スズキを代表する小型オフローダーで多くのファンを持つ「ジムニー」ですが、コピー大国中国において、ジムニーのコピー車を発見しました。なんと電気自動車です。
電気自動車SUV?
スズキは中国でもジムニー(現地名:吉姆尼)を公式に販売していますが、フルモデルチェンジした新型ではなく、先代のものになります。海外で言う「ジムニー」は、規格の関係で国内でいう登録車「ジムニーシエラ」にあたります。
生産は日本で行われており、中国に輸入しています。主な客層は女性のようです。
そしてこちらが問題の一台。
Dayang Motorcycle「Chok G1」
「Dayangモーターサイクル」は、中国を代表するバイクメーカーの一つです。この会社は様々な小型電気自動車も手掛けており、「Chok」ブランドで販売を行っています。そのうちのG1シリーズがこの車です。もう完全にジムニーですね。
サイズは一回り小さいものの、全体的なプロポーションやグリルからは間違いなくジムニーの雰囲気を感じます。
小型電気自動車には一般的な8馬力のモーターを搭載しており、最高速度は46km/h。航続距離はおよそ200kmとなっています。
インテリアはオリジナルのデザインとなっていますが、エアコン吹き出し口の真ん中にレバーがあるという謎デザインです。カップホルダーは助手席側のダッシュボードに適当に付けられています。
リアドアもジムニー同様に右ヒンジのもの。しかしスペアタイヤは搭載されていません。
せめてもうちょっとデザインを変えれないものでしょうか・・・。ジムニーが中国で売っていないならまだ分かりますが、売られているのにここまで似せるのは「さすがにマズイのでは」・・・とならないのが中国らしいと言うかなんというか。
中国の自動車メーカーはこういった電気自動車を含めると非常に多く存在します。どういった車が存在しているのか、全体を把握できていないのが実情ではないでしょうか。
しかし莫大なマネーで優秀な外国人エンジニアやデザイナーを入れ、日に日に存在感を増しているのが中国自動車メーカーです。やがて世界を征服する日が来てもおかしくはありません。既に中国の自動車メーカー、ジーリーの新ブランドであるLynk & Co(リンクアンドコ)は、中国市場で自社モデルの販売を開始し、2020年に欧州での販売を予定しています。
「コピーばっかりしてんな~」と油断している場合ではないのです。
<関連記事>