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【豆知識】車のブラジャーを知っているか

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「ブラジャー」と聞いて何を思い浮かべるでしょう。

そう。ブラジャーといえばブラジャーです。しかし車にもブラジャーがあるのをご存じでしょうか?

目次

BRA

カーブラとは、車のフロント部に装着するビニール製カバーのことで、主にバンパー、ボンネット、フロントフェンダーを傷から保護するために使用されます。内側には車体に傷がつかないようフェルト生地が用いられています。

その呼び方は様々であり、ボンネットブラ、フロントエンドカバー、フードカバー、オートブラ、フードマスク、カーマスク等とも呼ばれています。日本ではノーズブラと呼ばれることが多いようですが、ここではカーブラとします。

歴史

なぜこのようなものが存在するのでしょうか。その歴史をみてみましょう。

コルガンカスタム(Colgan Custom Manufacturing,Inc.)の創設者であるビル・コルガン(Bill Colgan)は、カリフォルニア・バーバンクで自動車の内装事業で成功を収めていました。

ブラが発明されたのは1961年のこと。航空機メーカーであるロッキード社から3人のドイツ人技師がビルのショップを訪れ、当時ドイツで新型車の開発時に用いられていたカモフラージュ用のカバーを取り出し、所有するポルシェに使用するための保護カバーとして再設計を依頼したのが始まりとされています。

ビニールで製作された第1号はポルシェ356用に設計され、合計12個が生産されました。その後もビルは150個の注文を受けますが、本業である内装事業に集中するためその注文以降はブラの生産をいったん止めます。

出典:https://porsche356registry.org

しかし1970年代中盤になると、彼は内装事業からこの事業を引き継ぎ、ブラの生産に注力するようになります。コルガンが設計したのはバンパーからボンネットまでを一体型で覆う「オリジナルカーブラ」です。ブラという名前はその名の通り女性用下着”ブラジャー”が由来しています。

その後カーブラは1980年代から1990年代にかけてカスタムパーツとして人気を集めるようになりました。

コルガンカスタムは2009年にカバークラフト社(Covercraft)により買収されことで、現在では一つのブランドとして事業が継続されています。

タイプ

カーブラにはフル、スポーツ、T字型など多くの種類があります。スポーツタイプのカーブラは、フルタイプに比べ車両のフロントを大きくカバーせず、車の外観をより見せるようになっています。カーブラは黒色が多いですが車両の色に合わせて様々な色が存在します。

コルガンブランドのラインナップを見てみましょう。

スポーツブラ

ブラはボンネット先端のみで、付けたままボンネットの開閉も可能です。牽引フックやイウンチが装着されていても邪魔にならない設計です。

2ピース フルT-ブラ

ボンネットにはT字型のブラが備わり、加えてフロントバンパーにもブラが装着されます。付けたままボンネットの開閉も可能です。最もカバー範囲が広いモデルです。

T-スタイル フードブラ

ボンネットのみにT字型のブラが備わり、付けたままボンネットの開閉も可能です。牽引フックやイウンチが装着されていても邪魔にならない設計です。

カスタムとして

車のカスタムを主に扱うコミュニティサイト「CARTUNE」でノーズブラと検索してみると、2021年9月時点で1050件の投稿がありました。こうしてみると実に様々な車に取り付けられていると分かります。

出典:https://cartune.me

出典:https://cartune.me

出典:https://cartune.me

いろいろ見ていると、どれも存在感があって目を引きます。特にフロント全体を覆うフルブラはミステリアスな雰囲気を醸し出しているのが印象的です。

あまり見かけない理由は?

カーブラの目的は、車を飛び石や虫などによる損傷から保護することにあります。その効果もさることながら、フロントデザインの印象をガラリと変えるインパクトがあります。しかしカスタムとして装着している車を見かけることはほとんどありません。

適当なビニールを張り付けるわけにはいきませんし、ボディ形状に忠実なものが必要になるためカーブラはたいてい高価です。しかもその性質上、装着しっぱなしは不可という点が大きな理由だと思われます。

カーブラはボディ形状にピッチリ張り付いていますが、どうしてもボディとの隙間ができてしまいます。そこに雨水が入ると乾きにくいためボディに悪影響を及ぼしてしまいます。さらにカーブラの裏面とボディが擦れて傷が付く可能性もあります。

走る時だけ取り付けるのは手間がかかるため、本当にボディを守りたいという理由がない限り基本的に使用する理由はありません。

それでもカスタムカーの集まりや展示会用に、あるいはちょっと違ったデザインを楽しみたい場合には良いかと思います。乗り換えを検討する前にカーブラをつけてみるのも面白いかもしれません。

あなたの車にはブラジャー、似合いそうでしょうか?

出典:https://www.covercraft.com

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