いくら車が好きと言っても、全てを知り尽くしている人は存在しません。
「そうだったの?!」と言うことがまだまだたくさんあるのです。そういったトリビア的な小ネタをジャンル問わずいつくかご紹介いたします。
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ダイハツ・ハイゼットデッキバン
「もともとパナソニックと共同開発」
ハイゼットバン、ハイゼットカーゴのCピラーから後ろの車体上部を取り払ったピックアップトラックのようなボディが特徴の軽トラック。
元々「電器店で冷蔵庫を立てたまま積めるように」と、松下電器産業(現・パナソニック)と共同で開発されました。塗装前のホワイトボディを切断して製作されており、日本国内では2021年12月現在、排気量2,000cc未満の車種カテゴリーにおいては数少ない新車で購入可能なダブルキャブ・ピックアップです。
背の高いものを積んでナンボ
ダイハツ・コペン
「本当は幌がよかった」
1999年に開催された東京モーターショーに「KOPEN」という軽オープンカーが参考出展されました。環境や資源に負担の少ない軽自動車でより優れたスポーツカーを提案したものです。
その際に行われたインタビューにて開発担当者の本音が聞き出されています。
Q:電動メタルルーフはどういうふうに動くんですか?
いやぁ。メタルの屋根はねぇ(笑い)正直に言います。私は幌でやりたかった(笑い)。電動メタルは、ヘッドクリアランス稼ぐのに屋根が上がるんですよ、シルエットがね。このあたり、幌だとシルエットがつくりやすいですし、軽いし、スペースもできますし。しかし、どうしても電動にチャレンジしようやって意見がありまして…。
(省略)
私の好みとしては、幌がいいですねぇ。オープンで走ってもらいたいですから。でも、モーターショーですから、そういう意味では、電動のメタルトップもいいと思ってます。
製品企画部 主査 薗田 孝
2001年に開催されたモーターショーでは車名を「Copen」に改め電動メタルルーフを採用して出展。そのままのコンセプトで市販化となりました。これがコペン最大の特徴ともなっています。
軽自動車に電動メタルルーフは衝撃だった
トヨタ・ヤリスクロス
「日本で売るつもりはなかった」
COVID-19感染拡大防止のため開催中止となった第90回ジュネーブ国際モーターショーに代わり、2020年4月23日にオンラインで世界初公開されたヤリスクロス。
日本では2020年8月31日に発売が開始されていますが、本来日本には導入しない予定でした。しかし商品化決定会議の直前に豊田社長社長が「なぜ発売しないの?」という率直な疑問を呈したことで計画は変更。日本導入に至ったという経緯があります。
結果的に売れるから凄い
スズキ・エブリィ
「発売中止されたEVモデルがあった」
2011年、三菱自動車が生産・販売するミニキャブミーブをスズキ向けに「EVエブリィ」としてOEM供給する協議が進められており、2012年度より本格的に供給することを目標に計画されていました。
国土交通省による型式認証も完了し、販売間近という段階で何故か計画は中止に。12台のみが生産された幻のモデルとなってしまいました。
しかしミニキャブミーブは2022年現在でも販売継続が決定しており、この話が何らかの形で復活するかもしれません。
やっと時代が追いついた
トヨタ・ランドクルーザー
「車名は”ランドローバーを倒す”という意味が込められている」
ランドクルーザーという名称が採用されたのは1954年6月のこと。当時ジープ以外のクロスカントリー車として国際市場で頭角を現していた英国ローバー社の「ランドローバー」に対抗し、ROVER(海賊、海賊船)を駆逐するという意気込みを込め、CRUISER(巡洋艦)になぞらえて命名されました。
名付け方に時代を感じる