2012年にテレビ東京 ワールドビジネスサテライトで放送された「エコカーウォーズ」として、当時拡大し始めたクリーンディーゼルを取り上げています。
現在ではそのクリーンディーゼルも欧州をはじめ低迷していますが、この時はまだ明るい未来があったようです。
目次
映像
▶エコカーウォーズ新エンジン急拡大 – NissanAusterJX
2012-2013年のカーオブザイヤーであるマツダ CX-5をはじめ、発売前の三菱 デリカD:5クリーンディーゼルも登場しており、いずれも現在に至るまで人気を継続していると分かります。
エコカーがただ燃費が良いだけではなく、楽しさやパワーなどを求め始めたのがこの頃だったのかもしれませんね。それまでディーゼルのイメージは環境に悪い嫌われ者でしたが、そのイメージを払拭したともいえます。
現在のクリーンディーゼル
来年2月に発売予定の三菱 新型デリカD:5では、さらに高性能なディーゼルエンジン「2 . 2 Lコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジン」を搭載しており、デリカならではの力強さが継承されていると分かります。
さらに排ガスをクリーンに浄化するための尿素SCRシステムを新たに採用し、環境性能も向上されています。
2016年にフルモデルチェンジされたマツダ CX-5にも「2.2 Lディーゼルターボエンジン」がラインナップされています。SUVに求める力強さだけでなく、ノック音を低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」やノック音の発生そのものを低減する「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」など、快適性を大幅に向上させています。
ハイブリッドカーやEVが当たり前になった現代においても、ディーゼルエンジンが持つ力強さや走る楽しさは大きな個性となっています。車それぞれには進むべき進化の道があり、それは1つに集約できるものではありません。
時代的にパワートレインやエンジンは共有化が基本となっていますが、その共有化に巻き込まれるべきでないモデルは、しっかりと別枠で育てていく必要があると言えます。求められているものは何かの前に、その車とはどういう存在なのかをまず固定し、貫くことが結果的に皆から愛される存在になるのだと思います。