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2013年の隕石事故
ドライブレコーダーの普及により、数多くの事故動画をインターネットで見つけることができるようになりました。なかでも特にロシアの動画が多いと思ったのは私だけではないはず。
こちらは2013年2月15日にロシアで発生した隕石の墜落の映像です。
この際、この映像のように様々な角度からの隕石映像がニュースで報じられたのも記憶に新しいかと思います。なぜこうも様々な角度からの映像を撮影することが可能だったのでしょうか。
それはやはりロシアのドライブレコーダーの普及率にあります。
なぜ普及している?交通死亡事故の状況
高い普及率の原因としてはロシアの交通事故の多さが理由としてあげられます。2007年では約3万3千人が交通事故で死亡しており、ここ近年で最も多い数値です。10万人につき平均25.2人の割合で交通死亡事故が発生しています。これは自動車数が6倍以上あるアメリカが10万人につき平均13.9人の割合ということを踏まえると非常に多い数値だと分かります。ちなみに日本での2015年交通事故死亡者数は約4000人ですので10万人当たりでは約3.3人となります。
また、日本では車内を録画することはタクシーやバスなどの公共機関を除いて法律違反となりますが、ロシアでは大幅に緩和されていることもあり、より多くの運転者が気軽にドライブレコーダーを取り付けられる環境も高い普及率の一因かと思います。
ちなみにその甲斐あってか、2015年ロシアの交通事故死亡率はピーク時より約13%減の2万3千人となっています。
引用:STATISTA 2017
ロシアにあふれる事故動画を皮肉った広告
東京都中央区に本社を置く外資系広告代理店BBDOのモスクワ支社であるBBDOロシアが2015年におもしろい動画をアップロードしました。タイトルは「Most terrible fatal crash ever(最もひどい致命的なクラッシュ)」です。一見するとありふれた事故動画のひとつに見えますが、おもしろい仕掛けが仕込んであります。
事故シーンはどこ?
「いつ事故るんだよ!」と、早く事故シーンを見ようと再生バーにカーソルをあてていくと、こちらに向かってくるトラックが表れます。しかしそこから再生しても何も出てきません。
実はこの動画、最初から最後まで特に何も起こらず、一定の動画をループ再生しているだけなのです。事故の動画はサブリミナルのように、1ショットのみをYoutubeのタイムラインと同じ一定間隔で挿入しているため、タイムライン上では事故シーンが存在しても、実際の再生では何も起こらないのです。
つまりせっかちな人だけが「Don’t rush(急ぐな)」と「Intouch」という保険グループのロゴを見ることになるのです。
動画を急いで見ようとする人と、急いで注意を怠るドライバーとを皮肉ったというわけです。
よく見るとタイムライン上の動画では、前の車を追い越しているのが分かりますね。
ドライブレコーダーを取り付けよう
インターネットで探せば日本のドライブレコーダー映像も見ることができます。いつ何どき事故が起こるか分かりません。事故が起きてからでは遅いので、是非設置をオススメいたします。
>日本では車内を録画することはタクシーやバスなどの公共機関を除いて法律違反となりますが
バカなの?
記事投稿時点では道路運送車両の保安基準によりドライブレコーダーは前方を映す物として限定されていました。
2017年6月22日の法改正以降はフロントガラスから後方側を映し出すカメラの装着、または前方後方両撮りのカメラの装着が可能となっています。
情報の更新を怠っており申し訳ございません。