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【2022】東京オートサロン行ってきた!

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2022年1月14日から16日にかけて開催されてた「東京オートサロン2022」に行ってきました。

このところコロナ渦もあり東京モーターショーのような自動車関連のイベントは軒並み中止となっておりましたが、感染者数が減少したタイミングもありオートサロンは開催される運びとなりました。

本記事では、イベントの雰囲気を中心に、現地・現物の写真を踏まえてご紹介いたします。

目次

はじめに

東京オートサロンは、1983年にチューニングカーマガジン「OPTION」誌初代編集長が、カスタムカー文化を世に広めるべく「東京エキサイティングカーショー」としてスタート。

1987年の第5回からは「東京オートサロン」に名称を変更し、会場も晴海から有明、そして幕張メッセと開催場所を変え、年々規模を拡大。近年では自動車メーカーも出展し、オートサロンに合わせて新車発表を行なったり、各種パーツの展示販売や、レーシングマシンのデモラン、豪華アーティストが出演するライブステージを開催するなど、コアな自動車ファンだけでなく、自動車を利用する家族連れでも十分に楽しめるビッグイベントにまで変化発展してきました。

コロナ対策について

京葉線海浜幕張駅を降り会場へと向かいます。開催地に近づくにつれてコロナ対策の”関門”が待ち受けています。

接触確認アプリCOCOA、千葉市コロナ追跡サービスの登録が必須となっており、手荷物検査の前に登録画面を係員に提示する必要がありました。しかし自主性だったこともあり、スルーしようと思えばできる環境でしたね。もちろんちゃんと掲示しました。

その後手荷物検査を受け、経路に沿って進むと入場ゲートがあります。こちらではチケットの確認と検温・消毒がセットで行われました。

会場内の飲食ブースは新型コロナウイルス感染拡大防止対策として設置されていませんでした。ですがレストランは通常通り開店していることもあり、かえってそちらが混んでいた印象です。飲食時にマスクを外すと感染のリスクが高まるため、私は昼抜きで頑張りました。

会場内の移動については、入口と出口で経路を分けてあったり、消毒液がいたるところに配置されていたりと各種対策が見受けられました。メーカー等の大きな企業ブースでは入場制限や入口で消毒を行っていたりとそれぞれの対策が伺えました。

気になったモデル

●三菱

K-EV concept X

この春発売が予定されている軽EVのコンセプトモデルです。ほぼこのまま市販されると思われますが、ガソリンモデルのeK-Xとほぼ同じスタイリングとなっています。これはEV専用プラットフォームではないことが伺えますが、既存の生産ラインを共用することを考えるとその分コストダウンされていると思われます。

補助金等を合わせると200万円を切る価格になると予測されていますが、今や軽自動車でも200万円は当たり前の時代です。こうした4ドアのモデルにしては未だ高額ですが、EVという他にない付加価値を考えればお手頃だと思います。EVが一気に身近になりそうな予感がします。インフラ次第ですが。

●日産

新型フェアレディZ

ついにお披露目となった新型フェアレディZ。消滅も危惧されたスポーツモデルがひとまずの継続となります。一目見ようとしたお客さんでオートサロン全体で最も混雑していたように思います。

MTの新型スポーツカーが発売となる喜びもつかの間、残念ながらこのZは700万円を超える価格になるよう。700万円を出して2ドア2人乗りでは完全に趣味の車であり、家族持ちの場合必然的にもう一台”普通の”車が必要になります。それが許される家庭は日本にはほぼ存在しません。独身の若者には到底買える値段ではないことから、もはや高級車となってしまいました。

よく「発売しただけでも有難く思え」と言い方がいますが、確かに資産的な視点で見ればこのご時世、MTのガソリンエンジン2ドアスポーツカー自体に価値があります。しかしトヨタ・86のように若者が独自にコミュニティを広げてくれるような車造りをしないと、結果的に先がないような気がします。トヨタはエコカーも大量に開発・販売しているため、一方でランドクルーザーやスープラといった高燃費の趣味車を発売できますが日産はそれほど余裕はないはずです。同様のパワートレインでは間違いなく最後のモデルとなるでしょう。

●ホンダ

ステップワゴン e:HEV SPADAコンセプト

2022年1月7日に正式発表したばかりの新型ステップワゴンが初の一般公開です。最上級グレードの「プレミアムライン」をベースにカスタムが施されています。ボディカラーが上下にグラデーションしているのが新鮮です。

大型ミニバンのオデッセイは生産終了となり、このステップワゴンからはオデッセイの客層も担うような配慮が行われています。しかしアルファードを持つトヨタからはノア、ヴォクシーの新型が発売となり同様にグレードアップしてきています。最も大きな違いはデザイン性で、シンプルで原点回帰なステップワゴンをとるか、派手目なノア・ヴォクシーをとるか、ミニバン市場のニーズがはっきり分かることでしょう。仮にこのステップワゴンの売れ行きがイマイチだった場合、ホンダは二度とシンプルでネオレトロなデザインは出さなくなる気がします。

●ロータス

エミーラ

イギリス製の新型ミドシップ・スポーツカー「エミーラ」が何気に日本初公開でした。405psを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンを搭載しています。

ロータスは2020年代の終わりにはガソリン車の生産を終了し、電動スポーツカーのメーカーになると発表されており、このモデルがロータス最後のエンジン車となります。そういうこともあってか日本向けの台数は既に完売とのこと。

近年のEVシフトの波を受け、欧州各社がガソリンエンジン車の発売を終了するというアナウンスをしています。2021年11月にイギリスで開催された国連の気候変動対策の会議「COP26」では、議長国であるイギリスは2040年までに世界の新車販売をEVなどの排出ガスを出さない車にする目標をまとめ、20か国以上が合意したと発表しました。しかしEVへの完全移行は非現実的だとして自動車産業が大きい日本やアメリカ、ドイツ、フランス、中国は参加を見送っています。

そういったこともありロータスも例外なくEV化となるわけです。

感想

コロナの感染者数が激増するさなかの開催に一抹の不安がありましたが、それなりに楽しむことができました。モーターショーが中止になった分、メーカーの出展にこれまで以上に力が入っていたように思います。

無駄に快晴であった

コロナ前の2019年に開催された前回は、新型ジムニーの発売が数か月前というタイミングもあり多くのカスタムジムニーが出展されていました。それは今回も同様でしたが同時にEVの出展が多いのも今回の特徴でした。

年々メーカーからのコンセプトカー等が展示されるようになっており、見ごたえのあるイベントになっています。しかしこのイベント自体は元々カスタムやチューンナップを中心とした展示会だったと思いますが、EVは若干その趣旨に沿っていないように感じます。

それは”車弄り市場”自体が縮小していることを意味します。東京モーターショーが開催されるとしたら、70%程はEVやPHEVといった電動車になるかと思います。これからのオートサロンは古き良き日本のクルマ文化を保護するような存在であって欲しいと個人的には思います。

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