メルセデス・ベンツが販売するディーゼル車およそ77万4千台に、排ガス浄化機能を不正に操作する違法なソフトウエアが搭載されていたことが判明しました。
ドイツで23万台、ヨーロッパでは77万台以上
ドイツ連邦自動車連邦機関(KBA)はメルセデスの親会社であるダイムラーに対し、ドイツで23万8000台の車両を回収するよう指示しました。自動車の排出ガスについて新鮮な調査に直面している。ディーゼルのメルセデスCクラスC220d、GLC220d、Vito119CDIが影響を受けていると言われており、ドイツ当局は「不正なスイッチオフ装置」が検出されたことによる回収を要求しています。
ユーロ6ディーゼルエンジンを搭載した最大774,000台のメルセデス車がヨーロッパ全域で影響を受けると言われています。KBAはドイツ国境内の車のリコールだけを要求できるとしていますが、輸送省は「政府は23万8,000台のダイムラー車を、無許可の装置のためにドイツ全域で即座に回収するよう命令するだろう」と述べました。
メルセデスの親会社であるダイムラーの会長であるDieter Zetsche氏は、KBAと会い、この件に関して話し合ったと考えられます。同社のスポークスマンは、この事件に関する具体的な事実についてコメントすることを拒否しましたが、「KBAと連邦政府の輸送省とは完全に協力している」と述べています。
この最新ニュースは、ダイムラーが欧州と米国で超過排出量で100万台を超える自動車を販売したことに対して告訴されたという昨年のニュースに続くことになります。
シュトゥットガルトの裁判所(ダイムラーが拠点を置く)は、2008年から2016年にかけて欧州と米国で販売された100万台以上の自動車の超過排出量を調べるために、同社に対する捜査令状を発行しました。
報告によれば、2つのエンジン(OM 642とOM 651)には、特定の状況下で排出制御を停止する装置が付属しているとの報告があり、製造業者は、ディーゼル車の排出物処理に関連する不正につながるような詐欺や誤解を招く疑いがあるダイムラー従業員に対する調査に関連した調査を、2017年5月に検察に襲撃された11の拠点にて行いました。
2016年にダイムラーは、自社車の排出ガスの認証プロセスについて内部調査を行うと発表していました。調査は米国司法省の要請により行われています。
出展:www.autoexpress.co.uk
特定の状況で排出制御を停止する装置がついているというのはつまり、排気ガスの測定時などにその装置を起動させ、実施の排出量よりも低く見せていたということになります。
ドイツで販売された約23万8000台についてはリコール(回収・無償修理)を命じる方針を明らかにしているものの、ダイムラー側は、ソフト搭載の違法性について争う姿勢を示しました。
CクラスC220d
GLC220d
Vito119CDI
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