7月5日、しなの鉄道の踏切で旧車と列車の衝突事故がありました。
目次
しなの鉄道列車と普通乗用車が衝突
5日朝、長野県坂城町の「しなの鉄道」の踏切で、列車と普通乗用車が衝突する事故があった。列車には乗客・乗員300人が乗っていたが、ケガ人はいなかった。
5日午前7時50分ごろ、長野県坂城町の「しなの鉄道」の岩崎街道踏切で、小諸行きの普通列車と踏切内で止まっていた普通乗用車が衝突した。「しなの鉄道」によると、列車の乗客・乗員約300人と車を運転していた会社員の男性にケガはなかった。
この事故の影響で、「しなの鉄道」は長野駅と小諸駅の間で上下線計4本が運休し、遅れが出た。
出展:http://www.news24.jp/articles/2017/07/05/07366177.html
車種
動画を見る限り、事故を起こした車両は
1972年製2代目トヨタカローラKE-20後期型のようです。
トヨタカローラ KE-20 出展:printest.jp
販売期間:1970年5月-1975年11月
乗車定員:5人
サスペンション:前:マクファーソンストラット/後:縦置き半楕円リーフリジット
全長:3,995mm
全幅:1,505mm
全高:1,375mm
ホイールベース:2,335mm
車両重量:750kg
1972年には2ドアクーペの「レビン」も登場しています。本来カローラとレビンとの区別はオーバーフェンダーの有無で見分けることができるはずです。
ですが、事故車両にはオーバーフェンダーがついています。レビンには4ドアの設定は無いため、カローラにレビンのものを後付けしたと考えられます。
TE27型 カローラレビン 出展:ja.wikipedia.org
その他、ミラーなども変更されており、手の込んでいた車両だと推測できます。
さらに、ホイールはSSR MK-2シリーズのようです。
出展:rd-tanabe.com
SSRは大阪府に本社を置く自動車部品メーカー;株式会社タナベがもつホイールブランドの一つです。今でも旧車を中心に人気があり、履くだけでレトロな雰囲気を醸し出せるため最近の車に履く人も多くいます。
旧車好きとして、こういった形で旧車がなくなってしまうのは非常に悲しく、それはオーナーにとってもなおさらだと思います。しかしオーナーにケガがなくて何よりです。
踏切でエンストしたら?
では、踏切上でエンストしたらどうすればよいのでしょうか?焦らないためにも、以下のことを頭に入れておきましょう。
AT車の場合
AT車の場合はセルモーターの力で走行することが不可能なため、大急ぎで救助を頼み、脱出するしかありません。
その場合はシフトレバーを「N」レンジにし、手押しで脱出させます。
MT車の場合
MT車の場合は、ギヤを1速(あるいは2速)、またはR(リバース)に入れ、クラッチペダルを踏み込まないでエンジン・キーを回し、セル・モーターの力で走行することで踏切から脱出することができます。
しかし最近のMT車は、クラッチを踏み込まないとエンジンがかからないため、セルモーターの力で走行することが不可能となっています。AT車と同様にギヤをニュートラルにして、救助を頼みましょう。
まとめ
踏切でトラブルが起きたら、すぐに非常ボタンを押しましょう。正当な理由があって非常ボタンを押した場合は、賠償金などの支払いは発生しません。
一般的に警報機が鳴り始めてから約30秒、遮断棒が降りてから約15秒で列車がやってきます。列車は非常ブレーキを使っても、約600メートル近くは止まれません。