完成検査や排ガス検査での不正以降、国内の販売が振るわないスバルですが、リコールの情報が出てきました。詳しく見てみましょう。
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パーキングブレーキが作動しない恐れ
SUBARU(スバル)は9月13日、『レガシィ』の電動パーキングブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2009年4月20日~2014年9月5日に製造された12万6230台。
電動パーキングブレーキのコントロールユニットにおいて、部品製造時の基板取扱いや、センサ部品の構造および製造時の管理が不適切なため、強度不足のものがある。そのため使用過程で素子やセンサ部品が破損し、警告灯を点灯させ電動パーキングブレーキが作動しなかったり、低速走行時に瞬間的なパーキングブレーキ作動が起きるおそれがある。
改善措置として、全車両、電動パーキングブレーキを対策品に交換する。
不具合は243件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。
出典:https://carview.yahoo.co.jp
リコール対象個所
出典:国土交通省
対象車は?
スバル・レガシィ(5代目)BM/BR系(2009年-2014年)
北米からの要望に応え、先代に比べ車体を大きくしたことで、室内長・室内幅・室内高が広くなり、十分にゆとりがある室内空間を確保しています。一部を除くすべてのグレードでエンジンの排気量が拡大されたほか、CVTやリアダブルウィッシュボーン式サスペンションの初採用など、走りへの進化が特徴的です。
レガシィ初の電動パーキングブレーキが採用されたことでハンドレバーがなくなり、センターコンソールのレイアウトに余裕を持たせた設計となっています。電動パーキングのスイッチは、ステアリングコラムの右下に配置されていますが、2012年のマイナーチェンジによりセンターコンソールのシフトレバー後方に移設されています。
出展:https://car.watch.impress.co.jp
パーキングブレーキをかけたい場合はスイッチを押し、解除したい場合はスイッチを引きます。発進時にアクセルを踏めば、ブレーキは自動で解除されるようになっています。
一定の坂道で停車するとパーキングブレーキが自動で作動するヒルホールド機能も搭載されており、さらにアイサイト搭載車では衝突回避システムで停止した際にも自動でパーキングブレーキがかかる仕様になっています。
最近の装備について
個人的にはブレーキを「かけた感」が無いので電動パーキングブレーキは好きではありません。確かにインテリアの自由度が広がり、自動ブレーキといった安全装置との相性もいいのでしょうが、視覚的・感覚的に分かる機能も古典的ながら必要だと思います。
最近の自動車のエアコンなどの操作スイッチも、ひと昔前のダイヤル式ではなく、タッチパネルのようになっていたりしますが、運転中に操作しようとするとどこがどのスイッチか全く分かりません。ダイヤル式であれば手探りで調節が可能です。
エアコンで思い出しましたが、昔は「HOT(赤)~COLD(青)」の調節が主流だったと思いますが、最近は1℃ずつ温度調節が可能になっています。「私は23℃がいい!」なんて言う人がいますか?高級車なら分かりますが、その辺の車にまで必要ではないでしょう。明らかにオーバースペックです。
だいぶ話がそれましたが、失敗を重ねて技術は進歩します。レガシィ初の電動パーキングは「採用してみたもののちょっとダメだった」ということが分かったということになります。こういうことが販売する前の段階で分かればよいのですが、それが実際難しいためこうしたリコールが発生するのでしょうね。