ホンダ・ヴェゼルの新型が2021年2月に公開されましたが、2代目とは思えないあまりの変わり様に多くの方が驚いたのではないでしょうか。
そんなヴェゼルに続き、CR-Vも開発が進んでいるようです。
新型CR-V でかくなる
(和約)
5代目ホンダ・CR-Vは2016年の終わりに公開され、3年前にはマイナーチェンジが行われました。そして2021年3月、我々は望遠レンズを駆使し、ヨーロッパ某所でハンドリングテストを行うとある新型クロスオーバーのプロトタイプをキャッチすることに成功しました。
これが6代目CR-Vの最初の姿となり、プロトタイプはカモフラージュで全体が覆われています。これはどうしようもありませんが、フロントからリアのオーバーハングを見るとサイズ的に大きくなっているとわかります。全体的なデザインはより角ばっているように見え、ボンネットは以前より長く平らになっています。
フロントはより大きなグリルに新しいパターンが施され、シャープなLEDヘッドライトが分割されたデザインの印象を与えています。
鋭い目を持つ方は、サイドミラーがAピラーではなくドアの低い位置にあることに気がつくでしょう。恐らく風切り音を削減し、空気力学的にいいのでしょう。ドアハンドル上の飛び出したキャラクターラインはヘッドライトからリアライトまでサイド全体にわたり配置されています。オレンジのマーカーが見えるので、これはアメリカ仕様車であると判別できます。
大きなクォーターガラスによって強調されているサイドの角度は、サイズの隆起を示しているだけでなく、ダッシュボードのセンターコンソールの上にタブレットスタイルのインフォテインメントがあるキャビン内を覗くことができます。
現行CR-Vのインフォテイメントは若干アングルが付いているのに対し、新型のタッチスクリーンは直立してセンターコンソールに設置されています。大きくなった車内で3列シートを適応させるのか気になります。ホンダ・パイロットがアメリカで販売される唯一の3列シートSUVです。現行CR-Vは、3列目仕様が一部の市場で提供されていますが、アメリカ仕様は5シートのみです。
カモフラージュに騙されているかもしれませんが、プロトタイプには現行モデルにあるような垂直のライトがありません。しかし1996年の初代から全ての世代でテールライトのレイアウトが共通していることを考えると、この新型にも用いられると確信しています。
市場によって現行モデルはハイブリッドかプラグインハイブリッドの2択ですが、新型はさらに電化を取り入れたモデルになるでしょう。ガソリンエンジンを使用しないモデルの話をするのは時期尚早かと思いますが、いずれにせよ初日から選べないでしょう。
これが我々にとっての最初のスパイショットなので、新型CR-Vの公式なお披露目はまだ先になりそうです。2022年の公開、アメリカでの販売は2023年度となるでしょう。
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新型ヴェゼルが公開されましたが、その豹変ぶりに多くの方が驚いたのではないでしょうか。
人気のヴェゼルを何故か”0から”考え直し、流行りのデザイン要素を”惜しみなく”盛り込んだ結果、何とも言えない既視感のある出来栄えとなってしまいました。
CR-Vもかつてほどの存在感を持っていません。自販連の2021年2月度乗用車ブランド通称名別順位によると、上位50モデルにもランクインしておらず、同じカテゴリーである三菱・エクリプスクロス(909台)にも満たない売れ行きと低調ぶりが伺えます。
新型CR-Vはより大型化するという見方が有力ですが、果たしてその個性を取り戻すことができるでしょうか。せめて他社のデザインに似ていると言われないように。