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【光岡】マーチ生産終了!どうなる光岡ビュート

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日産の中でも長い歴史を持つマーチ。

そのマーチがついに生産終了を迎えるようです。そしてそれ以上に心配なのは光岡・ビュートがどうなってしまうのかということです。

目次

マーチ 40年の歴史に幕

日産の販売店を中心にマーチの生産終了がアナウンスされており、ツイッターでもその情報が拡散されています。通常メーカーは公式発表するよりも先に販売店に情報を伝えるため、間違いないようです。

https://twitter.com/esSmpfylut1uVdb/status/1488046145351737347

初代は1982年、4代目である現行モデルは2010年7月の発売。2013年6月のマイナーチェンジにより現在のデザインに至ります。

生産はタイ・中国・インドメキシコ・ブラジル・台湾の各工場で行われており、日本向けはタイ工場での生産です。

タイ生産のグローバルコンパクトカーとうこともあり、日本においては激安コンパクトカーといった位置づけとなっており、デザイン自体もこれといって特筆すべきことはありません。

内装も発売開始の2010年から基本的に変わっていません。

2020年7月にはインテリジェント エマージェンシーブレーキ、および踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシスト、LDW(車線逸脱警報)といった安全装備が全車に標準装備となりました。

しかし国内においてはノートに比べて商品力が乏しく、あえて選ぶ理由もないことから生産終了は仕方のないことかと思います。

どうなる光岡・ビュート

株式会社光岡自動車は、富山県富山市に本社を置く日本の自動車メーカー・中古車ディーラー・輸入車ディーラー。主に完成車メーカーからのOEM車両をクラシック風にカスタムすることで知られています。

なかでもビュートは、英国車のジャガー・Mk2をデザインモチーフに、ノーズ部分とテール部分をハンドメイドで製作した同社を代表するモデルと言えます。

初代(1993年)、2代目(2005年)、3代目(2012年)の全てが日産・マーチをベースとしており、マーチの完成車両を日産から輸送したのち、ボディの内外装を分解し1台1台職人の手作業によってカスタマイズする手法がとられています。

そのベースとなるマーチが無くなってしまうとしたら、一体ビュートはどうなってしまうのでしょうか。考えられるいくつかの可能性を考えてみました。

①他の車をベースとする

1つめに考えられるのは、他メーカーから日産・マーチに似たようなハッチバックを持ってくることです。その場合、価格帯、サイズ感から考えて三菱・ミラージュが妥当だと考えられます。

初代は1978年、現行モデルは2012年8月の発売。世界戦略車のコンパクトカーとして10年ぶりに復活し、タイの現地法人「Mitsubishi Motors Thailand」にて日本を含む全世界向けの全量が生産されています。2020年4月のマイナーチェンジにより現在のデザインとなっています。

マーチ ミラージュ
FF 4WD FF
全長(mm) 3,825 3,825 3,795
全幅(mm) 1,665 1,665 1,665
全高(mm) 1,515 1,525 1,505

サイズはマーチとほぼ同等。最小回転半径はマーチ「4.5m」、ミラージュ「4.6m」となっています。

しかし似たようなサイズ感とはいえ、マーチと同じものがそのまま使えると言うことはないでしょうし、せっかく他の車をベースにするならしばらく生産していてもらわないと困ります。

その点ミラージュは行き先が不明確で、マーチ同様生産終了の噂もあります。他の車をベースにするのはリスクが高すぎるのが実情でしょう。

②生産販売終了

2つ目に考えられるのは、マーチとともにビュートも販売を完全に終了すると言うことです。

光岡を代表するモデルですが、光岡は近年古いアメ車をモチーフとしたモデルで話題になっています。中でも初のSUVである「バディー」は想像を超える人気を博しており、生産が追いつかない為に一部生産委託をするほど好調に売れ行きを伸ばしています。

2022年2月3日、光岡自動車は2020年11月に発表した新型SUV「Buddy(バディ)」の好調な受注を受け、長期化する納期の短縮を目的としてかねてより親交のあったトノックス(神奈川県平塚市)と三菱ふそうバス製造(富山県富山市)の2社との間で、バディの車輌製造委託において基本合意したと発表した。

バディは、トヨタRAV4がベース。その見た目は古き良きアメリカンテイストで大人気となっているモデル。発表から1年足らずで累計受注台数が当初計画した年間生産台数(150台)の5倍に達するなどして、納期の長期化が課題となっていた。バディは、従来の光岡ラインアップと比較しても製造効率が飛躍的に向上しており、主要架装部品が量産性に適した金型により射出成型品や、鉄板プレス成型品を多用することで、製造委託に適したモデルなっている。

出典:ドライバーWeb

ブリティッシュクラシックよりも、今後はアメリカンクラシックにシフトすることで、より会社としての存在感を増すことができるかもしれません。

ベースは何か分かりませんが、アメ車風のコンパクトカーなどもきっと話題になるかと思います。これを機にビュートの歴史に幕を閉じるのもいいきっかけかもしれません。

③新型マーチを待つ

これは最も可能性が低いのですが、マイクラの後継車として欧州に投入予定の新型EVが国内導入された場合に、そのモデルをベースにするというものです。

2022年1月27日、日産自動車とルノー、三菱自動車は2030年に向けたアライアンスのロードマップ「Ambition 2030」を発表しました。その中では欧州市場に新規開発プラットフォーム「CMF-BEV」を使用したコンパクトEVを開発し、マイクラ(日本名マーチ)の後継車として欧州市場に投入すると発表しました。

この新型マイクラはコンパクトEV用のプラットフォームであるCMF-BEVを使い、日産がデザイン、開発と生産をルノーが担当します。日本市場への投入は言及されなかったものの、アライアンスとしては「CMF-BEV」を使って日産は次期マーチ、三菱は次期ミラージュとして発売する可能性があります。

つまり新型マーチが国内販売されるということが前提であり、可能性はほぼ低いと思われます。

④中古車をベースとする

光岡はかねてより程度のいい中古車をベースに認定中古車を販売してきました。

最もヒットした初代は2003年5月に新車の販売を終了した後も、2013年12月まで程度の良いK11型マーチの中古車をベースに「メイクアップビュート」として販売していました。

ベースとなるマーチが生産終了となった後も、しばらくは継続することが考えられます。

継続は厳しいものの…

上記の可能性から、新型ビュートの継続は非常に難しいと考えられます。マーチの生産終了後は中古車をベースにした認定中古車としてしばらく販売されるかと思いますが、それを最後にビュートの歴史に幕を閉じると予測されます。

ちなみに光岡自動車は、2022年現在販売中の6車種(登録車)において、2021年の国内累計受注台数が11月時点で1000台を突破したと発表しています。

登録車での国内年間受注台数が1000台を超えたのは1998年以来23年ぶりのことで、受注全体の6割強を新型SUV「バディ」が占めていたようです。

光岡としてもビュートに次ぐヒット作を必要としていたはず。バディで見事に大衆の心を掴むことに成功し、今後のモデル次第ではさらなるヒット作を生み出す流れができていると感じます。

マーチの生産終了を目前に光岡=ビュートというイメージがちょうど薄まったわけですが、これをチャンスととらえて完成車メーカーにはできない独自の世界をこれからも造っていってほしいと思います。

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-光岡, 情報, 自動車

執筆者:


  1. えーよん より:

    ご無沙汰してます。光岡ビュートの今後は気になっていましたが、記事を読んだ限りだと確かに存続は厳しそうです。ですが
    私は希望的観測として①のミラージュをベースにした復活を推したいですね。

    光岡は過去にi-MiEVベースの「雷駆」(ライク)を出しているので、三菱車ベースの前例がありますし、単純にミラージュを光岡が加工したらどんな車になるのか想像するとワクワクします。ただミラージュも先行き不透明なのはおっしゃる通りで、同じぐらいの車格でいうとブーン・パッソをベースにした方が将来性はありそうです(ただこちらも次期型の話を聞きませんが…)。

    ところで、最後の画像の「ERISSA」というレンダリング?の詳細が気になります。ジムニーシエラを基にバディのフェイスをくっ付けたように見えますが。

    • クースキー より:

      いつも有難うございます。
      i-MiEVはシトロエンやプジョーにもOEMされてましたね。
      新型軽EVが間もなく発売予定ですが、これを光岡がクラシック調に改造しても面白そうですね。
      アクの強いダイナミックシールドよりもむしろそっちの方が人気が出るような気がします。

      最後の画像は光岡の新型をイメージして私がこしらえたコラージュです。
      ジムニー「SIERRA」をもじってERISSAとしましたが、特に意味はありません(笑)

  2. えーよん より:

    返信が遅れてしまい申し訳ありません。クラシック調の軽自動車といえばミニカタウンビーやミラジーノ等がありますが、近年はあまり見かけないので今なら人気が出るかもしれませんね。

    まさかクースキーさんご自身の作品だとは知りませんでした。完成度が高いので海外のアーティストの作品かと思い、「ERISSA」で検索してみたものの詳細が分かりませんでしたが、「SIERRA」をもじったとのことで納得いたしました(笑) 興味深いものを見せていただき、ありがとうございました。

    • クースキー より:

      クラシックモデルは90年代に流行りましたね。
      一気に廃れたように思いますが、それこそマーチにもボレロがありました。
      昔ほどクラシック感はありあませんが…。

      作品とは恐れ多いです^^;有難うございます。
      たまに出来心で作ってはどこかしらに差し込みますので、宜しくお願いします(笑)

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