車の購入において最も重要な外観デザイン。
様々な角度から隅々まで確認したいものですが、メーカーのホームページでは全てカバーできていないのが一般的です。なかでもリアデザインが確認できる画像は、掲載数が最も少ないと感じます。
そこで、国内各自動車メーカーのモデルごとに、リアデザインが確認できる画像の数を調査してみました。
目次
対象
全てを確認するのは難しいため車種は特別仕様車を除く乗用車に限定し、今回はメーカーが外観デザインを見せるために用意している画像、つまり「ギャラリー」や「外観」として用意された画像を対象とします。
その他以下を条件とします。
・リアが半分以上写っている
・トランクが開いている場合は対象外とする。
・1枚に複数台写っている場合は最も手前の車を対象とする。
・同じ位置と判断できる場合は対象とする。
・3Dモデルは除く。
また、外観としてはフロント、リア、サイド、トップの4か所が最低限確認できると想定し、リアの画像の割合が25%未満の場合、赤字で表示しています。
(2021年12月28日時点)
トヨタ
参照:「ギャラリー」項目より
・各モデルにギャラリーが用意されており鮮明な画像が確認できる。
・使い勝手が良い。
日産
参照:「外観・デザイン」➔ 「デザイン」項目より
・画像が少ない。
・ページレイアウトが悪く、何を見せたいのかが分かりづらい。
ホンダ
参照:「スタリング」➔「デザイン・カラー」項目より
・画像が少ない。
・微妙なモデル違いを1ページに並べており見づらい。
三菱
参照:「外観」項目より
・画像が少ない。
マツダ
参照:「ギャラリー」、「特徴」➔「エクステリア」➔「魂動ギャラリー」項目より
・画像は多い。
・同じ画像が様々な箇所に散らばっており分かりにくい。
・mazda6はセダン、ワゴンが区別されていない。
スバル
参照:「デザイン・ギャラリー」➔「外観」、「フォトギャラリー(※内装除く)」項目より
・画像は多い。
・「ギャラリー」はエクステリアとインテリアが混ざっている。
スズキ
参照:「外観」項目より
・画像が少ない。
ダイハツ
参照:「外観・カラー」➔「イメージギャラリー」項目より
・画像が少ない。
まとめ
各メーカーごとのリア画像の割合は上記のような結果となりました。リアの画像を25%以上用意しているメーカーは三菱、スズキ、ダイハツの3社のみでした。
さらに合計画像数をラインナップ数で割った「1台あたりの画像数」と照らし合わせてみました。
これによると、例えばスバルは1台あたり14.1枚の外観画像が用意されており、そのうち21%である3.4枚がリアの画像となっています。
一方で画像が最も少ない日産は1台あたり4.1枚、そのうちリアの画像は17%である0.7枚です。
あくまで外観画像として用意されたものを対象としているので、実際はもう少し確認できる数は多いかと思います。また多くのメーカーで3Dモデルが用意されていましたので、自分で好きな角度を確認することができるようになっています。
しかしCGよりもかっこよく撮影された画像の方がメーカーにとっても嬉しいでしょうし、リアの画像が少ないということはそこまでアピールする箇所としていないということの表れといえます。
フロントデザインが良くてもリアデザインが悪ければ意味がありません。その逆もしかりですから、フロント周りだけでなくリア周りの写真も個人的にはもっとしっかり見せてほしいと思います。