オシャレは足元からというように、車においてホイールというのは全体のスタイルに大きく影響します。そんなホイールが似合っている車は必ずと言っていいほど名車となっています。
ここでは、個人的に選ぶ「最も有名なホイールデザイン」ということでトップ10形式でご紹介いたします。どれも見たことのある有名なホイールたちですので、是非ご自分の意見と比べてみてください。
評価点としては、①オリジナリティ、②世界的であるかどうか、③車両とマッチしているかの以上3点を基準に独断で選定しております。
目次
10. ランチア デルタインテグラーレ HF エボルツィオーネ
1993年発売。言わずと知れたラリーの名車です。前後フェンダーを一層ブリスター化したワイドボディ、トレッドを拡大、幅広タイヤを装着し、エンジンは直列4気筒DOHC16バルブICターボ210馬力を誇ります。エアインテークが大きく開けられたバンパー、リアの大型スポイラーなど、よりWRCを意識したものとなり、アーケードゲーム「セガラリー」にもトヨタセリカと共に登場していました。
ホイールはラリー競技を意識したデザインが目を引きます。WRCで名だたる功績を残しただけに、多くの方の記憶にあることでしょう。
出展:carligious.com
9.フォルクスワーゲン ニュービートル 初代
1998年発売。ビートルの復活として、そのスタイルは世界的に注目されました。初代ビートルの不変のスタイリングであった「円弧」のモチーフを現代化したデザインが特徴であり、現代のフィアット500やミニのような、過去のデザインを大きく踏襲するリメイクの先駆けもであります。
一見地味なホイールですが、可もなく不可もないデザインがどこか印象的です。シンプルイズベストといったところでしょうか。
出展:newbeetle.org
8.日産 R32型スカイラインGT-R
1989年発売。この代で16年ぶりにGT-Rグレードが復活し、日本国内のみならず海外の自動車レースを席巻しました。内に秘めたポテンシャルでは、当時のフェラーリ・348等を上回ると絶賛されたまさに日本を代表する名車です。「スカイラインと言えばこれ」という方も多いのでは?
ホイールはシンプルでありながら立体的。唯一無二の存在感を醸し出しています。これさえ履けばどの車も一気にスポーティな車へと変身してしまいます。まさに日本を代表するホイールだと言えるでしょう。
出展:gtr.co.uk
7.シトロエン 2CV
そのきわめて独創的かつ合理的なデザインは、今でも多くのファンによって愛され続けています。非力ながらも優れた走行性能・居住性・経済性を成立し、フランスの「国民車」として普及。ヨーロッパ各国で広く用いられました。1990年まで発売されていたと言うから驚きです。
そのホイールは年代を感じさせる超絶シンプル設計。まるで鉄のお椀をゆがませただけのようなホイールと、3点のボルトがキャラクターを際立たせます。
出展:generationhighoutpu.com
6.フォルクスワーゲン タイプⅡ T1型
1950年発売。当時のフォルクスワーゲンビートルをベースとして製造され、リアエンジン・リアドライブの商用自動車として登場しました。製造からかなりの年月が経っているにも関わらず、今でもカスタムベース車として人気の一台です。
ホイールはセンターキャップがまぶしいシンプルなデザイン。現代でもこのホイールをモチーフとしたものが数多く発売されていることからも、その影響力の大きさを感じることができます。
出展:flat4-fukuok.com
5.ジャガー Eタイプ
1961年発売。空力を意識した流麗なデザインと卓越した性能、それでいてライバル車よりも安価なこともあり大きな人気を博し、特にアメリカでは大ヒットとなったモデルです。ボディーは全モデルを通じてモノコックとチューブラーフレームが併用されていました。
シリーズを通して昔ながらの(もともと古い車ですが)スポークホイールを採用し、クラシックかつ美しいスポーティな印象を受けます。まさにジャガーEタイプのためのホイールといえます。
出展:vwgolf.net.au
4.DMC DMC-12
1981年発売。デロリアン・モーター・カンパニーが唯一発売した自動車で、ご存じタイムマシンのベース車両です。ステンレス製のボディやガルウイングといった未来的なデザインが特徴的で、映画に登場したことで一躍有名となりました。ですがその品質の悪さが露呈し、販売面では苦戦した実は残念な車です。
ホイールは映画でもそのまま使用していたこともあり、車全体として頭に刷り込まれているのではないでしょうか?中央の「DMC」ロゴがアクセントとなり、どこか未来的なデザインですよね。そう思うのも映画の影響でしょうか?
出展:automobilemag.com
3.メルセデスベンツ W201 190Eクラス
1982年発売。メルセデス・ベンツ初のDセグメントとして発表され、後継のCクラスが登場する1993年まで12年に渡って生産されました。メルセデスの中ではコンパクトですが、上位モデル同様の質実剛健な設計のおかげで安全性能も見劣りしません。ドイツツーリングカー選手権(DTM)参戦のためのホモロゲーションモデルの市販により、従来のメルセデス・ベンツにはないスポーティーな印象も与えたモデルです。
メルセデスのホイールというと、いくつか思いつきますがやはりこれでしょう。ゴージャスでなければスポーティでもないホイールですが、主張しすぎないところがベンツらしいホイールです。
出展:pinterest.jp
2.フェラーリ F40
1987年発売。フェラーリが創業40周年を記念して製作したリアミッドシップ・後輪駆動の2シータースポーツカーです。公称最高速度は324km/hであり、発売当時は世界最速の市販車でした。フェラーリと言えばF40という方も多いのではないでしょうか?
ホイールはフェラーリにふさわしいスター型です。このスポークが5本のデザインは、今なお多くのフェラーリのモデルで採用され続けています。まさにフェラーリを代表するホイールと言えるでしょう。
出展:liveandletdiecast.kinja.com
1.ランボルギーニ ディアブロ 初代
1990年発売。ディアブロは世界中で大ヒットを博した「カウンタック」の後継車種でもあり、空気抵抗を意識した低い車高やシザードアといったカウンタックの特徴を踏襲しています。最高速は325km/h。
ホイールはカウンタックのデザインを踏襲しつつもより平面的となり、何といっても大きな5つ穴が特徴的です。「ディアブロ」の由来が「悪魔」という伝説の闘牛の名前であるように、このホイールからも、吸い込まれて行くような何とも言えない恐ろしいオーラを感じます。
出展:anything-auto.net
まとめ
1:ランボルギーニ ディアブロ
2:フェラーリ F40
3:メルセデスベンツ 190E
4:DMC DMC-12
5:ジャガー Eタイプ
6:フォルクスワーゲン タイプⅡ T1型
7:シトロエン 2CV
8:日産 スカイラインGT-R R32型
9:フォルクスワーゲン ニュービートル
10:ランチア デルタインテグラーレ HF エボルツィオーネ
いかがでしたでしょうか?
もちろんこれらのほかにも、捨てがたいホイールデザインは数多くあります。今回ランキングに挙げた車はどれも有名で人々の記憶に残っています。ひょっとするとホイールさえ違っていれば、今よりもっと有名になった車もあるかもしれません。
最初に言ったように、ホイールは車全体のスタイリングを左右する大切なポイントなのです。車を購入される際は、ホイールのデザインにもしっかり注目しながら車全体のスタイルを見極めてみてください。