ファミリーのお出かけに最適なミニバン。
家族みんなで様々な所へ行きたいものですが、パワーはもとより地面とのクリアランスが十分にないと物理的に走行できません。またゲリラ豪雨といった突発的な自然災害においてもこの最低地上高が重要な役割を担います。
2022年現在販売されているミニバンで最低地上高の高さを比較してみました。
目次
エントリー車種
2022年現在販売されている現行のミニバンを対象とします。※メーカーHPでミニバンカテゴリーとされているもの。
※新型セレナは反映していません 2022.12.17
・トヨタ:アルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシー、シエンタ、グランエース、ハイエースワゴン
・日産:セレナ、エルグランド
・三菱:デリカD5
・ホンダ:ステップワゴン、フリード
・スズキ:ランディ
それぞれの駆動方式やパワートレインごとに一覧にしてみました。また最も最低地上高の確保された「トップ」と、その逆である「ワースト」をリストアップしています。
トヨタ
トップ:185mm
ワースト:125mm
トヨタにおいてはハイエースワゴンが最も最低地上高の高いミニバンとなります。
2WDと4WDがある場合、機構の関係から4WDの方が最低地上高が劣る場合が多いです。その例にもれず、FRのハイエースがトップとなりました。アウトドアシーンでも見かけることの多いハイエースですが、しっかりとクリアランスが確保されていると分かります。
日産
トップ:160mm
ワースト:140mm
セレナにおいてはe-powerと4WDではいまひとつですが、ハイブリッドのFFではある程度クリアランスが確保されています。同セグメントであるトヨタ・ノア/ヴォクシーが125mmなのに比べて十分なポテンシャルを秘めているといえます。
ホンダ
トップ:150mm
ワースト:135mm
ステップワゴンの最低地上高設定は非常に特殊で、基本的に4WDの方が高くなっていますが、PREMIUM LINEのグレードではFFでも4WD同様のクリアランスとなっています。この辺りは購入検討時には注意したいですね。
三菱
トップ:185mm
三菱はミニバンがデリカのみとなります。ミニバンとSUVを融合した唯一無二のコンセプトに恥じない十分なクリアランスが確保されています。あわせてトルクフルなディーゼルエンジンに4WDを組み合わせており、アウトドアシーンにうってつけのパッケージだといえます。一定の人気を維持できる理由が分かります。
スズキ
トップ:140mm
ワースト:125mm
2022年7月より販売を開始した4代目では、これまでの日産・セレナのOEMからトヨタ・ノアに変更となりました。よって基本的にはノア/ヴォクシーと同じ数値となっています。最低地上高としてはセレナの方が優れていますから、これはマイナスポイントといえます。
まとめ
ランキング形式にまとめると以下のようになりました。
国内のミニバンで最も最低地上高が高いのは三菱・デリカ(4WD)とトヨタ・ハイエースワゴン(FR)の185mmという結果になりました。なかでもデリカはディーゼルエンジンの4WDということもあり、最もオフロードに適したミニバンであるといえます。
最も最低地上高が低いのはトヨタ・ヴォクシー/ノア、そのOEMであるスズキ・ランディの4WD仕様で125mmとなりました。これは拳2つと入らないほどに低いもので、4WDではありますが悪路での使用は想定されていないと分かります。
割合としては140mm~150mmが全体の53%を占めています。
車内の広さや使い勝手も重要ですが、どういった使い方をするかによっては最低地上高も重要なポイントになります。是非考慮に入れてみてください。
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