いくら車が好きと言っても、全てを知り尽くしている人は存在しません。
「そうだったの?!」と言うことがまだまだたくさんあるのです。そういったトリビア的な小ネタをジャンル問わずいつくかご紹介いたします。
目次
日産・エルグランド
「初代の正式名称は”キャラバン エルグランド”」
1997年5月に発売を開始したエルグランド。広い車内空間と高い操縦性能を併せ持つことから高級ミニバンの元祖として大ヒットとなりました。
当初は販売店ごとに名称が分かれており、モーター店(ローレル販売会社)向けがキャラバン エルグランド、プリンス店(スカイライン販売会社)向けがホーミー エルグランドとなっていました。1999年8月のマイナーチェンジでエルグランドに統一されています。
リアにキャラバン/ホーミーのエンブレムがある
スバル・レガシィ
「日産の開発思想を取り入れた」
1980年代末、スバル(当時の富士重工業)は他社による買収や吸収合併、倒産の危機が報道されるほどの厳しい局面を迎えていました。倒産の危機を脱するべく、大規模な組織改革が断行され初代レガシィの開発がスタートしました。
その開発にあたっては、当時同社の主要株主だった日産自動車が実施していた「1990年代までに技術の世界一を目指す」車作りを目標とした運動”901運動”の影響を受けており、その後のスバル車の開発思想が大きく変わるきっかけともなっています。
その結果、初代レガシィは大ヒットとなり国内販売は回復。倒産の危機を免れることができました。
1968年から1999年まではメインバンクが同じ日産自動車と提携していた
三菱・リベロカーゴ
「キャブレターを搭載する最後の日本車」
ミラージュワゴン・ランサーワゴン(初代)の後継として1992年5月に販売を開始したリベロカーゴ。エンジンは1.3Lと1.5Lの気筒あたり3バルブ方式の12バルブ、電子制御キャブレター仕様のディーゼルでしたが、アイドリング規制や低排出ガス基準に対応できないため2003年3月末に販売終了となります。
これによりキャブレターを搭載した日本車は全て姿を消すこととなります。
見かけることもなくなった?
トヨタ・プロボックス
「マイナーチェンジという名のフルモデルチェンジ」
バンとしての使い勝手を念頭に置いた専用設計を用いて開発され、2002年に発売を開始したプロボックス(NCP50/NLP50型)。その後2014年にマイナーチェンジが実施されます。
トヨタ公式は”マイナーチェンジ”として扱っているものの、新型エンジンとCVTを搭載するにあたり、前半分のプラットフォームをNBCプラットフォームからBプラットフォームに変更するなど大幅に手が加えられており、型式が(NSP160V/NCP160V/NCP165V)と前期型から大きく異なっているため、自動車型式認定制度上はフルモデルチェンジとして扱われます。
マイナーのレベルではない
マツダ・プレマシー
「販売世界初の水素エンジンモデルがあった」
マツダが1999年から2018年まで販売していたミニバン。
なかでも2005年に販売を開始した2代目では、完成車メーカーとしては世界で初めて水素ロータリーエンジンを搭載したモデル「マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」がリース販売されていました。
3列目の座席があった部分に水素タンクを設置し、エンジンで発電しモーターで駆動するシリーズ式ハイブリッド機構を採用。2009年3月5日に国土交通大臣の認定を取得し同年3月29日に発売を開始しています。航続距離は200kmでした。
今以上に環境性能を追求していた?