
9 | タンク | トヨタ | 6,064 |
10 | ヴィッツ | トヨタ | 5,900 |
11 | インプレッサ | スバル | 5,390 |
12 | C-HR | トヨタ | 5,305 |
13 | ノア | トヨタ | 5,097 |
14 | ハリアー | トヨタ | 4,930 |
15 | ステップワゴン | ホンダ | 4,737 |
16 | パッソ | トヨタ | 4,079 |
17 | ヴェゼル | ホンダ | 3,760 |
18 | CX-5 | マツダ | 3,747 |
19 | リーフ | 日産 | 3,629 |
20 | エスクァイア | トヨタ | 3,618 |
21 | ソリオ | スズキ | 3,590 |
22 | カムリ | トヨタ | 3,180 |
23 | ヴェルファイア | トヨタ | 3,140 |
24 | スイフト | スズキ | 2,756 |
25 | ノート | 日産 | 2,741 |
26 | ランドクルーザー | トヨタ | 2,707 |
27 | アルファード | トヨタ | 2,619 |
28 | デミオ | マツダ | 2,548 |
29 | シャトル | ホンダ | 2,423 |
30 | レヴォーグ | スバル | 2,298 |
目次
メーカー別販売台数
以上の販売台数上位30位の中に含まれる車種数をメーカー別で分類するとこのようになります。ついでに7月~9月と比較してみましょう。
メーカー | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
トヨタ | 17 | 16 | 16 | 17 |
ホンダ | 4 | 5 | 4 | 4 |
日産 | 3 | 3 | 3 | 2 |
マツダ | 3 | 2 | 3 | 2 |
スズキ | 2 | 2 | 2 | 2 |
スバル | 1 | 2 | 2 | 2 |
やはりトヨタが最も多いですね。トップ10のうち8車種をトヨタが占めいています。この強さが弱まることはまずないでしょう。ホンダがそのあとを追う形はここのところ変わっていません。(ダイハツは販売の大半を軽自動車が占めるためかランク外)
各社トップセールス
1 | トヨタ | アクア | 1位/30位 |
2 | ホンダ | フリード | 5位/30位 |
3 | スバル | インプレッサ | 11位/30位 |
4 | マツダ | CX-5 | 18位/30位 |
5 | 日産 | ノート | 19位/30位 |
6 | スズキ | ソリオ | 21位/30位 |
先月は日産ノートがトップでしたが、今月は大暴落となりました。やはり2017年9月29日に発覚した「完成車検査不正問題」が大きく影響した形です。販売台数は先月の15,469台から12,728台減の2,741台となります。そのおかげでアクアが2か月ぶりにトップに返り咲きました。
2017年6月にマイナーチェンジしたホンダのフィットですが、ノートが陥落した今月も、まさかのトヨタラッシュによりそこまで伸びませんでした。トヨタの壁を乗り越えるのは厳しいようですが、今月は先月同様フリードが売り上げを伸ばしており7,060台を販売しています。
気になるカムリの順位は?
7月度の販売台数順位は3,244台で26位、8月度は販売台数を落とし2,728台で25位、9月度は3,324台で30位と最も売り上げを伸ばしました。
そんな中、10月度は3,180台で22位でした。
7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
3,244 | 2,728 | 3,324 | 3,180 |
販売台数は144台減少したものの、ランキングでは22位と先月の30位から大幅にアップしました。個人的に注目している車種ですが、セダンは厳しいと言われるこのご時世、まさか日産ノートより売れる日が来るとは思いませんでした(笑)。
さらなる売り上げに期待したいところです。
カローラの販売台数は7月度6,580台、8月度4,969台、9月度5,549台でしたが、10月度は6,505台と販売数が増加しました。カローラはセダンタイプの「アクシオ」とワゴンタイプの「フィールダー」がありますが、大衆車として発売から50年以上たった今でもそれなりの売れ行きな所を見ると、その強さを感じます。
そんなカローラは2018年にフルモデルチェンジが噂されており、プリウスと同じプラットフォームによって3ナンバー化され、「プレミアムセダン」へと変わります。これが吉と出るか凶と出るか。今のところ新情報はありませんが、注目していきます。
売上トップのミニバンは?
上位30位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | ヴォクシー | 7,417 |
2 | ホンダ | フリード | 7,060 |
3 | トヨタ | シエンタ | 6,692 |
4 | トヨタ | ノア | 5,097 |
5 | ホンダ | ステップワゴン | 4,737 |
6 | トヨタ | エスクァイア | 3,618 |
7 | トヨタ | ヴェルファイア | 3,140 |
8 | トヨタ | アルファード | 2,619 |
ミニバンは先月同様30台中8台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。やはりここでもラインナップの多いトヨタのミニバンが多くランクインしています。しかしここでも日産は不正問題の影響で、売れ筋の「セレナ」が出荷停止により販売台数0台となりました。
高価格のアルファード、ヴェルファイアも必ずランクインしています。やはり「最高級ミニバン」という唯一の立ち位置が一定のユーザーにも求められているようです。そう考えると三菱デリカももっと売れていいはずなんですが・・・。
ステップワゴンですが、スパーダモデルが2017年9月21日にマイナーチェンジされました。その結果がいまいちなのか、販売台数は先月に比べ減少しています。
また、ランキングには表れていないオデッセイに関しても、マイナーチェンジが行われる予定です。果たして販売台数を回復させることはできるのか注目ですね。
マイナーチェンジ後エクステリア
売上トップのSUVは?
上位30位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 5,305 |
2 | トヨタ | ハリアー | 4,930 |
3 | ホンダ | ヴェゼル | 3,760 |
4 | マツダ | CX-5 | 3,747 |
5 | トヨタ | ランドクルーザー | 2,707 |
SUVも近年人気の車種ですが、ラインナップの多いトヨタが3車種ランクインしています。なんとランドクルーザーがランクインしています。日産エクストレイルなどの消滅で浮上してきたようです。マツダはCX-5が生き残っています。三菱・スバルはもっと頑張らないとですね。
てかフォレスターってよく見かけるんですけど、意外と売れてないんですね・・・。
今後の注目としては、スズキの「Xbee」です。
第45回東京モーターショーにも出展されたハスラーの普通SUV版である「Xbee(クロスビー)」を年内に発売するとしています。するとこのランキングにも変動が起きてきそうです。期待したいですね。
相変わらず2位をキープして順調に売れているホンダヴェゼルですが、そろそろテコ入れが必要なところ。いずれ実施されるであろうマイナーチェンジも気になります。
まとめ
カムリについては、7月~10月の4ヶ月で12,476台を販売し、1万台を超えました。10月は全体的に販売台数が減少しましたが、大きく増加しています。大ヒットとは行かないようですが、セダンがどこまで存在感を示せるか注目したいところです。
今後の注目としては、新型シビックが9月29日に発売開始となっています。ホンダとしてはまさに「これからだ」といったところですが、今月のランキングには表れてきませんでした。今後どうなるのか気になりますね。
また、今月の販売台数に大きな変動を引き起こした日産の完成検査問題ですが、新たにスバルでも無資格者による完成車検査の杜撰な体制が明らかになりました。
こちらも11月の販売台数に大きく影響してくると思われます。くしくも日産とスバルは東京モーターショーで隣同士のブースでした。競合メーカーにとっては販売台数を伸ばすチャンスですが、是非ユーザーを第一に、じっくり作り込んでほしいものですね。