2014年、富山県南砺市の国道で走行中のスポーツカー「トヨタ2000GT」が倒木に直撃され、大破した事故を覚えていますか?
車を所有していた奈良県内の男性ら二人は、道路管理者の責任として富山県に約3900万円の損害賠償を求めたて訴訟を起こしていました。県側は「管理に瑕疵(かし)があったとは言えない」として請求棄却を求め、争う姿勢を示していましたが、進展があったようです。
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賠償金「半額」で和解へ
富山県南砺市の国道156号で2014年、走行中の希少なスポーツカー「トヨタ2000GT」が倒木の直撃を受けて大破し、けがをしたのは、県が管理を怠ったためとして、いずれも奈良県の所有者と運転手の男性2人が県を相手取り、車代や治療費など約3900万円の損害賠償を求めた訴訟は和解する見通しになった。県が約1787万円を支払う和解案が23日の2月議会で可決されれば、富山地裁で28日、成立する見込み。
県によると、富山地裁が今年1月、和解案を示していた。
原告側の代理人弁護士は「請求額の半分が認められ、県の道路管理態勢に問題があったことを、地裁が認めたと受け止める」としている。
県道路課は「適切に道路を管理しており、責任を認めたわけではない。不幸にして起きた事故であり、地裁の和解案に従った」としている。【鶴見泰寿】
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180310-00000013-mai-soci
トヨタ2000GTについて
この男性は事故に遭った2000GTを3500万円で購入したとあります。
ちなみに、この男性が2000GTを購入した同じ年の2013年には1967年製のトヨタ2000GTが日本史上最高額となる1億2000万円で落札され話題になっていました。
そう考えると3500万円は安く感じますが、フロントのエアクリーナーからもこの車がレプリカのような廉価版ではなく、正真正銘の本物であると話題にもなりました。
車両保険についていえば、2000GTに限らずこのような旧車やクラシックカーは車両保険に入れたとしても、一般的な車両保険では、償却期間が終わった後では最大でも新車価格の1割しか保険でカバーされないことになっています。つまりただの「古い車」として扱われるのです。
しかし今回の和解案は、ある程度その車の価値を認めたと言えます。しかしオーナーにとっては大事な車が大破していますから、一概には喜べませんね。
その後どうなっている?
大破した2000GTですが、事故後に再生プロジェクトが立ち上がっています。
○Facebookに設けられた『甦れ!!トヨタ2000GT!!』応援グループのページ
https://www.facebook.com/groups/1401257063496746/about/
再生の状況などは分かりませんが、現時点で完成には至っていないようです。