マヒンドラ タールはインドの自動車メーカー「マヒンドラ&マヒンドラ社」が2010年10月から製造するコンパクトオフロード車です。
この度フルモデルチェンジが実施されるようです。
目次
マヒンドラ・タール
名前の由来は、インド・ラージャスターン州、パキスタン東部にあるタール砂漠 (Thar Desert)にあります。
先代モデルと比べながら見てみましょう。
エクステリア
新型タール
角ばったスタイリングに丸目のヘッドライトなど、まさにオフロード車といった佇まいが特徴的です。グレードにもよりますが最低地上高219~226mm、アプローチアングル41.2~41.8°、デパーチャーアングル36~36.8°と余裕の佇まいです。
ちなみに先代モデルは最低地上高200mm、アプローチアングル44°、デパーチャーアングル27°でした。
先代モデル
先代モデルとデザインを比較すると、フロント周りの意匠や全体的なプロポーションが継承されていることが分かります。
インテリア
新型
モデルチェンジに合わせてインパネのデザインも一新されています。
これまでは無かったタッチパネルによるインフォテインメントシステムが搭載され、より時代に即した装備となっています。同時に先代モデルにはなかったパワーウインドウ、パワーミラーが搭載されています・・・っていや、なかったんかい。
先代モデル
また、シート形状も大きく見直されています。
新型
先代モデルに引き続き、後部座席に4人座らせる6人乗り仕様も存在します。このあたりはお国柄を感じさせますね。
先代モデル
その他
2.0Lガソリンエンジン、2.2Lターボディーゼルエンジンをラインナップ。トランスミッションはそれぞれ6速AT、6速MTが選択できます。
先代は2.5 Lターボディーゼルエンジン、5MTのみでしたので大幅に選択肢を増やしています。
新型の価格は現時点で明らかになっていませんが、先代は標準モデルで₹ 9,51,933(約146万円)[ムンバイ価格]でしたので、これよりも高く設定されると思われます。それでも最低限の装備なので比較的リーズナブルになるでしょう。
2020年10月2日発売開始予定です。
無骨なオフロード車が理想的?
新型のデザインを見て誰もが思うのが、ジープ・ラングラーに似ているということです。
先代タールのデザインからも分かるように、この車のルーツはウィリス・ジープにあります。
本家ジープでは「ラングラー」が実質的な後継車となっていますが、マヒンドラ社の場合「タール」がほぼそのままの姿で残っていました。それがこの度進化したわけですから、必然的にラングラーのような見た目になってしまうのです。
ジープ ラングラー
インドのようなまだまだ発展途上の国では、こうした本格的な”オフロード”性能がどうしても必要な地域は多くありますが、日本のような先進国ではどこもかしこも舗装された”オンロード”ですので、普通に生活する分にはそもそもオフロード性能は必要ありません。
そもそも安全性や環境に関する規制の関係で、タールのようなシンプルなオフロード車は国内で販売しにくい状況です。
しかし猫も杓子もSUVの中で、こうした硬派な要素をもった車に人気が集まっていることも事実です。ただの”背が高いコンパクトカー”ではなく”本物”として使えることが重要になってきています。ボディタイプやトランスミッションのバリエーションを増やすだけでも、本物仕様を作ることはできるはずです。
そういう形でも、ラインナップとして用意しておくことが求められているのだと思います。
出典:https://www.mahindrathar.com
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