いくら車が好きと言っても、全てを知り尽くしている人は存在しません。
「そうだったの?!」と言うことがまだまだたくさんあるのです。そういったトリビア的な小ネタをジャンル問わずいつくかご紹介いたします。
目次
トヨタ・プリウス
「初代はバッテリーが永久的に交換無料」
1997年12月に発売を開始した初代プリウス。世界初の量産ハイブリッド車としてデビューし、その後の自動車業界のメインストリームを作り上げた偉大な車です。
当時はガソリン車がメインだった時代。まったく新しい方式を採用したことによる信頼性や耐久性に疑問があったことも事実です。その疑問を払拭すべくトヨタは駆動用バッテリーの永久保証を付けました。販売台数を増やすことに加え、世界初のハイブリッド車としてのデータを蓄積する狙いがあったようです。
後期型からは通常の5年10万キロ保証に切り替わり、永久保証はなくなりました。
2022年11月8日、日本自動車殿堂の歴史遺産車に認定
レクサス・IS
「レクサス唯一のワゴン」
日本で「トヨタ・アルテッツァ」がデビューした翌年の1999年、アルテッツァのレクサスブランド版としてヨーロッパ及び北米で発売を開始したレクサス・IS。
そのワゴンモデルである「IS SportsCross」は日本国内におけるアルテッツァ・ジータ(Gita)に相当するモデルです。その後、後継車やその他モデルにワゴンはラインナップされることはなく、後にも先にもレクサスブランド唯一のワゴンです。
アルテッツァジータもほぼ見かけない
日産・モコ
「日産の軽自動車第1弾だった」
日産では自社およびグループ各社で軽自動車を手がけていませんでしたが、カルロス・ゴーン体制になってから軽自動車をラインアップに加える方針となります。
当時最大手のスズキから「MRワゴン」のOEMを受け、日産「モコ」として2002年販売を開始します。モコの販売は軽自動車購入層の取り込みを狙った日産リバイバルプランの1つで、日産にとって軽自動車の実質的な第一号となります。
以外にも歴史は浅い
三菱・トライトン
「”三菱”の”1トン”という意味」
トライトン(Triton)は、三菱自動車が製造・販売するピックアップトラック。
世界戦略車として位置付けられ、タイで生産が行われほぼ全世界に輸出されており、日本では2006年9月から2011年8月の間輸入販売されていました。2023年7月26日にワールドプレミア公開となった3代目へのフルモデルチェンジを機に、2024年初頭に再びカタログモデルとして日本に投入されます。
そんなトラインという名前の由来は、三菱グループのシンボルマークであるスリーダイヤに因んだ「3つの」を意味するトライ(tri)と、1トンピックアップに因んだトン(ton)を合わせた造語です。
挑戦する「Try」ではない
日産・フェアレディZ
「フェア”レデー”だったことがある」
フェアレディZの源流であるダットサン・フェアレディ。
1957年に自動車展示会で「ダットサン・スポーツ1000」(S211型)が発表され、1959年に生産を開始します。総生産台数はわずか20台で右ハンドル仕様。ほとんどが北米でテスト販売されたものでした。
その後1960年にスポーツ1000を元にした「フェアレデー1200」(SPL212 / SPL213型)が発表。初めてフェアレディの名を冠しますが、当時の表記は「フェアレデー」でした。車名はミュージカル「マイ・フェア・レディ」に由来するもので、当時の日産の社長、川又克二が前年に渡米した際、ブロードウェーでの同ミュージカルの観覧で感銘を受けたことからの命名とされています。
ちなみに「フェアレディ”Z”」の初代は1969年にデビューとなります。
北米専売モデルだった