今では全く見かけなくなった車。
たまに見かけると「こんなのあったなぁ」と思うところですが、全く記憶になく「こんなのあった?」と思う車があるかと思います。
そんな車をリストアップしてみました。もちろん完全な個人の意見ですのであしからず。
目次
トヨタ・イプサム(2代目)
特徴のないフォルムに特徴のないフェイス。2001年から2010年まで販売されていた2代目イプサムの存在感は現代においてもはや皆無に等しいものです。
ツートンカラーや「イプー」というオリジナルキャラクターを起用するなど特徴的だった初代とは打って変わって、2代目はなんとも無個性な車となっています。
よほどの車好きか周囲に所有者がいない限り、街で見かけても「イプサム」だと分かる人はほぼいないでしょう。
ホンダ・エアウェイブ(初代)
ミニバンなのか、ステーションワゴンなのかよくわからないパッケージで、2005年から2010年までの1代でその役目を終えたエアウェイブ。
一応ステーションワゴンだというこの車は、ステーションワゴン市場の低迷期に投入されたこともあり売れ行きはイマイチだった模様。
車名の由来は「空気の流れ(風)が感じられる洗練されたスタイルで、明るく、広く、開放感あふれる室内空間を持ち、自然との一体感を創造する爽快感あふれるクルマ」という意味。それにしても稀に見るダサい名前である。
日産・シルフィ(3代目)
2012年から2021年まで販売されていた3代目シルフィ。初代の形もイマイチ分かりませんが、最も没個性となったこのモデルを誰も覚えてはいません。
2012年に北京モーターショーで初公開され、世界に先駆け中国市場での販売が開始されるなど明らかに中国をターゲットとしており、日本国内におけるターゲットは70歳以上の男性とされるなど、あまり売る気も無かった模様。
そもそも数が少ないうえに特徴が無いので、一度も見たことがない可能性すら感じますが、意外と2021年まで販売されていました。
スバル・ステラ(初代)
2006年から2011年まで販売されていた、スバルが自社生産する最後の軽自動車。
ステラの前に発売したR2が思ったよりヒットしなかった事から急ピッチで開発され、設計開始から発売までわずか11か月という異例の早さで開発されました。当時流行りの軽トールワゴンではあるものの、R2のパーツを多用するなど少々お粗末な作りとなっています。
2011年以降はダイハツ・ムーブのOEMとして現在でも販売されています。
トヨタ・クルーガー(初代)
ラインナップが多いトヨタだからこそ、目立たず存在感のない車が生まれるのかもしれません。2000年から2007年まで販売されていたこの車も間違いなくその一つです
初代ハリアーをベースとして開発され、ハリアーがラグジュアリークロスオーバーSUVなのに対し、クルーガーはオーソドックスなスタイリングのSUVとなっています。
日本での販売は1代限りで終了したこともあり、SUVとしては驚くほど知名度がありません。多種多様なSUVがありふれた近年では、街で見かけても「少し古いどっかのSUV」程度にしか思われないのではないでしょうか。
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記憶にない車というのは、それだけ売れなかったということを意味します。
売れなかったということはアフターパーツも少なく、メーカーの部品供給も多くは望めません。その結果自然とその数を減らすことになってしまいます。
つまりこうした車を街で見かけたとしたら、そのオーナーは間違いなく愛情をもって乗っているはずです。