自動車メーカーの顔ともいえる「シンボルロゴマーク」
基本的に自動車の正面に配置されていますが、そのロゴマークを最大限主張させるとどうなるのかを考えてみました。
目次
トヨタ
「トヨタマーク」
1989年10月、トヨタの新たな最高級車として登場した「初代セルシオ」で初採用され、その後、他車種にも展開されました。過去に類を見ない楕円形状と、左右対称でバックミラーを通しても「トヨタのクルマ」とはっきり認知できる形状は、いまではトヨタのシンボルとして広く認知されています。
このトヨタマークは、3つの楕円を左右対称に組み合わせています。楕円が持つふたつの中心点は、ひとつがクルマのユーザー、つまりお客様の心を、そしてもうひとつがクルマのメーカー、つまりトヨタの心を示しています。そして楕円の輪郭が、ふたつの心をつなぐ世界を表現しているのです。
ロゴマークは基本的に曲線で構成されているため、上半分をグリルとして配置すると非常に大きなパーツとなりました。トヨタ車はメッキパーツが多めな印象なので、図らずもマッチしているような気がします。
日産
「日産ブランドロゴ」
正円の上を横切る四角い土台に「NISSAN」の文字が打たれる日産のエンブレムは、かつては丸い部分は太陽を示す赤色、四角い部分は天空を意味する青色が塗られていました。このエンブレムのデザインはそもそも日産の前身、「ダットサン」が使っていたもの。1914年設立の日本初の自動車メーカー「快進社」が作ったクルマは、支援者3人の頭文字を取った「DAT」と「逃げる兎=脱兎」をかけて「脱兎号」と名付けられました。
2020年7月15日に発表した新型アリアとともに「未来へと舵を切る日産の姿を表現」した新たなロゴマークに変更しました。フラットなデザインを取り入れ、モダンな雰囲気を演出しています。
この新しいロゴは、豊かな歴史とイノベーションの伝統とともに、未来へと舵を切る日産の姿をいきいきと表現しています。これまで同様、ロゴの中央に置かれた「NISSAN」の文字が、過去の名車や歴史的なイベントを想起させ、一目で日産ブランドと認識できます。
ロゴマークが上下に分割しているので、グリルを同様に分割することで成立させました。最も違和感のないデザインになったと思います。
ホンダ
「Hマーク」
ホンダのエンブレムは社名と創業者である本田 宗一郎氏の頭文字である「H」をモチーフにデザインされており、1963年の四輪市場参入以来、Hマークのエンブレムを車体に採用してきました。現在のマークは1981年に改定されたものです。
2024年1月10日、ホンダは次世代EV「0シリーズ」の発表に合わせて、エンブレムを43年ぶりに刷新することを発表しました。 新しいエンブレムは、ホンダの創業精神である「夢・技術・人間愛」を表現したデザインとなっています。
ロゴマークが四角基調なのでそれをそのままグリルとしました。中央のグリル形状がドマーニのような雰囲気もあって意外とホンダらしく見える気がします。
マツダ
「フライング M」
未来に向けて羽ばたく翼をモチーフに「自らをたゆまず改革し続けることによって、力強く、留まることなく発展していく」という想いを込めてMAZDAの「M」の形に象徴し1997年6月に制定されたものです。
2019年にはより上質なイメージを狙い、ブランドシンボルも18年ぶりに見直し、シルバーの光沢を抑えて色調を統一しました。
翼の形状が特徴的なのでヘッドライトと繋がりを持たせてみました。さらにバンパー下部をボディ色とすることでマツダデザインの雰囲気を持たせています。
三菱自動車
「スリーダイヤ」
三菱自動車のロゴには三菱グループの歴史が大きく関わっています。「三菱」の歴史は1870年に今の高知県の侍である岩崎弥太郎が海運会社をつくった時から始まり、1873年に会社の名前を「三菱」としました。三菱のマークは、その岩崎弥太郎の家紋「三階菱」と土佐藩の藩主である山内家の家紋「三ツ柏」を合わせたもので、明治43年に現在の三菱マークになりました。
また、三菱マーク(スリーダイヤ)が赤いのは、明治時代、岩崎弥太郎は船を使って輸送の仕事をしていましたが、その時使用していた船の旗が白地に赤のスリーダイヤだったことに由来しています。
三菱マークに対する信用
三菱は150年を超える歴史を持ち、その信用のシンボルとして中心的役割を果たしているのが三菱マークです。お客様がこの三菱マークを目印に安心して製品を買い求め、サービスを受けられるよう、私たちはこれからも出来る限りの努力をして参ります。
最も難関でしたが、下半分はバンパーガードのようなモチーフとしてSUVが得意な三菱らしいデザインとしました。中央の菱形に合わせるようにヘッドライトも傾斜させることで逆スラント的な雰囲気も演出しました。