スズキジムニーのフルモデルチェンジが迫っています。現行ジムニーは1998年の発売で、およそ20年ぶりの新型となります。その新型ジムニーですが、多くの画像からその中身が明らかになってきました。
さっそくですがその画像を見てみましょう。
フロント
リア 出展:autocar.jp
出展:response.jp
オーバーフェンダーを見るあたり、このモデルはどうやら小型車規格の「ジムニーシエラ」と思われます。軽自動車のジムニーであれば、ここからオーバーフェンダーを取り除きバンパーを小型化したようなデザインとなるかと思います。
武骨なデザインがオフロードらしくていいですね。ある意味ここまで思い切ったデザインは、ジムニーが国産の小型オフロードを背負って立つ決意をしたように感じます。
目次
これまでの予想とは大きく異なる
これまで新型の噂は絶えず出ており、多くのイメージ画像が存在しました。今回のこの画像でそのイメージは大きく変わることとなります。
これまで上のような流線型のデザインを取り入れたイメージ画像が多く出回っていましたが、新たに出た実物の画像を見る限り、角ばったオフロード車らしいデザインとなるようです。さらにヘッドライトは丸目2灯というこだわりです。
これはまさに昔のジムニーを彷彿とさせ、2代目(1981年 – 1998年)頃のデザインを現代に蘇らせたような雰囲気を感じます。
出展:wikipedia.org
スズキデザインの特徴とは
スズキというと、ハスラーやアルトを始めそのデザインに注目が集まっています。特に感じるのが「原点回帰」という考えです。
イグニスのデザインにはかつて発売していた「セルボ」や「フロンテクーペ」のデザイン要素を随所に盛り込んでいます。
フロンテクーペ(1971~1976) 出展:wikipedia.org
現行ワゴンRのデザインも、初代のデザインを思わせるテールライトを採用するなど、ヘリテージ(遺産)の取り込みがうまくできています。
どうやらスズキは「丸みを帯びて滑らかなデザインばかりがかっこいいわけではない」と気付いているようです。多くの車種に昔のデザインを盛り込み、今風の仕上げを行って新たな魅力を開拓しています。この新型ジムニーに関しても正式なエクステリアが明らかになっていないにしても、おおむね好評な意見を聞くことができます。
やはり考え方として、昔のデザインをアレンジするやり方はスズキの得意分野となりつつあるかと思います。
ライバルは?
さて、ジムニーのライバルというとおこがましいのですが、かつて三菱自動車が「パジェロミニ」というオフロード軽自動車を販売していました。結果的にはジムニー程本格的でもなく、パジェロの人気も冷めたため絶版となりましたが、ここへきて復活の話も聞くようになりました。2018年秋という説が有力ですが、もしそうなら時期的にジムニーの後発となる可能性が高いですね。
発売されるとしたら「ekワゴンをベースとした4ドアのオフロード軽自動車」となるのが有力ですが、本格オフロードの新型ジムニーに勝つことができるのか、このあたりにも注目したいですね。
新型ジムニーの公開は2017年秋か?
新型ジムニーは2017年10月末に開催予定の東京モーターショーで正式に公開となるかと思います。
第45回東京モーターショー2017:2017年10月27日(金)~11月5日(日)
東京ビッグサイト(江東区・有明)にて開催決定。
ところで、現行ジムニーの販売が2018年までと仮定すると、これまでのジムニーは以下の期間で販売されています。
初代 (1970年 – 1981年):11年
2代目(1981年 – 1998年):17年
3代目(1998年 – 2018年):20年
これを踏まえると、この新型ジムニーは少なくとも20年、つまり2038年までは製造されていることになります。
余談ですが、2038年には「2038年問題」という事態が起きるとされています。簡単に説明すると、コンピュータに内蔵されている時刻をつかさどるプログラムが限界値に達し、その時刻を過ぎると全てが過去の時間になってしまうというものです。最新の情報が100年前の情報となったりするわけです。
そんな大変な時代でも、ジムニーなら難なく乗り越えてゆけるでしょう。
スペックは明らかになっていませんが、おそらく本格オフロードという考えはキープすると思われ、そうなるとMTの選択肢も残るものと思われます。ここまでオフロードな見た目ですから、きっと心配ないでしょう。
気になる続報が出次第、お知らせしたいと思います。