ゴーン会長の後継者を巡って、日産はルノーからの要求を拒否していたことが分かりました。
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主導権をめぐって対立
日産自動車が前代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者と同等の権限を持つ後継者を受け入れるようフランス大手ルノーから要求され、拒否していたことが4日分かった。ゴーン容疑者1人に権限が集中した経営体制を見直すため、日産の社外取締役は同日、後任会長の選定を本格化させた。ルノーが人事面で主導権の維持にこだわれば、意見調整が難航する可能性もある。
日産は、企業連合を組むルノーから最高執行責任者(COO)などの上級役員を迎える協定を結んでいる。ゴーン容疑者は長く社長と最高経営責任者(CEO)などを兼ねていた。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181204-00000102-kyodonews-bus_all
後継者は誰に?
日産はカルロス・ゴーン容疑者の後任となる会長職について、12月4日午後に協議行いました。
協議は日産の3人の社外取締役が行います。経産省出身の豊田正和氏とレーサーの井原慶子氏は日産の本社で参加し、ルノー出身のジャンバプティステ・ドゥザン氏はテレビ会議で参加する見込みです。関係者によりますと、4日の初会合では会長の選任に向けてそれぞれの意見をヒアリングした後、協議を進めることになるということです。3人は協議を複数回、行って後任を絞り込んだうえで、17日の取締役会に提案することにしています。
日産の幹部は、後任は取締役から選ぶことを念頭に「人数も限られている」としていて、協議は西川社長の兼務を軸に進むとみられます。
どうなる日産
新たな組織体制で健全な会社へ更生されることを期待する一方で、西川社長が現社長として今回の問題を明らかにした上で、関係した経営役員全員とともに速やかに退任すべきとの声もあります。
燃料税引き上げなどに抗議する市民のデモが続く中、最低の支持率を更新したフランスのマクロン政権において双方の対立の長期化は避けたいのもまた事実です。日産に逃げられては困るルノー側ですが、強く言えない状態が続きます。