日本独自の規格である軽自動車。
なかでも軽ハイトワゴンに代表されるスライドドアを持つ軽自動車は、非常に人気が高く多くの人に選ばれ続けています。軽自動車は規格いっぱいの寸法で設計されることが多いため、スペースの広いハイト系になると構造が似たり寄ったりになっている印象があります。
そこで2026年現在販売されている軽自動車でスライドドアを持つモデルの最低地上高、最小回転半径を比較してみました。
エントリー車種
2026年現在販売されている現行のスライドドアを持つ軽自動車を対象とします。
※メーカーHPで軽自動車とカテゴリーとされているもの。商用車を含む。カタログ上での仕様に限る。
| メーカー | モデル |
| トヨタ | ピクシスバン |
| 日産 | ルークス、クリッパーリオ、クリッパーEV、クリッパーバン |
| 三菱 | デリカミニ、eKスペース、タウンボックス、ミニキャブEV、ミニキャブバン |
| ホンダ | N-BOX、N-VAN、V-VANe: |
| スズキ | スペーシア、スペーシアカスタム、スペーシアギア、エブリィワゴン、ワゴンRスマイル、eエブリィ、スペーシアベース、エブリィ |
| マツダ | フレア、スクラムワゴン、スクラムバン |
| スバル | サンバーバンディアス、ステラ、シフォン、シフォントライ、サンバーバン |
| ダイハツ | ムーブ、ムーブキャンバス、タント、タントファンクロス、アトレー、ハイゼットカーゴ、eハイゼット |
| BYD | ラッコ |
それぞれの駆動方式やパワートレインごとに一覧にしてみました。
また最低地上高、最小回転半径ともに「トップ」と、その逆である「ワースト」をリストアップしています。
※モデル欄に色がついている場合は商用車です
トヨタ

■最低地上高
トップ:160mm(ピクシスバン)
ワースト:130mm(ピクシスバン[EV])
■最小回転半径
トップ:4.2m(ピクシスバン)
ワースト:ー
トヨタにおけるスライドドアを持つ軽自動車は商用車のピクシスバンのみとなります。ダイハツのOEMでありEVモデルもありますが、ピクシスバンのパワートレイン違いという位置づけで統一されています。ガソリン仕様とEV仕様では最低地上高に30mmの違いがあります。床下に配置されたバッテリーによるものですが最小回転半径には違いがありません。

日産

■最低地上高
トップ:165mm(クリッパーEV)
ワースト:150mm(ルークス、クリッパーリオ、クリッパーバン)
■最小回転半径
トップ:4.1m(クリッパーバン)
ワースト:4.8m(ルークス[ターボ])
日産においてはクリッパーEVが最も最低地上高の高い軽スライド車となります。
クリッパーEVは三菱・ミニキャブEVのOEMです。その他のモデルは全て150mmとなります。
最小回転半径においてはクリッパーバン(スズキ・エブリィのOEM)が12インチタイヤということもあり4.1mと最小です。一方でルークスのターボモデルは15インチのため4.8mと大きくなります。

ホンダ

■最低地上高
トップ:165mm(N-VAN e:)
ワースト:145mm(N-BOX)
■最小回転半径
トップ:4.5m(N-BOX[FF])
ワースト:4.8m(N-BOX[4WD])
N-VANe:も、同じ軽EVバンのピクシスEVに比べてはるかに高い最低地上高を持っています。(+35mm)
最小回転半径においてはN-BOXのFFモデルが4.5mと最小ですが、カスタムになると同じFFでも15インチタイヤとなるので4.7mにアップします。商用車のN-VAN一方でルークスのターボモデルは15インチのため4.8mと大きくなります。

三菱

■最低地上高
トップ:165mm(ミニキャブEV)
ワースト:150mm(デリカミニ[FF]、eKスペース、タウンボックス、ミニキャブバン)
■最小回転半径
トップ:4.1m(ミニキャブバン)
ワースト:4.9m(デリカミニ[4WD])
三菱においてはミニキャブEVが最も最低地上高の高い軽スライド車となります。続いてデリカミニの4WDモデルとなります。
最小回転半径においてはミニキャブバン(スズキ・エブリィのOEM)が12インチタイヤということもあり4.1mと最小です。一方でデリカミニの4WDモデルは15インチのため4.9mと大きくなります。

スズキ

■最低地上高
トップ:150mm(eエブリィ以外)
ワースト:130mm(eエブリィ)
■最小回転半径
トップ:4.1m(エブリィ)
ワースト:4.6m(スペーシアカスタム)
スズキにおいてはeエブリィ以外すべて150mmの最低地上高となります。
最小回転半径においてはエブリィが12インチタイヤということもあり4.1mと最小です。一方でスペーシアカスタムのGSグレード以外では15インチのため4.6mと大きくなります。

マツダ

■最低地上高
トップ:150mm(すべて)
ワースト:なし
■最小回転半径
トップ:4.1m(スクラムバン)
ワースト:4.6m(フレア[カスタムスタイル])
マツダの軽自動車はすべてスズキからのOEMとなっており数値は同様ですが、グレード展開が一部異なっています。
スバル

■最低地上高
トップ:165mm(ステラ[4WD]、シフォン[4WD]、シフォントライ[4WD])
ワースト:150mm(ステラ[FF]、シフォン[FF]、シフォントライ[FF])
■最小回転半径
トップ:4.2m(サンバーバンディアス、サンバーバン)
ワースト:4.7m(ステラ[4WD]、シフォン[4WD]、シフォントライ[4WD])
スバルの軽自動車はすべてダイハツからのOEMとなっており数値は同様ですが、グレード展開が一部異なっています。
ダイハツ

■最低地上高
トップ:165mm(ムーヴ[4WD]、ムーヴキャンバス[4WD]、タント[4WD]、タントファンクロス[4WD])
ワースト:130mm(eハイゼット)
■最小回転半径
トップ:4.2m(アトレー、ハイゼットカーゴ、eハイゼット)
ワースト:4.7m(ムーヴ[4WD]、シフォン[4WD]、シフォントライ[4WD])
ダイハツにおいては商用車以外の4WDモデルがすべて165mmの最低地上高となります。
最小回転半径においてはハイゼットが12インチタイヤということもあり4.2mと最小です。一方で乗用モデルのカスタム系グレードでは15インチのため4.7mと大きくなります。

BYD

海外メーカーで唯一スライドドアの軽自動車を販売しているBYD。
全グレード前輪駆動で最低地上高は130mm、最小回転半径は4.8mとなります。

まとめ
最低地上高をランキング形式にまとめると以下のようになりました。

国内で販売されているスライドドアを持つ軽自動車の最低地上高は130~165mmにおさまっており、まさにどんぐりの背比べといった感じです。ガソリンモデルで最も最低地上高が高いのはダイハツの4WDモデル(165mm)となります。走破性を売りにする三菱・デリカミニ(160mm)よりも高く、プラットフォームによるものだと考えられます。また以外なのは最も売れているホンダ・N-BOXがガソリンモデルで最も低い(145mm)ということです。N-BOXは走行性能が高いと評されているのはこういうところの差によるものなのかもしれません。
最小回転半径ではFRの商用モデルが有利に働き、なかでもスズキ・エブリィが4.1mでトップです。ライバルのハイゼットカーゴ(4.2m)に10cm勝っています。一方で最も最小回転半径が大きいのは三菱・デリカミニの4WDモデル(4.9m)です。オフロード志向の15インチタイヤや専用のサスペンションチューニングなどにより大きくなっています。
EVに限定するとこちら

BYD・ラッコ以外は全て商用車となります。それが災いしてか前輪駆動かつ大径の14インチをはくラッコが最小回転半径で劣っています。
また、商用モデルに関して最低地上高を比較するとミニキャブEV、N-VANe:が165mmと大きいのに対しeハイゼットは130mmと、35mmもの差があります。一番の理由はバッテリーのサイズによるものだと言えますが、最小回転半径では前者に勝っています。
車内の広さや使い勝手も重要ですが、どういった使い方をするかによっては最低地上高や最小回転半径も重要なポイントになります。是非考慮に入れてみてください。
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