レクサスといえばトヨタが展開する日本を代表する世界的高級車ブランドです。
しかしその全てがパーフェクトな高級車かといえば、決してそうではありません。レクサスとしてのステータスが感じられないモデルが存在します。
目次
レクサスとは
レクサス(LEXUS)は、トヨタ自動車が展開している高級車のブランド。
アメリカにおける伝統や威厳を前提とした旧来の高級車のあり方を否定し、機能性や高品質によるプレミアム路線で1989年9月に初代LSを発売。目論見通り好評をもって迎えられ、大衆車メーカーによる高級車市場参入の成功例となる大きな功績を残しました。
初代レクサス・LS
日本国内の景気情勢を考慮し2005年8月から日本でも展開を開始。日本で正規販売される車はすべて日本国内で製造されています。
レクサス・HS
レクサス初のハイブリッド専用車として2009年にデビュー。
ベースとなったのはトヨタ・SAIですが、この車自体が全くヒットせず存在感が無かったことも災いし、レクサスとしても全く存在感を感じることがありません。
また、2009年から2010年にかけて北米や日本などで行われた大規模なリコールの対象車種となったことなども災いし、2012年に北米での販売を終了。日本では2013年にマイナーチェンジを実施したものの奮わず2018年に販売を終了しました。
日本国内における「小さな高級車」の難しさを証明する結果となりました。
プロポーションもカッコ悪い
レクサス・CT
レクサス初のコンパクトカーとして2011年にデビュー。「レクサスの新たな時代を切り拓くクルマ」を目指して開発され、発売当初はプレミアムコンパクトクラスでは群を抜く燃費性能34.0km/L(10.15モード走行燃費)を実現しました。
自動車市場においてコンパクトカー(ハッチバック)の高級車が成功した事例は無く、エントリーモデルとしての役割は果たしたものの、高級車として認識されることはありませんでした。
その後一度もフルモデルチェンジすることなく2022年に販売を終了し、コンパクトSUV「UX」を後継にレクサスはコンパクトカーから撤退となりました。
高価なモデルには手が届かなかったイメージが付きまとった
レクサス・SC
4代目トヨタ・ソアラとして2001年にトヨタブランドから発売されていたモデルを2005年8月に日本でのレクサスブランド開業に伴い「ソアラ」から「SC」に改めて販売を開始しました。
世界初となる電気モーターによる自動開閉式のハードトップが特徴で、複雑な機構ながらも北米での品質、耐久性調査で1位を獲得するなど品質面で信頼性が確保されました。
イギリスの自動車番組「Top Gear」では、外観や内装、乗り心地が悪いこと等を理由に、スポーツクーペとしてはヒュンダイ以下だと述べられるほどに酷評されています。このことも話題となり、SCには世界一最悪な車と言うレッテルが貼られてしまいました。その後2010年に販売を終了。
スポーツクーペとしてはのちにLFAなどで成功した
現在でも国内外問わず人気のレクサスですが、近年ではテクノロジーや装備においてトヨタブランドとの差が無くなってきています。いい装備が全ての車に搭載されるのは歓迎ですが、レクサスでしか味わえない特別な何かがないとブランドの存在意義が問われることになります。
残念なモデルを出さないためにも、革新的な技術などは積極的に採用していってほしいですね。