2018年2月度の新車販売台数が自販連より発表されました。本記事ではそのデータをもとに詳しく分析したいと思います。新車ご購入の参考になれば幸いです。
また、今月から乗用車ブランド通称名別順位がこれまでの上位30台から、50台へと大幅に拡大されました。これにより、これまで見えなかったモデルの姿も見えるようになりました。過去の発表についても50台に更新されていますので、気になる方は是非チェックしてみてはどうでしょうか。
【今月の注目ポイント】
マツダCX-8、スズキクロスビー、ホンダヴェゼル、三菱
※輸入車、軽自動車は含まれません。
順位 | 車種名 | メーカー | 販売台数 |
1 | ノート | 日産 | 13,769 |
2 | プリウス | トヨタ | 11,507 |
3 | アクア | トヨタ | 11,167 |
4 | セレナ | 日産 | 10,408 |
5 | フィット | ホンダ | 8,389 |
6 | シエンタ | トヨタ | 8,385 |
7 | フリード | ホンダ | 8,144 |
8 | ヴォクシー | トヨタ | 7,980 |
9 | C-HR | トヨタ | 7,627 |
10 | ヴィッツ | トヨタ | 7,122 |
11 | ルーミー | トヨタ | 6,851 |
12 | ステップワゴン | ホンダ | 6,573 |
13 | カローラ | トヨタ | 6,268 |
14 | タンク | トヨタ | 5,969 |
15 | ヴェゼル | ホンダ | 5,887 |
16 | ノア | トヨタ | 5,865 |
17 | エクストレイル | 日産 | 5,854 |
18 | インプレッサ | スバル | 5,445 |
19 | デミオ | マツダ | 5,280 |
20 | ヴェルファイア | トヨタ | 4,835 |
21 | パッソ | トヨタ | 4,597 |
22 | アルファード | トヨタ | 4,534 |
23 | ハリアー | トヨタ | 4,436 |
24 | ソリオ | スズキ | 3,834 |
25 | エスクァイア | トヨタ | 3,802 |
26 | リーフ | 日産 | 3,720 |
27 | スイフト | スズキ | 3,045 |
28 | CX-8 | マツダ | 3,032 |
29 | ランドクルーザー | トヨタ | 2,981 |
30 | クロスビー | スズキ | 2,905 |
31 | シャトル | ホンダ | 2,716 |
32 | カムリ | トヨタ | 2,451 |
33 | アクセラ | マツダ | 2,208 |
34 | トール | ダイハツ | 1,965 |
35 | クラウン | トヨタ | 1,817 |
36 | オデッセイ | ホンダ | 1,666 |
37 | フォレスター | スバル | 1,618 |
38 | シビック | ホンダ | 1,542 |
39 | レヴォーグ | スバル | 1,526 |
40 | CX-3 | マツダ | 1,439 |
41 | デリカD5 | 三菱 | 1,351 |
42 | マーチ | 日産 | 1,187 |
43 | LS500 | レクサス | 1,184 |
44 | プレミオ | トヨタ | 952 |
45 | LS500H | レクサス | 948 |
46 | キューブ | 日産 | 947 |
47 | NX300H | レクサス | 931 |
48 | エスティマ | トヨタ | 881 |
49 | アウトランダー | 三菱 | 864 |
50 | ジャパンタクシー | トヨタ | 832 |
目次
メーカー別販売台数
以上の販売台数上位50位の中に含まれる車種数をメーカー別で分類するとこのようになります。
メーカー | 2月 |
トヨタ | 21 |
ホンダ | 7 |
日産 | 6 |
マツダ | 4 |
スズキ | 3 |
スバル | 3 |
レクサス | 3 |
三菱 | 2 |
ダイハツ | 1 |
やはりトヨタが最も多いですね。しかも今月からはレクサスがランキングに加わりました。この強さが弱まることはまずないでしょう。
発表台数が増えたことで、各社ともに台数としては増加しています。三菱が現れるのは久々ではないでしょうか。
各社トップセールス
1 | 日産 | ノート | 1位/50位 |
2 | トヨタ | プリウス | 2位/50位 |
3 | ホンダ | フィット | 5位/50位 |
4 | スバル | インプレッサ | 18位/50位 |
5 | マツダ | デミオ | 19位/50位 |
6 | スズキ | ソリオ | 24位/50位 |
7 | ダイハツ | トール | 34位/50位 |
8 | 三菱 | デリカD5 | 41位/50位 |
9 | レクサス | LS500 | 43位/50位 |
2017年9月29日に発覚した「完成車検査不正問題」が影響し一時大きく順位を落とした日産ノートですが、先月に引き続き1位となりました。e-powerが求められているのでしょう。しかし国内6工場のISOも取り消されていますから、もちろん気は抜けません。
気になるカムリの順位は?
日本での発売を開始した2017年7月から2018年1月までの販売台数は合計20,314台、月平均では2,902台と安定してきました。7月以来上位30位に食い込んでいましたが、今月は2,451台32位と初めて30位を超えました。
本来ならランク外ですが奇跡が起きたのか、ちょうど今月から上位50位発表になったため、ランクインです。あやしい・・・。
売上トップのミニバンは?
上位50位に含まれるミニバンは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | 日産 | セレナ | 10,408 |
2 | トヨタ | シエンタ | 8,385 |
3 | ホンダ | フリード | 8,144 |
4 | トヨタ | ヴォクシー | 7,980 |
5 | ホンダ | ステップワゴン | 6,573 |
6 | トヨタ | ノア | 5,865 |
7 | トヨタ | ヴェルファイア | 4,835 |
8 | トヨタ | アルファード | 4,534 |
9 | トヨタ | エスクァイア | 3,802 |
10 | ホンダ | オデッセイ | 1,666 |
11 | 三菱 | デリカD5 | 1,351 |
12 | トヨタ | エスティマ | 881 |
ミニバンは先月同様50台中12台を占め、非常に人気ということが改めて分かります。やはりここでもラインナップの多いトヨタのミニバンが多くランクインしています。一時は出荷停止により販売台数0台となった日産セレナが1位と、先月同様小型車とミニバン部門で1位となっています。
また、これまでは見えていなかったオデッセイ、デリカD5、エスティマが見えてきました。デリカについては新型モデルのテスト写真が明らかになっています。
売上トップのSUVは?
上位50位に含まれるSUVは、販売台数の多い順に以下の通りでした。
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 |
1 | トヨタ | C-HR | 7,627 |
2 | ホンダ | ヴェゼル | 5,887 |
3 | 日産 | エクストレイル | 5,854 |
4 | トヨタ | ハリアー | 4,436 |
5 | マツダ | CX-8 | 3,032 |
6 | トヨタ | ランドクルーザー | 2,981 |
7 | スズキ | クロスビー | 2,905 |
8 | スバル | フォレスター | 1,618 |
9 | マツダ | CX-3 | 1,439 |
10 | レクサス | NX300H | 931 |
11 | 三菱 | アウトランダー | 864 |
不思議なのは1月度に2,045台だったマツダのCX-5が存在しないと言うことです。たった1ヶ月で50位のジャパンタクシー832台以下になってしまったということでしょうか?昨年12月に発売を開始したCX-8にお客が流れたとも考えられます。だとしたら喜んでいいのかどうか難しいところですね。
CX-8とクロスビー
新型「CX-8」は3列シートクロスオーバーSUVで、マツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルとなります。発売までの3カ月間で月間販売目標1200台の6カ月分を上回る7362台の予約注文を獲得しています。
また、スズキは「Xbee」を12月25日に発売しています。クロスビーはISG(モーター機能付発電機)を使用したマイルドハイブリッドを採用する1.0リッター直噴ターボエンジンを搭載しており、トランスミッションは6速ATが組み合わされ、2WDと4WDが用意されています。
クラスもコンセプトも違いますが、販売台数を比べてみましょう。
1月 | 2月 | |
CX-8 | 2,938 | 3,032 |
クロスビー | 2,442 | 2,905 |
三菱
三菱自動車は新型SUV「エクリプスクロス」を2018年3月1日に国内で発売となりました。
販売前の予約受注が2月末で約5000台となっており、上々の滑り出しと言えます。三菱が得意とする4輪制御技術であるS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)というランエボ譲りの走破性を持つ、コンパクトでスタイリッシュながら本格的なコンパクトSUVです。
なんちゃって4WDが多いSUV市場ですが、果たしてどこまでSUVに対して本気なお客がいるかが勝負の分かれ目でしょう。相当な後発ですが、その分のメリットや本気度は他メーカーを凌ぎます。
今後の勢いが気になりますね。
ホンダ
2013年にコンパクトSUVの「ヴェゼル」が発売され存在感が薄れたことで国内販売を終了した「CR-V」が2018年6月以降に日本国内に復活する予定となっています。ハイブリッドが採用される見込みで、加熱する国内SUV市場にさらなる勢いを付ける狙いです。
マイナーチェンジ後のヴェゼルは、2018年2月15日発売となりました。よりスタイリッシュになった印象を受けます。これにより販売台数は1月度の3,411台から5,887台と大幅に増加しています。
マイナーチェンジ後エクステリア
まとめ
ホンダの新型シビックが2017年9月29日に発売開始となっていますが、50位発表となったことで初めてランキングに表れてきました。今月は1,542台とあまりいい調子では無かったことが見えてきましたね。
また、2017年の10、11月で販売台数に大きな変動を引き起こした日産、スバルの完成検査問題ですが、日産は完全回復したと言えるでしょう。スバルはインプレッサのみと淋しい状態が続きましたが、フォレスターの順位が見えるようになりました。
気になっていた新型SUVのマツダCX-8、スズキXBeeに関しては、マツダが一歩リードの様子。スズキは悪くないながらも、ハスラードリームの再燃とはいかないようです。来月はいよいよ三菱エクリプスクロスが現れてきます。上記2台に加えたこの3台は今後も注目したいと思います。