2025年1月10日から12日にかけて開催された「東京オートサロン2025」に行ってきました。
コロナに代わってインフルエンザが過去最高に蔓延する中、今年も無事開催となりました。
本記事ではイベントの雰囲気を中心に、現地の写真を踏まえて気になったものをご紹介いたします。
目次
はじめに
東京オートサロンは、1983年にチューニングカーマガジン「OPTION」誌初代編集長が、カスタムカー文化を世に広めるべく「東京エキサイティングカーショー」としてスタート。
1987年の第5回からは「東京オートサロン」に名称を変更し、会場も晴海から有明、そして幕張メッセと開催場所を変え、年々規模を拡大。近年では自動車メーカーも出展し、オートサロンに合わせて新車発表を行なったり、各種パーツの展示販売や、レーシングマシンのデモラン、豪華アーティストが出演するライブステージを開催するなど、コアな自動車ファンだけでなく、自動車を利用する家族連れでも十分に楽しめるビッグイベントにまで変化発展してきました。
会場へ向かう
京葉線海浜幕張駅を降り会場へと向かいます。
その後手荷物検査を受け、経路に沿って進むと入場ゲートがあります。こちらではチケットの確認が行われました。11時半ごろに到着したこともあり待つこともなくスムーズに入場することができました。
会場内の移動については入口と出口で経路を分けてあったり、消毒液がいたるところに配置されていたりと去年と同様に各種対策が見受けられました。
気になったモデル
三菱
デリカミニ ラリーアート
2024年度のAXCRにサポートカーとして同行したラリーアート仕様のデリカミニです。少し手を加えているとはいえ、軽ハイトワゴンがおよそ2000kmのコースを帯同したのは唯一無二であり凄いことだと思います。
よく売れていた
思えばオートサロン2023で初公開されたデリカミニですが、今日までにしっかりと一定のブランド力を獲得したといえます。それにはやはり「デリ丸。」の功績が大きく、人気は衰えるどころかご当地デリ丸。を展開し全国制覇に乗り出しています。
日産
スカイラインR32 EV
往年の名車スカイランR32をEVにコンバージョンしたモデルです。パフォーマンスなどはおそらく考えられていないと思いますので、特筆すべきことはありません。近くにいた人は「可哀そう…」と呟いていました。
これを見せられても…という感じ
メーター類は同じデザインのままディスプレイ上に表示される形に変更されていました。昔から思っていますがディスプレイなら何でも表示できるので過去のモデルなどを再現すると面白いのに意外と誰もやらないのはなぜでしょうか。
業績不振が取り沙汰される中、今後の行く末を案じます。
スズキ
ワゴンRスマイル
ワゴンRスマイルのカスタムカーはさておき、そのキャラクターがデビューしました。その名も「ちまいる」。
スズキによると「スマイルによく似た、ちいさい生き物。仲間と間違えてあなたのスマイルについてきた。どうやらたくさんいるらしい」とのこと。実際に触ってみるとふわふわでした。デリ丸の人気を奪う存在となるか、今後の展開が気になるところ。
フロンクス シーバス ナイトゲームコンセプト
ソリオ バンディット
マイナーチェンジしたソリオバンディットの展示も。
しかし最近のスズキは三菱のデザイン言語「ダイナミックシールド」を髣髴とさせるデザインが気になります。あまりにも気になったのでスズキのホームページで「スズキデザイン」を調べてみたところ、リクルートページに以下の記載がありました。
スズキの四輪デザインは個々のお客様のニーズを予測し、それに応える形でデザインを進めており、
結果として統一したブランドデザインを持たない多彩なデザイン展開となっています。
お客様のニーズが変われば、デザインも変わる、スズキの四輪デザインはそれぞれの時代のお客様にとっての“最善”が何かを考えて活動しています。
つまり三菱のようなデザインが最先端ってこと?
ヒュンダイ
インスター
日本での販売を予定している小型EVです。
軽自動車のようなサイズ感でデザイン性もあり、大きな脅威になると感じました。ヒュンダイは気が付けばトヨタ以外の日本メーカーよりも大きな競争力のある企業になっています。日本メーカーからこうした車が出てこないのは残念である反面、EVシフトの減速が顕著になるなかで方針が定まらないのが実際のところでしょう。
今後の売れ行きが注目されます。
感想
コロナの感染者数もある程度落ち着き、これまで以上に多くのギャラリーで賑わっていました。
狭い通路ではすし詰めであった
年々、BYDやヒュンダイといった一昔前では考えられないアジアメーカーの出展がますます存在感を増してきています。いずれもEVモデルがメインの出展であり、エンジンチューンナップメインのオートサロンの方向性とやや異なるため、集客的な面では芳しくなかったように思います。しかし、日本メーカーのEVが微塵も存在感を出せない中で、EVにおいてはすでに先陣を切っているといえます。
謎のパーツが並ぶ中国ブースもあった
ところで、毎回話題になるのがコンパニオンの撮影マナーについてです。
セクシーな女性を取り囲み、極端なローアングルで撮影をするカメラマンなどについてですが、まずは下品と言えましょう。
ではコンパニオンを廃止すればよいのかというと、そうは思いません。やや古臭い考えかもしれませんが、男くさい車の横に花を添えるためには美しい女性が必要であり、レースクイーンなどがそうであったように、これもカスタムカーに欠かせない一つの文化と言えると思います。なにより女性本人が望んでやっていることなのであれば、これ自体は問題ではありません。
セクシーな美女を見せられて興奮しないオスはいませんが、理性をフル回転させてでも平静を保つのがモラルなのです。こればかりは自分でコントロールするしかありません。毎年嫌に大きなカメラを首に下げた明らかに女性目当ての方がいますが、責められるべきはこの人たちだけであるはずです。
コンプライアンス等うるさい世の中はありますが、こうしたイベントがこれからも末永く続いていくことを望みます。