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ロシア車に乗ることは可能?
ロシアにももちろん自動車会社が数多く存在し、多数の自動車を製造販売しています。ではそれらを日本で購入、運転することは可能なのでしょうか。
結論から言いますと、難しいです。
ロシア車はそのデザインからも想像のつく通り、自動車的にまだまだ未熟です。ゆえに日本国内の環境基準を満たさないものがほとんどのため、国内登録が難しいのです。欲しいと思ったロシア車がそのまま日本で乗れるかというと否です。
乗ろうと思えば乗ることは可能
しかし唯一国内での走行が可能なロシア車が存在します。それが「ラーダ ニーヴァ」です。
このモデルは1977年よりモデルチェンジをすることなく現在も生産が続くロングセラーですが、ドイツに3ドアバージョンを多く輸出しています。(ラーダが2016年にヨーロッパ諸国へ輸出した内の95%が3ドアのニーヴァなのだとか)その際もちろんドイツの環境基準を満たすよう改造されているので自動的に日本の環境基準もクリアとなります。すなわち日本で乗ることができるのです。
UAZ-3909のバンも2010年頃まで輸入可能だったようですが、現在では日本の排ガス規制を通れなくなったようで購入はできないようです。残念!
ですが、ドイツのKBAが発表した2016年8月度ドイツ国内の自動車販売台数統計を見ると、ニーヴァが101台、グランタが65台となっています。ドイツ向けニーヴァが日本に輸入可能なら、ドイツ向けグランタも日本に輸入できるのでは?!要調査ですね。(ページ最初の写真がグランタ)
個人輸入はできる?
安全基準、環境基準の点から、個人輸入をしたとしても莫大な費用がかかるうえに日本でナンバーが取れる保証はありません。もしロシア車がどうしても乗りたいと言う方はこのニーヴァに限るかと思います。
購入したい場合は、輸入代行の業者が存在するので問い合わせて見てはどうでしょうか。
また、現時点では中古車サイトのカーセンサー、Gooにドイツ向けニーヴァが数台売られているようです。お値段は300万円以上とお高めですが、人とは違う本格オフロードが欲しい方にはぴったりかと思います。
ちなみに本国ロシアでは455,900ルーブルで販売されており、2017年6月8日レートで日本円にしておよそ88万円です。ドイツ向けニーヴァは10490ユーロで販売されており、同じレートにしておよそ130万円ですので、やはり300万円は高いですよね・・・。
ロシアは自動車的にはまだまだ遅れていますが、こういうオフロードやレース等、特殊な用途に限れば十分楽しい車だと思います。ロシアは隣の国ですので輸送費はそんなにかからないはずです。是非いつか日本でもロシアの車に乗れる日がくるといいですね。