ロシアの自動車メーカー アフトヴァースが製造・販売を行っている自動車ブランドのラーダが公開したコンセプトカーが話題となっています。
1976年にデビューし、現在も生産される伝説的オフローダー「ニーヴァ」の後継ではないかと噂されているのです。
目次
ラーダ 4×4ビジョンコンセプト
【和訳】
ラーダは4輪駆動車のコンセプトカーをモスクワオートショーにて公開しました。デザイナーによると、1976年にデビューしたラーダ ニーヴァ4×4にインスパイアされているということで、確かにフロントエンドにはボンネットに取り付けられたライトがクラシックなニーヴァの雰囲気を感じさせます。しかしこの4×4ビジョンコンセプトSUVは全く新しい「動物」といえます。
圧倒的な存在感を醸し出す「X」シンボルのデザイン要素。それはグリル、LEDヘッドライト、全体のプロファイルにも見ることができます。このコンセプトは観音開きのドアを備え、キャビンには4席のシート(前2席、後ろ2席)が設けられています。さらに21インチのタイヤが特徴的です。
ラーダ曰く、このコンセプトは他のメーカーと共有されず内製されたユニークなプラットフォームを持っています。しかし新型のラーダ製4×4はダチア ダスターとそのプラットフォームを共有するのではという噂です。
ダチア ダスター
ラーダはパワートレインに関する詳細を明らかにしていませんが、このファンシーなコンセプトインテリアはハンドルのクルーズコントロールやインフォメーションシステムのコントロールボタンからも、とても現代的に見えます。
このコンセプトがラーダの4×4として生産モデルになるとしたら、「ニーヴァ」の名が付けられるのでしょうか?我々はそれを望みますが、それはおそらく実現しないでしょう。それでは、いつこのラーダの新型4×4は販売されるのでしょうか?ロシアのディーラーに届くまでには、まだ多くの年月がかかることでしょう。そのためロシア以外の国における販売の詳細な情報は全くありません。
それまでの間、古いラーダ ニーヴァの動画などをユーチューブで見る時間があります。そしてアメリカにも状態のよい中古を輸入できないかと夢見ているのです。
出展:https://www.tflcar.com
日本でも買える唯一のロシア車
ロシアの自動車は、環境や安全の規制から日本国内で運転することが基本的にできません。しかしこのニーヴァは規制の厳しいヨーロッパ諸国に輸出されており、日本ではドイツ向けに規制をクリアしたドイツ仕様が輸入可能となっています。
走行性能は本格そのものですが、快適性とは無縁の存在ですので本当にコアなファンしか手を出すべきではない代物となっています。しかしその個性的な見た目からも分かる通り、発売から40年以上たった現在でも愛される続ける唯一無二の車です。
そんな車がモデルチェンジとなれば大ニュースですが、お伝えしたコンセプトを見る限りでは実現にはまだまだ時間がかかると思われます。現行ニーヴァがロシア国内でどれほどの存在なのか定かではありませんが、日本におけるジムニーのようなものとした場合、そのモデルチェンジはキープコンセプトであるべきでしょう。
ロシアは日本の隣国ですので、将来的にロシア車が輸入される日が来てもおもしろいと思います。今後も注目していきたいですね。
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