車のデザインを見たとき、「ココがいい!」というデザインのポイントがあるかと思いますが、逆に「ココがいや!」というポイントもあるのではないでしょうか。
車のイメージに合っていなかったり、使い勝手に問題があったりと内容は様々ですが、「こんな車は嫌だ」という意見は誰しもお持ちではないですか?
というわけで個人的に選ぶ、自動車の嫌いなデザイン要素をトップ10ランキング形式にしてお送りいたします。もちろんこれは個人の意見ですので、是非ご自分の意見と比べながらご覧ください。
目次
⑩尻上がり
これはセダンやコンパクトカーに多く見られますが、流線的なデザインの結果、お尻にかけて徐々に上がったラインになっているものです。そうなるとお尻がボテっとして見栄えが悪いですし、場合によっては後方視界性にも影響が出かねません。
お尻が上がれば上がるほどトランクは相対的に広くなりますが、付随効果でしかありません。
シボレー ソニック 出展:conceptcarz.com
⑨不自然サイドライン
流線的なデザインは流体力学に基づいたとされていますが、はたして全てが本当でしょうか。そうとは思えないようなラインがボディサイドにプレスされているのはいくら工学的な理由があったとしても、全体的なデザインを損ないかねません。
新車の時からボコボコぶつけたような見た目も考えものです。
ホンダ フィット 出展:honda.co.jp
ラーダ X-Ray 出展:ladacars.org
⑧フェイクエアインテーク
デザインは全て意味のあるものでなければなりません。エアロパーツも車の性能に大きく貢献するならばいいですが、ただの飾りではない方がましです。その中でも特にスポーツモデルに多いですが、メッシュ状のエアインテークと見せかけで実はただのプラスチックだったりすることがあります。
300万円以上するスポーツカーですら、フェイクのプラスチックパーツが取り付けられていることもしばしば。スポーティな見た目だかなんだか知りませんが、機能しないなら必要ないでしょう。
ホンダ シビックタイプR 出展:jalopnik.com
⑦Bピラーの傾き
これは主にミニバンなどの背の高い車に見られるデザインですが、リアドア前方の部分が下方に向けて末広がりになっているものです。
後部座席からの眺めがさえぎられ窮屈に感じてしまいます。一体どういう理由でこういったデザインなのでしょうか?Bピラーの太さを強調して安心させようということでしょうか。
スズキ ワゴンR 出展:suzuki.co.jp
トヨタ アルファード 出展:toyota.co.jp
⑥フェイクエギゾースト
フェイクエアインテーク同様、偽物の排気口が取り付いているものです。本当のマフラーは細いものですが、バンパーと一体化させたエギゾーストホールを、あたかも排気口として見せているような車です。
全体的なデザインとしてはありかもしれませんが、やはり本物ではない以上チープさが文字通り見え隠れします。
レクサス IS-F 出展:carthrottle.com
メルセデス Cクラス 出展:carthrottle.com
⑤リアドアハンドルのピラー設置
最近のクロスオーバーSUVに多いのがこのタイプのリアドアハンドルです。フロントは通常のハンドルですが、リアの2つをリアウインドウ横のCピラーに設置しています。デザインによるものが大半ですが、高さが中途半端なため開けづらく、荷物を持っている場合など腕を大きく挙げる必要が出てきます。ボディの曲面と相まって傷をつけてしまう可能性もあります。
使い勝手が悪くなっては意味がありません。スタイリッシュに見せるためかもしれませんが、逆に素直にリアドアがあると認めたがらないあざとさを感じてしまいます。
トヨタ CH-R 出展:toyota.co.jp
ホンダ ヴェゼル 出展:honda.co.jp
④巨大なフォグランプ周り
フェイクエアインテークと重なる部分はあるのですが、フォグランプの周辺がやけに大きく穴があいたようになっているのは車全体のプロポーションに悪影響を及ぼしています。
一見するとスポーティですが、その多くは機能的な役目を果たしておらず、見せかけとなっています。フォグランプサイズの穴だけではだめなのでしょうか?
BMW 5シリーズ 出展:motortrend.com
③屋根ツートン
ツートンカラーというとひと昔ではバンパーのラインからまっすぐ後ろにに伸びており、いかにも2色といった感じでした。しかし最近では屋根のみのツートンが存在します。これも車のボディ形状に合わせたもので、ツートンにするにはそこぐらいしか適用できないからでしょう。
屋根の色が変わったぐらいでツートンと言うのはどうなのでしょうか?確かにローバー時代のミニクーパーを彷彿とさせ可愛らしさはあるかもしれませんが、いまいちパッとしません。それに見えませんし。
ホンダ Nbox 出展:honda.co.jp
②Cピラーの切れ目
Cピラーをブラックアウトしたデザインです。ボディの流れに沿っていれば見た目にもいいかと思いますが、わざわざちょん切ったようなものもあります。「ブラックアウトしとけばかっこいいでしょ!」みたいな考えが透けて見えます。
これに限らず、流行りのデザインと見るや車種構わず取り込みまくるのは問題かと思います。全体のプロポーションが悪くなるだけでなく、存在自体が中途半端になりかねません。
スズキ スイフト 出展:suzuki.co.jp
①釣り目ヘッドライト
ボディが流線形ですから、自然とヘッドライトもその流れに沿ってしまいます。結果的に指で目をつり上げたようなヘッドライトが出来上がります。そろそろこのデザインは考え直してもいいのではないでしょうか。
人間の顔に見立てるとしたらヘッドライトは「目」です。釣り目の怒ったような顔より、彫りの深いイケメンがいいですよね?せめて優しい表情を作ってもらいたいものです。
日産 リーフ 出展:nissanusa.com
まとめ
以上、個人的な車の嫌いな要素を見て頂きました。
・尻上がり
・不自然サイドライン
・フェイクインテーク
・Bピラーの傾き
・フェイクエギゾースト
・リアドアハンドルのピラー設置
・巨大なフォグランプ周り
・屋根ツートン
・Cピラーの切れ目
・釣り目ヘッドライト
どれもこれも最近の車の流行りと言われる要素だと思います。流行りを取り込んだ結果、似たような見た目の車が出来上がるわけです。かといって流行りを無視すると時代遅れとなりかねません。どこで折り合いをつけるかが難しいところだと思います。
最後にランキングで挙げた10個を全て盛り込んだ車のイラストを描いてみました。こんな車、あなたは買いたいですか?
参考になりました。ただ、Cクラスのフェイクエギゾーストについてですが、あくまでもディーゼル仕様のみが下向きマフラーのためにフェイクになっています。ガソリン仕様としては正常に機能しているもので、あくまでもデザインを共通させた関係なので悪質度は低いのではないでしょうか。
コメントを有難うございます。
あくまでデザインの要素として紹介しており、モデルを個別に取り上げているつもりはありませんのでご理解ください。
ただ、個人の意見としてはこのCクラスの場合、ディーゼル専用のリアバンパーを設けるぐらいの企業努力はすべきと考えます。
つり目多いですよね〜( ´꒳` ; )
おかげで昔から憧れていた880コペンを迎え入れました(^o^)
前から見ると常に「(・∀・)」この顔…。か…可愛いすぎるだろう。。そして後ろ姿も「(・∀・)」。。
ニコニコ笑った感じが好きです。
つり目、嫌い〜!!
コメントを有難うございます^^
初代コペンはまさにその顔文字通りですよね!新しいコペンは怒り顔になってしまいましたが・・・。
丸目のライトも最近は増えてきましたが、「こんなんが好きなんでしょ」って感じであざといんですよね。
個人的にはそろそろ角目の時代がめぐってくると思います。
いやぁ、すべて同意しました。
スッキリ。
最近、ほしい車がない。
共感して頂き嬉しい限りです。
欲しい車を待っていても、どんどんかけ離れていくだけですよね・・・。
車が好きな人が思っていることを書いてくださりありがとうございます。
今は、正気とは思えない様なデザインの車が溢れていますね。ホンダと日産は言わずもがな、トヨタと三菱は特にひどい。ドイツ勢も劣化していますね。
自分の後ろにアルファードがいるとものすごくムカつきます。
共感頂き嬉しい限りです^^
欧州車を含め、美しいデザインの車はどんどん減っていますね。
80年代90年代は似たような見た目である半面、変ではありませんでした。
それもこれも造形技術が進歩したせいで余計なことができるようになったからだと思いますね・・・。
私もBピラーの傾きは嫌いです。あとは、年を追うごとに大きくなるフロントグリルとエンブレムも。グリルはBMW、エンブレムはメルセデスが顕著です。
コメントを有難うございます。
グリルに関しては大きければ大きいほど品がないように感じますね。
EVになるとグリルが必要なくなるので、そのあたりがどうなるのか気になるところです。