購入した車に不具合があった場合、あなたならどうしますか?
おそらく大半の方は販売店に問い合わせ、実際に車を見てもらうでしょう。これで無事解決すればいいのですが、中にはあまりの不具合に耐えられずメーカーに直接苦情を言う方もいるかもしれません。
そしてその最たるものとして、国土交通省に不具合を報告することができます。
目次
自動車の不具合情報ホットライン
国土交通省では、リコールの迅速かつ確実な実施のため、ユーザーからの不具合情報を収集しています。
物流・自動車局 審査・リコール課が運営する「自動車の不具合情報ホットライン」には、設計・製造過程に問題があると考えられる自動車、タイヤ、チャイルドシートの異常について誰でも自由に報告することができるようになっています。
国土交通省は、自動車メーカーがリコールを放置したり、得意先の車両だけを無償で改修するといった不公平な対応を行わないよう監視しており、必要に応じて業務改善の指導等を行っています。このような指導等を行う際に、皆様からの情報を収集・分析して活用させていただいています。
出典:国土交通省
リコールの種類について
リコールと聞くと、メーカーの設計ミスなどで安全性に問題がある場合に実施されるイメージがあると思います。具体的には以下のように定義されています。
リコール
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。
改善対策
改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。
出典:国土交通省
不具合情報の検索
寄せられた不具合情報は、メーカー、型式などから検索することが可能です。
自動車については受付日が2007年01月01日 ~ 2023年10月31日の情報の中から検索することができるようになっています。せっかくなので余計なお世話かもしれませんが、国内メーカーの不具合件数を調べてみました。
人気のSUVセグメントの登録車に限定し、2023年1月から現在までに受付された届出件数を調べてみました。受付日なので必ずしも現行モデルが全て対象というわけではありません。
※2023年12月6日時点
販売時期や台数等により大きく変わりますが、以上のような結果となりました。
注目すべきはマツダの不具合情報の多さです。特にCX-60の受付件数が全モデル中トップの92件となっています。現行CX-60は初代なので過去のモデルは含まれていないことからも異常な多さだと言えます。マツダはそのほかにもCX-5、CX-3でも多くの報告が上がっています。
不具合の詳細はそれぞれ確認できますが、今回は割愛します。
出典:国土交通省
その症状、異常?
車の異常を感じたら、一度検索することをオススメします。
なんとなく販売店に相談するのではなく、他にも事例が出ていることが国に報告されていると知っていれば、より紳士的な対応が望めるはずです。(少々嫌な客かもしれませんが・・・)
他にもリコール情報、事故・火災情報の検索や、情報の統計資料などが閲覧可能です。ぜひのぞいてみてください。