「生産終了」と聞くと一つの歴史が終わるのだと感じるものです。
時代が移り変わる中で車に求めるニーズは都度大きく変わるはずです。その波に飲まれることなく上手く時代に合わせて変化できたもの、あるいはどの時代でも突出して存在感を放ったものが、いわゆる「ロングセラーモデル」として生き残っています。
そこで、国内各自動車メーカーの現行モデルごとに初代の発売時期を調べてみました。最も長く続いているモデルは一体何なのでしょうか。(2021年12月30日時点)
目次
トヨタ
最高齢モデル名:ランドクルーザー(71年)
次点:クラウン(62年)
日産
最高齢モデル名:スカイライン(65年)
次点:フェアレディZ(53年)
ホンダ
最高齢モデル名:シビック(50年)
次点:アコード(46年)
三菱
最高齢モデル名:デリカ(53年)
次点:ミラージュ(44年)
マツダ
最高齢モデル名:キャロル(60年)
次点:ロードスター、スクラムワゴン(33年)
スバル
最高齢モデル名:ジャスティ(38年)
次点:レガシィ(アウトバック)(33年)
スズキ
最高齢モデル名:ジムニー(52年)
次点:アルト(43年)
ダイハツ
最高齢モデル名:タフト(48年)
次点:アトレー(41年)
まとめ
各メーカーごとの最高齢モデルは上記のような結果となりました。
どれも各社を代表する名車だと思います。マツダは2022年でもスズキ・アルトのOEMとしてキャロルを販売しており、こちらが最も歴史のあるモデルとなっています。ダイハツ、スバルはともに過去の車名を復活し2代目としたことが理由であり、歴史としてはそこまで深くありません。
続いては平均年齢です。
歴史の浅い、つまり新モデルが少ないと年齢が上がることになります。一方で長続きしない、車名を変えるなどすれば年齢が下がることになります。これによると全体の平均年齢は20年。
2022.1.30
そして初代の販売から50年以上存続しているモデルは全部で上記の11車種です。
最も車種の多いトヨタが数多くラインナップしています。ランドクルーザーは新型である300系が発売されたことからもまだまだ伸び代があります。人気の少ないセダンであるクラウン、日産・スカイラインは共に今後の展開が気になるところです。
企業ブランドもさることながら、長年続けてきたこれらのモデルはモデル自体にブランド力が宿っています。捨てるのは簡単ですが、一から築き上げるには途方もない時間と費用が必要です。EVシフトと言われる昨今、上手く時代に適応させながらこれからの時代を生き抜いていけるようメーカーには最大限の努力が必要とされます。