各国が環境対応車の販売を促す中、オーストラリア政府は、EVの制限速度を引き上げると発表しました。電気自動車の販売が伸び悩む中、打開策となるでしょうか。
時速20マイルの余裕
(和訳)
オーストラリア政府は電気自動車に対して、高速道路での制限速度を従来の車よりも時速20マイル引き上げると発表しました。
従来の自動車の場合、時速62マイル(約100km/h)の速度制限に従う必要がありますが、電気自動車は時速80マイル(約130km/h)に達することが許されます。
カメラで監視されるオーストリアの高速道路において、どのように電気自動車を見分けるかはまだ明らかにされていません。
もちろん現実は、込み入った高速道路でガソリン・ディーゼル車が時速62マイルで走っているため、時速80マイルを出すのは言うほど簡単ではないでしょう。
この動きは、オーストラリアでの電気自動車の売り上げが、他のヨーロッパ諸国と違い落ちていることに起因しています。人によってはすでに電気自動車を購入していると推測できますが、大部分の人は電気自動車がより実用的な解決策になるまで待っているのです。
電気自動車はまた、高価格でもあります。エントリーレベルの日産リーフでさえイギリスでは27,000ポンド以上(約400万円)しており、最も安いヒュンダイアイオニックでもいくらか安いだけです。これが減額されるであろう政府援助金4,500ポンドの理由です。
出典:https://www.carthrottle.com
電気自動車の制限速度をあげるというのは斬新な政策だと思いますが、車種を見分ける必要があるのでそれに対応できるだけのインフラ設備が必要と言えます。EVの実用性はまだまだ世間的に認められていませんので、いずれにせよ時間がかかるものと思われます。
<関連記事>