9月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
※輸入車、軽自動車は含まれません。
順位 | 車種名 | メーカー | 販売台数 |
1 | ノート | 日産 | 15,469 |
2 | プリウス | トヨタ | 13,275 |
3 | アクア | トヨタ | 12,896 |
4 | フリード | ホンダ | 10,808 |
5 | フィット | ホンダ | 8,814 |
6 | シエンタ | トヨタ | 8,679 |
7 | セレナ | 日産 | 8,187 |
8 | ヴォクシー | トヨタ | 7,767 |
9 | C-HR | トヨタ | 7,126 |
10 | ルーミー | トヨタ | 7,089 |
11 | ヴィッツ | トヨタ | 6,433 |
12 | ノア | トヨタ | 6,411 |
13 | タンク | トヨタ | 6,223 |
14 | カローラ | トヨタ | 5,549 |
15 | ヴェゼル | ホンダ | 5,537 |
16 | デミオ | マツダ | 5,343 |
17 | エクストレイル | 日産 | 5,080 |
18 | ハリアー | トヨタ | 4,956 |
19 | インプレッサ | スバル | 4,929 |
20 | ステップワゴン | ホンダ | 4,811 |
21 | ソリオ | スズキ | 4,768 |
22 | CX-5 | マツダ | 4,555 |
23 | エスクァイア | トヨタ | 4,545 |
24 | パッソ | トヨタ | 4,423 |
25 | レヴォーグ | スバル | 4,350 |
26 | アクセラ | マツダ | 4,223 |
27 | スイフト | スズキ | 3,476 |
28 | アルファード | トヨタ | 3,376 |
29 | ヴェルファイア | トヨタ | 3,365 |
30 | カムリ | トヨタ | 3,324 |
目次
メーカー別販売台数
以上の販売台数上位30位の中に含まれる車種数をメーカー別で分類するとこのようになります。ついでに7月、8月と比較してみましょう。
メーカー:7月➔8月➔9月
トヨタ:17車種 ➔ 16車種 ➔ 16車種
ホンダ:4車種 ➔ 5車種 ➔ 4車種
日産:3車種 ➔ 3車種 ➔ 3車種
マツダ:3車種 ➔ 2車種 ➔ 3車種
スズキ:2車種 ➔ 2車種 ➔ 2車種
スバル:1車種 ➔ 2車種 ➔ 2車種
やはりトヨタが最も多いですね。この強さが弱まることはまずないでしょう。ホンダがそのあとを追う形はここのところ変わっていません。次いで日産ときて、スズキはソリオとスイフトが先月に引き続きランクインしました。スバルはインプレッサに加えレヴォーグがランクインしています。残念ながら三菱の名は先月同様どこにも見当たりません。せめて一台ぐらい、これというヒットが欲しいところです。(ダイハツは販売の大半を軽自動車が占めるためかランク外)
各社トップセールス
1 | 日産 | ノート | 1位/30位 |
2 | トヨタ | プリウス | 2位/30位 |
3 | ホンダ | フロード | 4位/30位 |
4 | マツダ | デミオ | 16位/30位 |
5 | スバル | インプレッサ | 19位/30位 |
6 | スズキ | ソリオ | 21位/30位 |
先月はアクアがトップで、日産ノートはプリウスに次ぐ3位でしたが、今月は1位に返り咲きました。「e-power」が支持されているようです。
2017年6月にマイナーチェンジしたホンダのフィットですが、アクア、プリウス、ノートの壁を乗り越えるのは厳しいようですが、堅実にその後を追っています。しかし今月はフリードが売り上げを伸ばし10,808台を販売しています。
気になるカムリの順位は?
7月度の販売台数順位は3,244台で26位、8月度は販売台数を落とし2,728台で25位でした。しかし9月度は3,324台と最も売り上げを伸ばしました。
販売台数は600台ほど増加したものの、ランキングでは30位と圏外に迫ります。個人的に注目している車種ですが、やはりセダンは厳しいのか苦戦しています。ここからの売り上げに期待したいところです。
カローラの販売台数は7月度6,580台、8月度4,969台でした。9月度は5,549台と再び販売数が増加しました。カローラはセダンタイプの「アクシオ」とワゴンタイプの「フィールダー」がありますが、大衆車として発売から50年以上たった今でもそれなりの売れ行きな所を見ると、その強さを感じます。
そんなカローラは2018年にフルモデルチェンジが噂されており、プリウスと同じプラットフォームによって3ナンバー化され、「プレミアムセダン」へと変わります。これが吉と出るか凶と出るか。今のところ新情報はありませんが、注目していきます。
売上トップのミニバンは?
上位30位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | ホンダ | フリード | 10,808 |
2 | トヨタ | シエンタ | 8,679 |
3 | 日産 | セレナ | 8,187 |
4 | トヨタ | ヴォクシー | 7,767 |
5 | トヨタ | ノア | 6,411 |
6 | ホンダ | ステップワゴン | 4,811 |
7 | トヨタ | エスクァイア | 4,545 |
8 | トヨタ | アルファード | 3,376 |
9 | トヨタ | ヴェルファイア | 3,365 |
ミニバンは先月同様30台中9台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。やはりここでもラインナップの多いトヨタのミニバンが多くランクインしています。しかし最も売れたのはホンダのフリードとなりました。2位のシエンタを大きく離しています。
高価格のアルファード、ヴェルファイアも必ずランクインしています。やはり「最高級ミニバン」という唯一の立ち位置が一定のユーザーにも求められているようです。そう考えると三菱デリカももっと売れていいはずなんですが・・・。
ステップワゴンですがスパーダモデルが、2017年9月21日にマイナーチェンジされました。今後の順位にも影響がでてくるでしょうか。楽しみです。
出展:car-japan.info
また、ランキングには表れていないオデッセイに関しても、マイナーチェンジが行われる予定です。果たして販売台数を回復させることはできるのか注目ですね。
マイナーチェンジ後エクステリア 出展:honda.co.jp
売上トップのSUVは?
上位30位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 7,126 |
2 | ホンダ | ヴェゼル | 5,537 |
3 | 日産 | エクストレイル | 5,080 |
4 | トヨタ | ハリアー | 4,956 |
5 | マツダ | CX-5 | 4,555 |
SUVも近年人気の車種ですが、ラインナップの多いトヨタが2車種ランクインしています。日産エクストレイルがハリアーを若干押さえて3位です。車種に変化はありませんでした、三菱・スバルはもっと頑張らないとですね。
今後の注目としては、スズキの「Xbee」です。
スズキは10月25日に開幕する第45回東京モーターショーに出展する車両をの概要を発表しました。ハスラーの普通SUV版である「Xbee(クロスビー)」を年内に発売するとしています。するとこのランキングにも変動が起きてきそうです。期待したいですね。
相変わらず2位をキープして順調に売れているホンダヴェゼルですが、いずれ実施されるであろうマイナーチェンジも気になるろころです。
まとめ
カムリについては、7月~9月の3ヶ月で9,296台を販売しています。9月は全体的に販売台数が増加したためランクインとなっていますが、今後の歩みが危ぶまれます。やはり大ヒットとは行かないようです。そのほかに9月にマイナーチェンジされた車種がランクインしてくるのも注目したいところです。
今後の注目としては、9月21日に行われたホンダのステップワゴンのマイナーチェンジ、さらには新型シビックが9月29日に発売開始となっています。ホンダとしてはまさに「これからだ」といったところ。ランキングに現れてくるのは10月となります。どう変化するか気になりますね。
また、9月度のニュースとして日産の完成検査問題があります。
こちらも販売台数に大きく影響してくると思われます。競合メーカーにとっては販売台数を伸ばすチャンスです。しかし売れる車を作っても、信頼を失えば元も子もありません。東京モーターショーも迫っていますから、是非ユーザーを第一に、じっくり作り込んでほしいものですね。