Amazonは配送トラックに専用のEVを導入するようです。
アメリカの新興EVメーカー「Rivian」に車両の製作を依頼しており、2021年には公開されるとのこと。
Amazonの配送トラックは専用のEV?
(和約)
AmazonはRivianに投資をする最初の会社のひとつです。EVのラインナップに7億ドルもの投資を行いました。そしてAmazonはRivianに多くの車両を製作をしてほしいと考えています。その数、およそ10万台以上。しかしそれは我々が知っているようなものではありません。Amazonは10万台のEV配送トラックを欲しがっているのです。そもそもRivianがそうした製品を作る会社だと知っていましたか?
Amazonのワールドワイドオペレーション&カスタマーサービスSVP(シニアバイスプレジデント)のDave Clark氏は、AmazonがRivianに多くの車両を発注したことをツイッターでツイートしています。
このEV配送トラックは2021年の公開となる予定ですが、Rivianが2020年に電動ピックアップトラックの「R1T」と電動SUVの「R1S」の生産を開始することを考慮すると、それほど長い待ち時間ではありません。
これらの車両は、Amazonが発表した”The Climate Pledge”に対して行ったコミットメントの一部です。この協定は、パリ協定が決定する10年前の2040年までにカーボンニュートラル※に移行するためのあらゆる可能な努力をするように要求しています。
※カーボンニュートラル
「環境中の炭素循環量に対して中立」という意味。 何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。
Amazonによると10万台のEV配送トラックの注文は、この種の車両にとって過去最大と言い、2022年までに10万台の車両を運用したいと考えています。そのためにはRivianは2030年までに9万台を生産する必要があります。
AmazonはこのEV配送トラックによって、2030年までに400万トンもの二酸化炭素を抑えることができると予測しています。その頃までにAmazonは世界中のインフラにおいて再利用可能エネルギーを100%使用しているといいます。この計画は2024年までに80%達成を予定しています。
我々の注目はこの車両です。しかしあまり情報は多くありません。このレンダリング画像には”powered by Rivian”のステッカーが車両側面の下部に見えますが、これは全てに当てはまるものです。
Rivianはモジュラーシステムの特許を持っています。これにより望み通りの形状が可能となりますが、Amazonの要求にフィットするかどうかは現時点で明らかではありません。おそらくRivianはAmazonという巨大な投資家へ向けた専用のものを開発する必要があるでしょう。
我々はこの車両についてより多くを知るべく、Rivianにコンタクトをとりました。最新記事をお楽しみに。
・・・所管・・・・・・・・・・・・・・・
配送トラックの電動化は日本でも例があり、2019年3月27日、日本郵便は集配車に電気自動車である三菱ミニキャブ ミーブを採用することを発表しています。東京都内の近距離エリアを対象に、2020年末までに1200台の導入を予定しています。
海外でもこうした動きはより一層大きくなっており、街でEVの配送車を見ることが日常的になる日が来ると感じさせます。しかし一方で個人事業を見れば、割高なEVバンを購入するメリットはさほどなく、さらに自然災害などで電気が使えなくなった場合の対策も考慮しなければならず、本格的な普及にはまだまだ時間がかかると言えます。
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