国内ではブランドイメージの影響から、意外とその出来の良さが注目されていないアウトランダーPHEVですが、「違いの分かる」ヨーロッパでは高級路線のPHEVが多い中、手ごろで質の良い日本製PHEVとして売り上げを伸ばしています。
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ヨーロッパ10万台突破
三菱自動車のリーダー的プラグインハイブリッドSUVである「アウトランダーPHEV」が発売から4年、ヨーロッパにおける販売台数が10万台を超えました。
特にイギリスでは、2013年10月に販売を開始していますがそれ以来多くの興味を獲得しています。
これまで34,108台をイギリスで販売しており、ヨーロッパでは2位であるオランダの25,399台を9,000台近く上回ります。イギリスにおけるこの販売パフォーマンスは、アウトランダーPHEVがイギリス市場で最も人気のあるプラグインモデルである証拠です。2017年ではイギリスで販売された全自動車47,263台の内7,407台をアウトランダーPHEVが占め、およそ16%になります。
イギリスのプラグイン市場を4年間リードし続けているのです。
販売台数はノルウェー(13,429台)、スウェーデン(9,957台)、ドイツ(6,743台)と続きます。
2017年のマイナーチェンジを受け、アウトランダーPHEVはモーターの航続距離が33マイル(約53km)となり、さらに回生ブレーキも改善されています。これにより低排出ガスを達成し、新たに搭載されたEV優先モードを使用することでガソリンエンジン、エアコンの稼働を抑えて排出ガスを防ぎ、バッテリー寿命を延ばすことができるのです。
出展:www.carkeys.co.uk
感想
日本での販売価格はおよそ400万円前後と決して安い買い物ではありませんが、それでもSUVのユーティリティと経済性を両立した唯一無二の存在と言えます。
ルノー日産アライアンスの一因となった三菱自動車ですが、日産自動車会長・三菱自動車工業会長・ルノー取締役会長兼CEOのゴーン氏は、三菱自のプラグインハイブリッド(PHEV)システムをルノー・日産のアライアンス標準として採用することを明らかにしています。言い方を変えれば「それだけ優秀なシステム」なのです。
今でこそ大きなSUVをもってしての性能ですが、今後は軽自動車にも応用されていくと考えると、そのニーズは大きいのではないでしょうか。今後も注目されるべき一台です。