ホンダは、2019年3月7日(木) から 2019年3月17日(日)まで開催予定の「ジュネーブモーターショー2019」に向けて、都市型EVのプロトタイプを公開しました。
このたびインテリアの画像が公開されています。ホンダが考える電気自動車の形とはどういったものなのでしょうか。
ホンダ アーバンEV インテリアが公開
陰鬱なキャビンのイメージ画像は画像処理により明るく編集され、アーバンEVのダッシュボードレイアウトが鮮明に映し出されています。最近のモデルとは違い、ダッシュボード上には5つのスクリーンが連なって配置されており、3つのセンターディスプレーにはドライビング、インフォテイメントや充電情報を表示させ、左右2つのディスプレーは従来のドアミラーに取って代わるような、リアビューカメラからの情報を表示させるようです。
棚をイメージさせるようなウッドパネルがスクリーン下に配置され、全体的にミニマリストをテーマにしたように感じます。特徴的な2スポークのハンドルには、ディスプレー中心のレイアウトとは対照的に、エアコン操作用等の物理的なスイッチが設置されています。
試作車のティザーイメージはフロントから見たものだけでしたが、ディスプレー上には車両を横から見たデジタルイメージが表示されています。そこから確認する限り、オリジナルのコンセプトとは違い、この車は5ドアと言うことが分かります。しかしながらこのコンセプトのコントラストによる「浮いているような」ルーフの処理は同じであると言えます。そして充電口はボンネット中央の黒いパネル内であると分かります。
いずれにせよ、ティザースケッチはオリジナルのコンセプトに比べてトーンダウンしたような印象を受けました。丸みを帯びたヘッドライト、左右確認用のカメラ、ボンネットのふくらみはいいとして、コンセプトにあったような角ばったノーズや薄いピラーは、衝突安全性を考慮してか全て厚みのあるものに変わっています。
アーバンEVコンセプト(2017年)
試作車のボディはオリジナルのコンセプトに比べより狭くなっています。乗降口の高さもいくらか上がっています。しかしホンダの公式イメージは、生産モデルがコンセプトでも特徴的であったLEDヘッドライトを備えていると示唆します。
ホンダはバッテリーについて情報を明らかにしていませんが、最新の急速充電技術を備えており、航続距離は控えめに200マイル程度と予想します。
オリジナルの小さくて可愛げのあるコンセプトカーは70年代のシビックを思わせますが、巨大なセンタースクリーンを持つインテリアは、これまでのホンダでは見たことがありません。
2017年のアーバンEVコンセプトはこれからのホンダを現したようなものでした。後ろを青く照らしたようなロゴは、これからEVの世界が進むにつれどのメーカーでも現れてきますが、例えばヘッドライトの間に充電状況や挨拶などのメッセージを表示するディスプレーが挙げられます。
出展:https://www.autoexpress.co.uk
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